2017年11月13日

11月第3週 バスター週報

あまりに混乱が激しいので、一度整理すべく、キン肉バスターとくじについて。

まず、まさかの「技」フィギュアとしてのキン肉バスターの登場です。

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そもそもこれがヒストリアか、という質問をいただきましたが、
そうです、これぞヒストリアになります。

少なくとも俺はそのつもりで作っており、原作を忠実になぞって造型しています。
なので実は技シリーズの開始ではなく、ヒストリアの中のシーン造型の一つです。

ところが、ご存じのようにもう予約してます。しかもバタバタで。

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実はバスターの発表までもう少し余裕があるはずだったのが、東京コミコンへの参加があり
その前に共同で出展するフィギュア王の発売日があり、ってことはつまり
その記事への締め切りがあり、ということで予想外の(本来は予想内ですが)
前倒しスケジュールになったのが1点。
そしてステッカーくじの「大人買い特典」に急遽決まったのが1点。

そこを仕切るのがダイナマイト延藤ですから、ほぼ先読みゼロの感覚主義。
思いついたら急に血だらけ人形。もう現場は混乱の極みですよね。
さっき会って話したのに、夜もう全然知らない発表されてますからね。

しかし、その感覚が即決即断に変わり、変化の中から正解を導き出すという
奇跡を生んでるのも事実。そのへんさすが根っからのファイターであり
常に手を出し続け動き続けるという姿勢はいいんすが、学習能力のなさというか
本能優先の動きには、最初俺もだいぶ混乱しました。が最近は慣れました。
ので、血だらけ人形もそれを想定してヒビ頭とか作ってあったわけです。

特典は最初、ステッカーくじに沿って5王子に関するモノの予定でした。
やはり2体コースのものではあったんですが、同時に進行してたバスターの
インパクトがかなりあり、ボックスを買ってつけたら喜んでもらえるオマケとして
バスターこそ最強だろうということで、延藤、稲坂、サンダー会談で決定したわけです。

で、そもそもステッカーの柄、これを俺と稲坂君共にスゲー気に入っちゃったのが
まず原因としてあります。

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キン肉マンはキャラクターとして多くのアレンジを受け入れてます。
可愛いアレンジ、ハードアレンジなどある中、俺らは立体でその良さを
追及しているわけで、それをこう落とし込んだ感じが、非常にハートに来た、と。

茶化してない、勝手な解釈でも安易なパロディでもない。
可能な限り原作のカッコいい部分を理解、表現しようと努めた結果の立体物ですからね。
個人的には他のアレンジよりも、群を抜いて作品へのリスペクトを感じます。
自信もって提示できるものと感じたわけです。

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なのでスゲーいい!他じゃ出せないカラーがしっかり出てて、この立体の落とし込みは
新たなデザインラインとしてキン肉マンを語る1角度になるんじゃないの?と
盛り上がっちゃった。ビッグボディなんか、改めてこんなカッコよかったんだ、と
保坂アレンジに嫉妬するくらいシビれてたわけです。なのでこれなら欲しい、と。

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同じデザインのマグカップも買うぞ、と思ってるんで、そのステッカーなら全然いいと
言ってた数か月前から、俺らがほぼノータッチのところで延藤社長が
ガンガン進めてたのがこのくじ企画。

メッキ信仰者のダイナマイトは、もっとメッキ商品を安価で手に入れられる可能性を
探れないか、というのもあったそうですが、それは俺らも全然賛成です。
キンソフくじはスゲーいいと思いますし、可能性は探った方がいい。
俺らも欲しいステッカー買うついでに人形当たる可能性あるなら全然いい。
一度くじというフォーマットが可能になれば、大小いろいろな商品や
可能性が生まれてくるし、構造的には文句なし。

というわけで、こちらはこちらでネジケンだバスターだとバタバタしている間に
ステッカーが出来上がってみたら、ん?なんか違う。
いやデザインはいいんだけどアソートや全体が話してたのとだいぶ違う。
構造は悪くないけど、どーしてこんなに詰めが甘いんだ、と。

これは毎度仕事でよくあるパターンですが、実務に対応していると
こなすの優先で、ちょっと全体が見えなくなることがある。
ダイナマイトは一人でやってるんで、ここまで立ち上げて落とし込んであった
だけでも驚きではあるんですが、やっとこ俺ら3人が揃って改めて意見を聞いて、
もう一段グレードアップできないか、ということになりまして。

で、急転直下で大人買い特典を5王子系から、バスターに変更という英断でした。

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今までのCCPの価格帯から考えても、2体セットで2万5千円を割る可能性は
難しい。だから少なくともバスターを欲しがる人には、メッキ将軍もついて
ステッカーもあれば3万でも完全にお得過ぎる内容、というのなら納得できます。

ただ、紙のステッカーに600円?ちっと高くないすか?というと
いや、これは紙じゃなくてPP素材の丈夫な、何度も貼り換えられるヤツでホラ、と
その場でペタペタ貼るダイナマイトですが、じゃ、それをちゃんと説明してよ、と。
何が当たって、どんな何が揃うのかわかんないと怖くてくじなんか引けないと
スゲー言ったんですが、結局ブログや告知では「雨にも負けず風にも負けない」とか
またポエム爆発で、全然説明しない。
まあそういうところもまたダイナマイト延藤の味なんで、さすがにもう
しょうがねえな、とキリキリしなくなりましたけどね。

ただシリーズが続く場合、こんな感じではやっていけないと思うので
第2弾からはまったく製作体制を変え、準備を進めてます。
デザインも商品もよりファンが喜ぶ、マニアックかつカッコいい
キン肉マン理解に溢れた商品になると思います。1弾の結果次第ではありますが。

というわけで、スケジュールに押されてバタバタしてたところ
毎度毎度のエンド土壇場変更告知で皆さま振り回されまくってると思いますが
妙な価値だなんだを見出さず、普通に商品を欲しい人にはさほど混乱ないはずなので、
どっしり構えてご注文ください。

スーフェスで血なしと思って注文したのに、いきなり血ありになって混乱している人は
ちゃんとその旨、伝えて下さい。そのへんダイナマイトはちゃんと対応しますんで、

と、クジ説明が長くなりましたがようやくバスター製作記。

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今回のキン肉バスターはなんとなくのキン肉バスターではなく、
初めて公式戦で使用した超人オリンピック・ザ・ビッグファイト決勝戦、
対ウォーズマン戦決着時のもの。まだ完成度が若干低く、少し相手のダメージを
伺うような顔と両手が相手の膝裏にあるあたりが、他と違う特別なキン肉バスター
なんじゃないかと思ってます。試し試しな感じがあっていいですね。
この伺いっぷり、自分は少しウォーズマンへの友情が生まれて来た故かな、
と気遣う風にすら見えます。

