2017年09月18日

9月第4週 コーニッグ週報

先週は、ワンダーウーマンのつまらなさに悶絶した後、よじれた軸を正すべく、
太田記念美術館でやってる月百姿展に行く。

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広重の名所江戸百景と芳年の月百姿はどうしてもまとめて見たかったシリーズ。

ものをまとめて見るというのは重要な場合があります。
意図を俯瞰したり、微妙な変遷を肌で感じるという意味で
最高にアンテナがたった状態で一発で理解するというか、体験する。
その場合の理解は、半カジりのながら状態とは三味も四味も違う理解となります。


さほど貴重なシリーズでもないので、割と頻繁に月百姿は展示の
機会がある方なんですが、俺は念願かなって今回が初めて。

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江戸時代ではなく明治初期に摺られたものですが、技術的には
非常に高く、いやもうほんとスゲー見ごたえがありました。


俺がこのシリーズを強く意識するきっかけになったのはこの作品

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月をテーマに描いてこれって、カッコよすぎるだろ。もう。


シリーズのアイコンとして有名なのはこれですかね。

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実際に見て驚いたのはこれ。


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水面の反射表現が、もう紙が発光しているのかと思うくらい
巧みに考えられており、生で見ないと絶対わからない技術がある。


生でといえば、これも。

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正面摺という技法で斜め下から、つまり受け取った状態や
机の上に置いた状態で見ると黒い部分に艶で市松模様が浮かび上がるという
洒落たというか凝ったもの。これも印刷ではなかなか伝わらない。

あと弟子が作ったっつー目録。

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洒落てんなー。さすが。コレクションしたくなる。

月百姿でまず何より驚くのは、その構図と発想の非凡さです。
芳年最晩年の作品群すが、とは言うものの53歳での夭折ですから
酒飲んで体壊してたとはいえ、作り手の感覚としては絶頂だったと思います。

自分は浮世絵の魅力は大量生産の「落とし込み」の魅力だと思ってて
スゲー絵をより多くの人に安価に届けたいという根