昔はファン投票でも1位になったシーンでもあり、ダイナマイト延藤イチオシの選択です。

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作業上発生した。残虐ラーメンマンをヒストリア第2弾でという話もあったんですが、
いやここでお茶を濁すようなものじゃいかん、まだまだ本気を見せなきゃダメだろ、
ということで「技」「コマ」への挑戦に踏み切りました。
もともと技フィギュアの要望はあったんですが、ヒストリア第2弾でこれを見せるのは、
俺も正しく男気を感じましたので、よし行きましょう!ということに。

まさかクジのオマケになるとは予想してませんでしたが、商品化が早いのは嬉しいので
個人的にはなんでもいいです。


しかし、実際作業を始めてみると厄介すぎる。

普通のインジェクション造形でさえ骨を折りそうなのに、ソフビで分割勘合を含めて
造形するのは超厄介です。
という成形上の問題に加え、正しい人体と人体を組み合わせても
マンガの迫力には決して至らないという造形上の表現問題もあります。

技シーンはなによりも流れの結果のコマであるがゆえに特に勢いやディフォルメが効いてる。

つまりコマとしての「決め具合」がキャラクターのバランスにも大きく影響しているわけです。
なのでCMCらしい人体の正しいバランスを保ちつつ、コマのイメージにあわせて
体の各箇所を変化させないといけないのは・・・超厄介です。

もちろん技造形が以前になかったわけではありません。
けど、形だけをまねればそれがカッコいいのか、熱いのかといえば、明らかにNOです。

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たとえばキン肉マンの腕。
技の性質上、下に引く力で股裂きと首折り、背骨砕きという攻撃を成立させている。
ジャンプからの着地による加重だけでなく、相手を担ぐように支えるという不安定な体勢を
きっちり維持したまま、引く力で加撃という状態ですが、あんまりそんな意図を感じる
フィギュアはないんですよね。

だからどうしてもその「技が決まった!」感じを出せないことには
俺も同じ死んだ人形製作者になっちゃうわけで、そんなんだったら俺は全然ほしくないし。

というわけで、ただの人形組み合わせ感じゃなく、技の決まり感を出すぞ!
と勇んで始めたのはいいんですが・・・


やっぱムズカピー


バランスをきれいに保とうとするとすぐに勢いが死んでしまう。
正しいサイズでやると、あの部分の迫力が全然足りなくなる。
縦横無尽なディフォルメで表現されてるマンガの自由さってやっぱりすごい。

加えて、この時のウォーズマンの肩は球。肩カバーみたいなのじゃなく明らかに球。
ところが球肩で向きを変えると・・・成立しない!
なにをどうすれば、この普通にカッコいいキン肉バスターが出来るのか?
ウソついちゃいけないところとついていいところの境界線はどこだ!?

さらに、肉体同士が密接に干渉している。
体重のかかった部分はお互いへこむし、堅い部分なら相手の肉を押す。
という組み合わせをする場合、作る「順番」が発生してくる。

たとえばスグルの肩肉は、変形に影響を与えるであろう硬いウォーズマンの
肩球の後に作らないといかんですが、ウォーズ肩位置は、スグル腕がどれだけ
力を入れて位置を決めたかにかかってくる。

ところがスグル腕の位置は、ウォーズ足の膝の裏に来なければいけない。
そのウォーズ足はある意味、今回の技のウォーズ側の顔となる部分。
開き具合から何からバッチリ決め込まないといけない。
となると最初はそこ?

みたいな逆算スパイラルが発生するわけです。

これがただの人体バランスをとった人形を組み合わせるだけ、なら通らなくていい道です。
人形に芯を入れてしまえばマンガ通りには組み上がらない。
かといって芯なしで造形すると、いくらなんでもどんどん歪んでくる。

まったく俺が技の真実を掴むのが先か、粘土が破綻をきたすのが先かのレースみたいな感じでした。

しかし、

ゆえに粘土本来の、ここの骨を砕く!試合の決着がつくくらい首にダメージを与える!
と、グイグイと絵を描くように大胆に造形することが出来る、というのは武器でもありました。
結果はごらんの通りです。

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自分はこれほど一つのマンガ世界を追うことはなかったんですが、
つくづく初期キン肉マンに関する表現の幅に驚かされます。
完成しきってない絵柄だけど、確固たる描くべきもの、がある場合
作る方は難しいけど迷わないし、輝くゴールが見えますし追えます。

しかし、絵柄だけ上手い上手いとホメそやされてトレスばっかの
人だと何が描きたいのかわからないので、ゴールなんか全然見えない。

なので、ほんといいコマ作らせてもらったな、と感謝してます。
パロスペシャルからの火事場のクソ力、クソ力返しからの
逆転キン肉バスターの怒涛の流れ。これぞ漫画。少年漫画。
その決着シーン、自分で見てまだグっと来るもんな。
当時のジャンプを掴んでた手の感触すらよみがえってきそうです。

というわけで、商品としてはお高い部類に入りますが
気に入っていただけたら、どうぞよろしくお願いします。
特別版に関しては、今月発売のフィギュア王をよろしく。
で、実物展示は東京コミコンだ!スタンのおやじにも会えるぞ!
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2017年11月06日

11月第2週 50周年週報

本日はスーフェスでいろいろ発表があったんすが、それはとりあえずとして
順番的にこちらから告知です。

バンプレスト・ジャンプ50周年アニバーサリーフィギュア
キン肉スグル

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ご紹介はこちら、とるナビで。

一応明日、11月7日から順次稼働となっております。

もろにジャンプで育った世代としてはこの企画に関わらせていただいて、
しかも本誌にまで載せていただけてグっときました。
生涯で一番影響を受けた雑誌といっても過言じゃなく、まさしく夢中で
マンガを読めたガキの時代があったこと、チョー感謝しております。


というわけで、そのアニバーサリースグル製作記。

まずサイズでしたが、素立ちで24cmという大きさ。
自分が関わったバンプレスト商品だと、最大ギリギリまで大きくした錦えもんが
たしか立つと24cmサイズで作ってありますが、キン肉マンの場合は、
もうバルクというか肉の量が違いますから、素立ちとはいえ
相当デカイ「塊」になるであろうと思われます。
しかも収縮を考慮し原型段階で、さらにもう1段大きく作りますから、
自分としては3体目のスグルチャレンジにして、最大サイズへの挑戦。

ちょうどこの時期、サンシャイン2、0の作業と同時進行でして、
筋肉作りたい欲求はMAX状態。しかもちょい前にプライム1のスグルが
発表されているので対抗意識もMAX。
加えてそもそもがこれ、50周年表紙企画ということは、他のバンプレスト
腕利き原型師達とフィギュアコロシアム並に比べられちゃうわけで、
プレッシャーもMAX。ヘンなもんを作れば一撃で死ねる。
上等だぜとやる気マンマンで挑んだわけです。

で、表紙フィギュアということで造形方向性の選択肢は2つになります。

絵柄に寄せて忠実トレス造形するか、立体として解釈を入れ成立することを優先するか。
両立できれば一番理想的ではありますし、個人的には完全に絵柄トレスこそがファンの喜ぶ道かな
とは思いますが、キン肉マンは現在も連載が続いており、絵柄は進化、変化している特殊な例です。
当時のバランスのまま現行絵の情報量を持ち込むのであれば、立体物としての間が
まったく変わってきちゃう。絵の再現はクリアしたとしても、今も戦ってるスグルを
彷彿とさせられるか?と言えば疑問でもあります。

この点に関してはリクエストがはっきりあって、情報量を増やしてほしい、と。
実際、同じKINスーツでももっと描き込まれたイラストはたくさんあるわけで、
もともと人体ということもあり、そこを超人レベルにさせたものという方向性で決定。

アイコンとして圧倒的なキン肉マンという判断で顔も「肉萬」(記念ムック)に寄せ、
口もドーナツ口に。
表紙絵完全トレスではなく、立体物としての最大公約数的解釈を目指しました。


この段階で製品はブラシ塗装はなく、肌は成形色と判明してました。
(サイズを考えたら当然ですが)
だったらますます立体の魅力、造形力で成立させきらないといけない。

おそらく他の表紙キャラも魅力的にでてくるでしょう。
派手に筋肉のある主人公がでてくる可能性もある。なんせジャンプですから。

そんな中で、キン肉マンこそがもっとも筋肉を感じさせる立体物じゃなかったとしたら
先生に申し訳が立たない。
スグルの筋肉量はジャンプ最強だった!
と思わせられなければ、俺の男がすたるってもんです。


ただご存じのように自分はCCPでキン肉マン造形をガッツリやらせてもらってます。
CCPにはCCPのスタイルがあり、そこで学んだり一緒に作ったスタイルを
バンプレスト商品に安易に持ち込んでは仁義に悖ります。
で、CCPとは違う方法論で、最強のスグルを造形だけで表現する。
実際のボディビルダーをスキャンして調整したCCP40cmスグルは、ある種の到達点と言えるでしょう。
さらにデジタルで押し切ったプライム1スグルもサイズ的には、テクスチャーを容赦なくぶち込め、
一つの到達点と言えるかもしれません。

じゃ、バンプレストとしてどんなスグルでアプローチできるのか。

俺は造形物、それも「塑像」としての静の量感と存在感とを追求することにしました。
人体トレスではなくマンガとしての勢いを保ったまま、先生が表紙で描きたかったのではないか、
というスグルの堂々たる偉容と自信。をやってやる!!


と、


スタートしたのはいいんですが許された時間は11日間。

スケジュールそのものはもっと余裕いただいてたんですが、いろいろありまして、
結局そんな感じでGW明けでのチェックを逃したらもうアウトみたいな感じに。

で、途中写真を撮る間もなく一気呵成に造形。



はい



完成。

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なに?
ほんとに途中がねーのかって?

えー、これくらい。

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マジで造型しっぱなしの11日間でした。
展示会クリア後、もう少しいじって気になるところを直してありますので、
トータル12日か。

でも100日あればいいものが出来るのかっつーと、そうでもないと思います。
厳しい戦いではありましたが、だいたい仕事なんてそんなもんです。
万全状態で文句なし、回復薬もHPも満タンで一呼吸おいて強敵に挑める
なんて事は現実にはないわけで、そのキビシー!ってところで結果出せなきゃ、
次の仕事が来なくなって死ぬだけ。それが俺らフリーの野良原型師。

しかしなんというか、全然今までとは違う、ずっしりどっしりしたスグルを
やれた気がします。

さあ、ゲーセンへ急げ!

これぞキン肉!これぞ超人!
まったくもって男らしい造型がキミを待ってるぞ!!
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2017年10月30日

10月最終週 ゲキジョー週報

ようやく数日ほど仕事の間が生まれたっぽいので、
いよいよトロフィー作りなおすぞ!(1回作って新参メーカーの
クソシリコンで複製大失敗して一度心が折れました)

の前に、

1晩くらいちょっとポップコーンでも食いながら
リビングでゆっくり映画見ようということに。

普段は仕事場で、全然死ぬ気配のない14インチくらいの丈夫な
ブラウン管TVでずっと映像流してるわけですが、リビングのモニターは
きちんと21世紀らしくデカイのであります。大画面。

で、ゆっくり見るぜと流したのが

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中国版ポスター

米国版がこれ。
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で、そんな映画じゃねーだろ、と日本版ソフト販促用ポスターを
日本屈指のインチキデザイナー、ミヤジー氏にこしらえさせたのが、

これ

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おおー、全然面白そうじゃん!

60年に一度、宇宙怪獣がバカみたいに襲ってくるのに対し
アホみたいな壁作って戦ってた、なんて話つまんないわけがない。

で食い物用意して、久々のバカンス気分で再生し始めたけど

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始まって20分で


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ココロシヌ

なんでこんなに面白くならねーんだ・・・

横見たら

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とにかくもう、怪獣出すのにまったく笑えない方のダメっぷり。
ダメと自覚してない人間が絡んでダメにしてる、あのダメっぷり。

自分の国のキャラをキレイにしたいのはいいけど

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出た、ゲーム脳。のデザイン。なんなの?バカなの?

おっかしいな、怪獣と中国人がバトルするってのになんでこんなに
つまんねーのか。

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饕餮って聞いて期待したのに、そんな食わないし。

孫文の義士団くらい凄い中国人が戦ってくれるんじゃ
なかったのか。

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ファイナルファンタジーなんか憧れなくていーんだよ(知らんすが)


ギャラ不払いだかなんだか騒ぎのマットデイモンは・・・

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火星の時とそんな変わらないな。さすがコストパフォーマンスのいい男。


つーわけでC級怪獣コメディ扱いで、早送り16倍速ですよ。

ウソでしょ?ってくらい普通にダメで終了。

途中で見なくなったツレアイは、もっとちゃんとしたホラーを見たかった、と。

ミストみたいなヤツ。という。


ミスト?ずいぶんな注文つけてくれるじゃねーか。


ミストの魅力と言えば

これら以外になんかあったかな?

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あ・・・

あった。

これだ!

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最高の面白役者トーマスジェーンの叫び顔だ。

ということは、トーマスジェーンの叫びっぷりでまた爆笑したいということか?

だったらもう

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パニッシャーしかないぜ。
あんだけアジトに武器を隠して仕掛け満載で準備して
ひとつも利用出来ずに這って逃げ、結局原始的な武器で抵抗する
男の中の男、トーマスジェーン。

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のやられっぷりを見たいんだな?

と思ったら違うらしい。

じゃ、わかった。

最後、弾が何発残ってるから、誰から死ぬ?的な事か!

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とくれば、これだろ。

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最近、フロムダスクティルショーンを作りたいとパブトークしたと
ファンに期待を抱かせるあの3バカチームの

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そしたら俺は久々の見直しだったんですが、実に丁寧で面白い。

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特典映像見たら、見たことないフリップショウ(だったかな?)という
シナリオ前の箱書きみたいなのが収録されてまして。

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これも非常に面白い。というか興味深い。

他のメイキング映像も実に楽しそうかつ、映画が好きなのが
よく伝わってきて、公開当時の英国すこしヒネりゾンビ映画という
印象より、ホットファズの映画大好き感がここでも炸裂してたんだなと
エドガーライトの評価がグンとアップ。

というわけで

ずっと見たかったベイビードライバー。

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もうあきらめるつもりだったけどおかげでチョー見たくなってしまい
ただそれだけのために、大雨の中、久々に、昼間の、新宿の、満員の劇場で
定価の1800円払って見てきたわけですが


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素晴らしい。

相変わらず音楽のチョイスがジェームズガンと違って、
微妙に刺さってこないけど気持ちはわかる感じで歯がゆかったですが
それを補ってあまりある、映画への愛情と変わらぬカット、編集スタイルと
きちんとした倫理観。非常に満足。

グラインドハウスで楽しそうだった連中で、
タランティーノは映画を揶揄するみたいな事ばっかしてるし
ロバートロドリゲスはエルマリアッチの奇跡1回きり。
イーライロスも骨のない安ゴアホラーで軽いままだし
一番評価してたロブゾンビは・・・新作数作見逃したまま。
の中で、アントマン離れた結果が、どう出るのか
似てるけど対照的な位置になりそうなジェームズガンと
バックアップ、監督として違いがどう出るのか気になってましたが
エドガーライト、お見事、でした。

スペースド、見てみるかなー。
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2017年10月23日

10月第5週 フェノタマ週報

くじ運が存在するかしないかはわかりませんが
個人的になにかで当たって楽しかった人生の記憶はあまりなく、
貧乏クジを引くという意味では常にレジレースや空港ゲートレースで
失敗の記憶しかないという認識です。

非形式的誤謬だと認識してますが、あえて自分はクジ運がなく
確率に身をゆだねることで納得することはない、と結論づけ
神のサイコロには任せない、俺はクジ運とは無縁で生きてくぜ
と、悲しく己を鎧った野良人生を送っております。

だから何か応募して当たったりすると、多少の疑いはありつつ
うわー今年の運、使い切っちゃった!と思ったりもするわけですが


当たったぜ

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外郭放水路見学会。

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そんな確率は高くないんでしょうけど、申し込みが受理されるというだけで
十分満足な結果であります。土木の神様、使えるじゃねーか。
当ててくれてありがとな。

というハガキが1枚届いた以外は、普通に地味に仕事してた1週間で
やれ手作りソーセージが旨いとか、ベーコンが旨いとかとか騒いだくらいで
特になんもない中、何のスイッチが入ったのか、これだけを異常にリピート。

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ご存じとは思いますがピタゴラ装置の発展版で、キャラクターとして
赤いビー玉を転がし、黄色と緑の兄弟を救い出すという話。

ちなみに海外ではこのピタゴラ装置、ルーブゴールドバーグマシンと呼ばれてますが
ルーブゴールドバーグとは、漫画家の名前でこんな漫画を描いた人です。

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しかしさすがそこは佐藤雅彦、わかりやすさの置き所とオシャレ感の素晴らしさで
海外でもピタゴラ装置の評価は非常に高いそうで。

で、ビーすけですが、足掛け3年近くやってるけど、出来てるのは2本。
近日、3本目が公開されると予告されてますが、まだ謎のまま。

1話目で、最後の最後、あとちょっとで出てこなかった
黄色のビーゴロー。

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2話目のビーすけ救出話では無事全員バッチリ決まって
次回黒玉軍の逆襲。

俺はもう即、ビー玉探し。

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だって、これでビー玉でいろいろ並べたら
完全に1/1の本物フィギュア(?)が手に入るわけですからね。
たまらんす。たまだけに。


ところが、普通にビー玉で探すと

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こんなのばっかり。

なんだビー玉じゃねーのか。
確かに色付きビー玉で、ビーすけみたいな不透明なのはみたことがなく、
これはガラスじゃないな、と。

だったらなんだ?プラ?樹脂?
ポリエステル球はよく聞くけど、ちょっと違いそうだし
デルリン樹脂も造型の時使った覚えがあるけどこれもちょっと違うかな

と探してみると

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なるほど。
フェノールボール、つまりフェノール樹脂球がそれ臭い。

フェノール樹脂はベークライトの別名なので
ビリヤードの玉なんかと同じですね。

だとすればあの転げる質感は納得です。

と、ここまで探したところでまだ購入には至っておりません。

というか、だいぶ気が済んだんでございます。
ピタゴラ少年少女合唱団のルールールー♪っつーバックコーラスを
聞いていれば、だいたいもう満足なのでございます。

来週はたぶん、メイキング記事で。
posted by サンダーロードスタイル at 02:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月16日

10月第4週 チャーング週報

今回は読まなくていい話。



先週原型チェックついでに久々に秋葉原に寄りまして。
久々にガチャチェックなんかして、面白いの出てないかな、なんて。

そこでこの商品を見つけ反射的に回しましたぜ。
ネズミやカバとかは回してたんで、あ、ゾウ!と。

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回してる最中、HANAKOの文字が見え、あ、はな子だ!と。
で出てきた小さなゾウの、ある種滑稽な姿を見てから
一気にいろいろ記憶が甦ってきまして。

以前、仕事で実物大の子ゾウを作る仕事をしたことがあり、
その時、参考にした一番近所にいたゾウがはな子でした。
井の頭動物園にいた老齢のゾウです。

スノーウォーカーのアニメート用のゾウの歩行写真を見て育った
SW直撃世代の俺らに、この実物参考にしてこい指示は
実に嬉しかったもんです。

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ちなみにこのゾウはバンサもやったマージ。

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勇んで井の頭公園に出かけたわけですが、待ってたゾウは
予想とはまったく違う姿でした。

精神病。一目でそう感じたのをはっきり覚えてます。
そうとしか言いようがない異様な動きを延々繰り返す
巨大な患者がいたわけです。

ついつい浮かれて、いっぱしの造形屋気取りの取材気分で出かけたものの、
もともと俺は動物園に自分から足を運ぶことはない人間です。
上野動物園に初めて連れってもらった小学低学年の時、
真っ先に向かったのは戦争で殺された動物の慰霊碑だったそうで。
そして拝んだら帰ると言ったんだそうで。本人は覚えてないすが。
確かに俺が持ってた絵本は「かわいそうなぞう」と「やさしいライオン」だけで、
楽しい絵本が我が家にないまま泣きながら幼稚園時代を乗り切りました。
理不尽と怒りは未だ鮮烈なままで、要は動物関係には敏感ボーイだったわけです。

はな子は殺人ゾウとして足に鎖をつけられて、何もない場所を見つめたまま
一定の動きでずーっと鎖をジャラジャラ鳴らし続けてました。
誰がどう見ても精神を病んでいるのは間違いなく、そう追い込んだのが
人間であるのもまた間違いなかったわけです。
コンクリの壁の中、たった一頭で鎖に繋がれたまま毎日を過ごす。
一見して、うわあ・・・と思ったのに、近くにいた女の子が
「ゾウさんダンス踊ってる」と嬉しそうに言ってるのがまた堪えまして。

それからいろいろ自分の中で見たものを整理するのに数日かかった覚えが。
一緒にいた人に「だったらなんだっていうの?」と怒られた記憶も。

現在トップクラスの技術ではな子は立体化されたわけで、それは別にいい。

でも作った人の心の置きどころはどうだったんだろうかと思っちゃうわけです。
どんなつもりでこのモチーフを捉えて商品化したのか。

有名シール貼っておきゃ、ないよか少しはましだろと考えて、ただのゾウじゃなく
はな子にしたのであれば、死に際さえほったらかしだった井の頭動物園の
何周年か記念に便乗した方が企画が通りやすかっただけとかだったら
つくづくはな子は浮かばれねえな、と思うわけです。

まだ子供の頃に異国に送り込まれて、見せ物としてそこら中引き回され、
理解の低い極めて管理の劣悪な動物園で虐待に近い状態で、日本最長の飼育期間、
苦しんだゾウ、はな子。
もちろん心ある飼育員たちの献身的な努力も少しはあったかもしれません。
が、根本が間違ってるうえ、結局それをダシにテメーは金稼いでんだから、やっぱダメ。
くだらねえ屁理屈は通用せず、正しいと思うんだったらテメーんちの子供が
コンクリの檻の中、何十年も一人で過ごして、死に際さえ看取られないでいて
笑っててみろって話です。美談が入り込む余地があると思ってるんだったら
完全にアタマおかしい。

上野のトンキーとワンリーだって東南アジアの戦局の厳しさを伝える為に
あえて見せしめ的に始末したという話がありますが、はな子は戦後の子供たちを
喜ばす為に連れてこられたという話も。どんだけ勝手な話だ。
別に無理な動物なんかいなくたって日本のガキは元気に育つっての。

俺は動物園も水族館も大っ嫌い。
飼っても食ってもいいけど、真摯に向き合えないなら人間が食われて死ね。


ガチャ回してから手の中で、そうした事に気がついてなんかもう
どうしていいかわからなくなりまして。
ツレアイに見せると「お金払っちゃいけないもんだったんじゃないの?」と。

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少なくとも俺にとってはそうだったなと。

たかが300円のガチャでも人は傷つけられるんだから、
俺はちゃんとするぞと思いましたっつー話。
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2017年10月09日

10月第3週 IQ600週報

本日の話は、所蔵している本を一切確認せずに書いてますので
念のため。


子供の頃にお金を貯めて買った本ってのが
何冊かありますが高校になってバイトして買ったのがこれ

和漢三才図会

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3冊くらい、欲しい部分を選んで買ったけど
1冊3000円くらいしてたはず。

欲しい部分はこんなのでした。

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思うに自分の人格形成において、というか
70年代にガキを経験できたオタク第2世代みたいな
俺達には、濃密な「図解教育」とも呼ぶべき刷り込みが
非常に大きなウェイトを占めております。

こんなビジュアルばっか見せられてれば、

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そりゃ先っちょがヨジれて育つってもんです。

俺もまずガレージキットより図解を作りたくなっちゃったくらいで。

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かような魅力が図解にはあるわけです。


そもそも図解という言葉はもともとあったと思いますが
図会(ズエ)はズカイと読む場合もあり、また図解も
ズエと読むことがあるそうです。国語的な背景はともかく
俺はズエをズカイと読んだのを響き優先で図解と洒落て当てたのが
走りと思ってますが、どうか。

で、図解。

この言葉を確実に定着させたのは、間違いなく大伴昌司だと思います。

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大、つけたのが素晴らしい。

雑誌のグラビアとして展開された大図解たちは
みるみる成長を遂げ、完成形になりました。

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どうでもいいけど、右下の生き血をすうへび女、チョーこわい。

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写真粗くてアプライエンスが馴染んでるのが、なおこわい。



しかし、

この図解アイデアがすべて大伴発信かというとそうとも言えず
同じ時期に同じ立ち位置の作家もしくは編集者として、
日本SF黎明期に名だたる作家と共に活動していた斎藤守弘や

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軍事専門だけど、変なのもばっちりの

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小山内宏といった着実な図解説明ができる人々が並走していたのも事実です。
編集部の意向も多分にあったでしょうし。
なので、レイアウトや構成などでは大伴功績とだけ言いきれませんが
これに関しては間違いなく大伴功績と言えるんじゃないでしょうか。

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上図下にある「これ以上はこまります」に込められた意味から
推察される誌面内容への任され度は、発想としても円谷への距離感にしても
まさしくその証明か、と。


64年から少年誌のグラビアを担当し、66年にはウルトラQの
企画にも参加している大伴昌司。

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もはや図解本来の意味とは別に存在するほどの、図解と言えば
この透視解剖説明図イメージ。

もしかするとサイボーグ009のキング連載時の頃の方が先か

1710913.jpg(64年)

8マンのオマケの方が先かもしれないですが

1710914.jpg(63年?)

8マンに関しては企画の立ち上げに編集者時代の内田勝(後の大伴全盛期の
少年マガジン編集長)が関わっておりさらに、前述の日本SF黎明期に
名だたる作家とのつながりで平井和正に原作を依頼したというので、
十分すぎる大図解的SFテイストが先駆的に含まれていた・・・と思います。


しかし8マンや009の半面透過合成図と違って、
大伴解剖図解の特徴は、ただの解剖図ではない「表皮厚からのヌケ」を
指示してあるビジュアルインパクト。
読者があたかも透視能力を身に着けその対象部分を透かして見ているかのような。
このスタイルが以降の解剖図スタンダードになったのは
間違いないんじゃないでしょうか。実にセンスオブワンダーな
臨場感を与える工夫なわけです。

仮に透視表現にポイントを置いてみると、大伴が少年誌で活躍し始める前年63年に
「X線の目を持つ男」が公開されてますが、その透視はこんな感じ。

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その20年以上前から連載しているスーパーマンのXレイビジョンも
こんな感じ。

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しかし車や家電製品の透視図広告とかは昔からあったので、

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(58年スバル360のカタログ)

図解グラビアの中に説明記事というより広告的インパクトも
意識の中にあったかと思いますが、多分にモダンな要素が
見受けられる生命への透視図法の発想の根源は、あくまで俺の思い付きですが
フリッツカーンの影響が濃くあったんじゃないかと思います。

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(20年代から40年代に機械風解剖図をたくさん発表した
ドイツ人の医学博士というか画家というかデザイナーというか)


かくしていわゆる透視図解イメージは完成し、日本の少年たちのハートに定着。


この後、我々はこれを見せられ、もう全員がメロメロ。

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全少年とにかく内部が見たくて見たくてしょうがない病に罹患させられたわけです。

そこからはもう粗製乱造。そうしときゃ喜ぶと汚い大人に足元を見られ
定番化され大量生産される間違った無責任な図解の波が子供たちを襲うわけです。

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(肺呼吸・・・)

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(古代インカ帝国の秘術で改造したのに原子炉・・・)

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(間違ってないけど全然見たくない巨大化した中身・・・)

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(とにかくいろいろと・・・)


当時のちびっこ達は翻弄されまくって情報の荒波の中、成長したんでございます。



さて、なんとここまでが前フリ。



そんな図解教育が反映された、こんな商品が出たので手に入れました。

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バンプレスト INTERNAL STRUCTURE 仮面ライダー1号



今までも、怪獣図解的商品はありました。

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ライダーもあった。

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ライダーの図解そのものも実はいろいろあって

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と、近年ではライダー漫画の村枝作画でブラッシュアップされたり
してますが、正解というか本物はたぶんこれ

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ま、そのへんの不毛な答え合わせはともかく、

発表された原型はまことに立派なものでありました。

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このところ製品化での劣化の優劣が著しく、苦戦が偲ばれるバンプレスト。
さあ、どうなってるのか、と心配してましたが


手に入れてよかったぜ。

ブラシ無用の絶妙のチープさと、押さえるところは押さえた造型のサジ加減。
加えて、もはや哀愁すら感じさせる簡素な素立ち。

手に取った俺はさー、改めてさー

本郷、こんなにも全身改造されちゃってたんだなー
そりゃ力もコントロールできないし、蛇口もモゲちゃうわな
と思って、すげー悲しくなりました。

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つくづく悲しみの改造人間だったんだなー、
それでも戦うライダー、応援してたんだなー、と。

というわけで、まさかの定番飾り枠に昇格。

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でもV3とかそんなに欲しくないかも。

これ、お願いします。

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posted by サンダーロードスタイル at 18:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

10月第1週 ホテッピー週報

土日挟んで今日まで延長でご予約受付中だそうで、ヒストリア。
一生懸命俺が宣伝しているのはCCPがまったく宣伝してくれないからです。

告知に関しては完全にカラッキシのCCP。
スーフェス前にイベント告知を全然せずスリッポンの話を書いているダイナマイト延藤に、
頭おかしいんか!そんな話後で書け!と怒っておきました。そしたら爆笑してるし。

さて、スリッポン説教のあったスーフェスから数日、どうもノドの調子が悪く
菌をもらったっぽい。どうにかなだめすかしていたもののの水曜くらいで
我が免疫軍は敗走。一気に全身にジョワジョワ感が広がり熱まで出る風邪となった一週間。
予定は全崩れでまだ鼻がズビズビいってます。

その間チマタでは、フィギュアコロシアム世界大会の情報が解禁になったり
カーメンが発送された(と聞いた)り。

BFCについてはいろいろ思い出して書いてみたいこともありますが
それよりは軽くカーメン製作記を。

条件としてあったのはミイラパッケージが必要ということ。
イコール、カルトゥーシュストローを持つことになりますね。

それでいてストローなしで成立するポーズを検討した結果

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まずは通常のCMCサイズなのでポーズを決めて形状出し。

左腕はこの段階ではミイラパッケージ用に腰布かカンバスを
引き上げて持てる形状も考えてました。

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サイズ問題で結果的にナシになりましたが
冷静に考えると全然いらないす。保持できないしな。

本体に関しては、普通にまじめに作る。
基本は通常の人体ですし、登場シーンによる特徴表現もほとんど
見受けられないので、造形的にはストレートに作ります。

ただ血管はナシにしてます。体もバラバラになりますし
活き活きと血管が浮き上がるような血流が駆け巡ってる超人とは
思えないので、そこは少し死体感というかそういう感じで。
これこそブラッド成型とかしてほしいんすが、あるのか謎。

特に変化はないし、ラフチェックの写真しか撮ってないので
角度違い。

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なんでもそうですが、基本、だいたい一手目で決まるもんです。
一手目でピンと来ない場合、作りなおした方が早い。

指先の表現の社長評価が高かったですが、原作絵を忠実に
再現しただけです。

で、問題はミイラパッケージの方。

労力は超人1体分。

これもサイズ上、当然ながら中空ソフビになるんですが
そうなると形状的にいろいろ厄介な点が出てくる。
中にレフェリーもいるし。

この構成と割り振りを考えるのが一番時間かかった気がします。
抜ける形状、歪まない方向、分割線など。
中空ながら、中にレフェリー固定する積層構造なわけで
その組み込みと生産時の切り取りラインを考えて作る必要がある。

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特に顔部分にフタが必要なのが問題。ただハメコミだけだと
ソフビは収縮が安定しないので、スキマだらけになったり
反る可能性があるんですよね。それをどうにか上手く
フタするには・・・?と安心して展示、そして遊べるよう
ソフビ脳を全開にして作りました。

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さらにこれは延藤社長からの注文すが、本物の布の質感が欲しい、と。

布貼ったりテクスチャー打つだけなら簡単なんですが、そうは言っても
ミニチュアなので適当なカンバス地でどうにかなるかというとそうでもなく
エジプトで使用されているような麻布にしたいけど、基本麻布ってのはメが粗い。

だからピッチの小さい麻布を探して、生地屋や手芸店をだいぶ回りました。

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で、どうにか探してきた布を使って、最終パッケージ。

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しかしこう考えると、サンシャインの砂といい、カーメンの布といい
キャラに似せて筋肉を彫るよりも、こういう変化のある注文が
燃えるってのもある気がします。
単純に、見えない山を探し出して登る作業ってのは面白いすね。

で、レフェリーもキッチリ似せて、基本形態とパッケージが完成。

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ここから特別用のVer違いは、稲坂様にお任せです。

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衣装はほぼ新規造形。お疲れさんでした。

俺の原型の完成写真は撮ってないんですが、最終的にはこんな感じ。

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なかった腰布も付け足してもらいました。

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というわけでカーメン完成。

けっこういい具合にまとまったと思います。どころか
過去一番カッコいいカーメンになったんじゃないでしょうか。
モォマキーヘッドもつけたかったんですが、オマケの度合いとしては
十分にメーターを振り切ってるので、これで十分か、と。

しかし実はあと1つだけ、仕掛けを用意してまして
そろそろそれも発表になるかと思います。

個人的にはカーメンを取り巻く世界はそれで完成するって感じ。
お楽しみに。
posted by サンダーロードスタイル at 00:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月25日

9月最終週 ラグジュマン週報

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マッスル・ヒストリア

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こちらのページにて、今週いっぱい、30日までのご予約と
なっておりますので、まだの方はぜひ。


まったくもってフルパワーの本気で進める、狂気の造形。

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スタイリッシュで押し切りたかったCCP作風を
ボッキリへし折った過剰な原作愛をぜひお手元に。

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もうこれからは、カッコいいスグルしか出ないぜ。たぶん。

だからダメ超人の頃のスグルを手に入れるチャンスは、今だけだ!


という宣伝はここまでとして、

すっかりキン肉漬けの最近、毎度の出かけ不足の1週間でしたが、
日曜はスーフェスに。

といっても遊びに行ったわけではなく、これまたCCPブースで途中原型のチェックに。
本社打ち合わせに行くより遥かに近いと思ったんすが、でもやっぱし遠い。

打ち合わせに行くのに入場料取られるっつーのもアレですが、ほんとたまには
買う気マンマンで遊びに行ってみたいもんです。

で、チェックはチェックとして、せっかく足を運んだらと
楽しみにしてたのはこれ。

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(買えませんでした)


じゃなくって、本家とも言えるこれ

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(いつか買うぞ)


って本当は、今だから言いますが

カワイイはカワイイでもその10倍可愛い、

インヒューマノイズが欲しかったんだ俺


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じゃなくって、ソフビはソフビでも


俺の涙で出来たソフビの

これのチェックがしたかったんす

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オメガマンがテストショット上がってるってので、チョー触りたかったんすよね。


というのも、原型段階で相当厄介だったのがオメガマン。

デカキャラなのでなんとしてでも安価に抑えたいということで
中空ソフビでやることになってたんですが、デザインがデザインですから
考えることがありすぎる。

稲坂君に検討してもらった分割案の最初がこれ。

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あくまでこれは叩き台ですが、最初は超人ハンターとしての銃や
透明メカ顔なんかも検討されてました。当然尻尾も。


実際最初のサイズチェックで

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分割してたパーツ量でこんな感じ。

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最終的にはここからさらに10パーツ以上増えてる上に(んがー!)
もろもろソフビで抜けやすくするため、さらにそれらのパーツ内部を削って
別の部分を盛るなどの作業を、原型段階で(ナヌー!)やってたわけで。
おう頑張ったな原型師。

とにかく最強に面倒臭かったわけです。

当然原型を組み上げるのも一仕事。

だから早く製品素材になって、気軽にいじれるのを楽しみにしてたんすが

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贅沢すぎる。

超人の中でも屈指の情報量。

頭、上半身下半身、腕足みたいな通常人体とは完全に別次元の豪華さ。
カラーはともかく、単色キンソフだけでも
「頭掴み通常」「大指人差し指5本」「全大指」「亡霊頭指」の4種欲しい。
シルエット全部違うんだからな。

ただやっぱりあれだけ検討して先読みしたにも関わらず不思議な収縮とか
予想外の変形とかあるんで、ほんとソフビは難しいす。

今日チェックした原型も、これはこれでまったく新しい挑戦なので
これまた上手く行くか心配。でも楽しみ。
とにかく一刻も早く製品化して触ってみたいのは、慎重慎重で
一番ストレス溜めてる原型師かもしれないす。気軽に触りたい。
落として平気な素材が好き。


って今日はスゲーマジメな話、傷と共感、ブルースとグルーヴについて
書こうと思ってたんすが、もういいぜ。どうもありがとうございました。
posted by サンダーロードスタイル at 05:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

9月第4週 コーニッグ週報

先週は、ワンダーウーマンのつまらなさに悶絶した後、よじれた軸を正すべく、
太田記念美術館でやってる月百姿展に行く。

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広重の名所江戸百景と芳年の月百姿はどうしてもまとめて見たかったシリーズ。

ものをまとめて見るというのは重要な場合があります。
意図を俯瞰したり、微妙な変遷を肌で感じるという意味で
最高にアンテナがたった状態で一発で理解するというか、体験する。
その場合の理解は、半カジりのながら状態とは三味も四味も違う理解となります。


さほど貴重なシリーズでもないので、割と頻繁に月百姿は展示の
機会がある方なんですが、俺は念願かなって今回が初めて。

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江戸時代ではなく明治初期に摺られたものですが、技術的には
非常に高く、いやもうほんとスゲー見ごたえがありました。


俺がこのシリーズを強く意識するきっかけになったのはこの作品

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月をテーマに描いてこれって、カッコよすぎるだろ。もう。


シリーズのアイコンとして有名なのはこれですかね。

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実際に見て驚いたのはこれ。


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水面の反射表現が、もう紙が発光しているのかと思うくらい
巧みに考えられており、生で見ないと絶対わからない技術がある。


生でといえば、これも。

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正面摺という技法で斜め下から、つまり受け取った状態や
机の上に置いた状態で見ると黒い部分に艶で市松模様が浮かび上がるという
洒落たというか凝ったもの。これも印刷ではなかなか伝わらない。

あと弟子が作ったっつー目録。

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洒落てんなー。さすが。コレクションしたくなる。

月百姿でまず何より驚くのは、その構図と発想の非凡さです。
芳年最晩年の作品群すが、とは言うものの53歳での夭折ですから
酒飲んで体壊してたとはいえ、作り手の感覚としては絶頂だったと思います。

自分は浮世絵の魅力は大量生産の「落とし込み」の魅力だと思ってて
スゲー絵をより多くの人に安価に届けたいという根性が好き。

で、絵師はのびのびと書き散らかしますが、問題は今度その筆致を
分解して版木に落とし込むという技術。

よく言われるのが「毛割」という生え際の彫り。

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まー、信じられないくらい細かい。
雨の版木もこんな感じ。

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版木の素材の選択、維持や管理、彫る為の道具の良し悪し、
的確な技法の分解を経て、そんでやっとこ職人の技術の出番。

しかも芸術だなんて微塵も思わず、最高の腕前を見せるだけの
安い大量生産品というカッコよさ。くー、しびれるぜ。

と、そのへんはなんとなく知ってましたが

先日、浮世絵のドキュメンタリー見てて「摺り」の指示を初めて知る。


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このタコの版木の部分に、絵師か、彫り師かわかんないすが
摺り師にあてて、指示が書かれてる。

「たいしゃにくにてほうぼうはっかけ」

これは蛸のベースとなる色がまず「たいしゃ(代赭)」。
代赭はくすんだ黄赤色のことで、それを「にく」にするというのは
水で伸ばして薄く乗せるということだそうで。
それを「方々」に向けて「八掛ぼかし」をかけて欲しいという指示で
要は足の形に応じてランダムに薄めのグラデをかけて変化を出してね、と。

それが出来ている摺りが左で、出来てないのが右。

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これを見てしまってから、少しまた作品を見る時間が伸びるように
なってしまいましたが、幸福度は倍増しました。
摺り師すげーす。目立たない末端扱いでも、ちゃんと技術を
発揮している。カッコいい。
仕事任されて、きっちり上げるってのはマジでカッコいい。

芸術野郎くそくらえ。脳が詩人とかマジで勘弁してほしいけど
ドライな職人はカッコいい。任せて安心、あんた男だね、って感じ。

俺もあいつに任せてよかったな、と思われる仕事して
カッコよくなるぜ。
posted by サンダーロードスタイル at 00:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

9月第3週 シケイデス週報

先週はずっとこもりっきりで追い上げてたので、なんもなし。
これから月末までもっとこもりっきりになってしまうので
特に事件や発見がなさそうなので、もっとも近々のスーパーどうでもいい話。


先日、刃牙道の最新刊を読む。
ネットをフラフラしていると、つまらない、とかもうダメだとか
文句をずいぶんと耳にしてコミックスを待ってる身としては
そうか失速したのか、くらいに気軽に無責任に思ってしまう。

ところが今回、花山VS武蔵の切り口。実際に読んでみたら
俺は泣けたね。間違いなくバトル物として進化している。

任侠ものの究極的な解釈としてもある種の到達点ともいえ、
考え抜いたのか、感性でたどり着いたのか不明ですが
とにかく膝を打つだけでなく、腰の入った渾身のストレートで
打ち抜く実に見事な巻。
貧しい感性で理解できないだけなのに、わめきたてる声だけが
聞こえてくるのをもっと拒否しなきゃいけないと思ったわけです。


先日、忠犬ハチ公のドキュメンタリーを見てたんすが、そのチョイ前
TVでハチは焼き鳥目当てで駅に通ってた、と当時を知る人からの
話ってのを耳にしました。しかしドキュメンタリーを見てると
恣意的な感動部分を抜きにしても、犬の習性や本能、解剖後の状態などから
その心情を思うにつけ、また泣けて泣けてしょうがない話でした。

確かに彼の人生を知らない人が見てたら、焼き鳥を食う姿しか
見えてないのも事実でしょう。
だがその裏にある蓄積された心情を思うと、そういう事じゃなかったなと。
しかし単純に、当時を知る、なんつー話がオマケでつくとすぐ気軽に
無責任にたいして精査せず自分の「信じるボックス」に入れてしまう。

とても賢く考え抜いた人が言った言葉も、人生経験皆無のガキが言った言葉も
活字というか、表示されているフォントに乗ってしまえばまるで
同じ質量を帯びているかのような存在感を放てるというのは
否定のしようがない事実です。

そんなまさしく玉石混交の中、悪意や恣意や誤謬を見抜くのは厄介。
しかし玉も必ずある。文献の研究なんて、その小さな表現の中から
真実を読み解くきっかけをつかむわけですから、簡単に拒否しては
いけないので厄介で難しいですねっつー話。

という流れの中でのここ最近最大の懸案は

ツクツクボウシ。の鳴き声。

全国的にいるこのセミは秋の到来を告げる晩夏のセミっぽいらしいすが、
ヒグラシよりも前に鳴いてる印象の方が個人的には強いす。

基本的には、ツクツクボウシー!ツクツクボウシー!
と鳴いてると解釈されてますが
「オーシーツクツク」(『新明解国語辞典第六版』)
「おおしいつくつく」(『広辞苑第五版』)
「オウシイツクツク」(『大辞林』)
と、ボウシ部分が先に来るという聞こえ方もあるとの事。

まあ、そりゃそうでしょう。

問題は、だ。

小泉八雲著 日本の面影で出雲におけるその鳴き方を

ツクツク ウイス
ツクツク ウイス
ツクツク ウイス

ウイオース ウイオース
ウイオース ウイオース
ウイオース ウイオース
ウイオース ウイオースススススス

と書かれていたこと。

その後にキリギリスの鳴き声は

チョンギース チョンギース
チョンギース チョンギース
チョンギース チョンギース
チョンギース チョンギース(無限に繰り返す)

とあるのでなかなかの信憑性と言える。

というのを知って以来、注意深くツクツクボウシの声を聞いているが
どう聞いても鳴き声がウィスとは聞こえない。

個人の可聴域の差で、聞こえてない部分が他人とは
違う可能性もありそうだけど、これは出雲地方での
言い方らしいから、複数のフィルターを通した結果のはず。
あげくさらに「チョッコチョッコウィス」と呼ぶ場合もあるらしい。

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そもそも法師という振り方も、ブッポウソウみたいに少しヒネって
そういう言葉に合わせた形容でもあるから、ホウシにこだわる必要なし。

そしてセミの鳴き声には方言が存在するらしいので、多少のふり幅を
考慮したとしても、何度聞いても、ウイスやウイオースに聞こえない。

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しかし小泉八雲の事である。

文献よりも人間の感性を優先する多感な男。
そう書いたからには、そう感じる何かがあったに違いない。
一概にそう聞こえないって一刀両断は出来ない。

で、ちゃんと聞きたいと思って、近くの実験林の中に入ったが
ハチやクモや蚊が怖くて逃げかえってきた。

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俺は遠くで聞くヒグラシの声が一番好きだぜ。

でもツクツクウイス、って聞こえてみてーよなー。

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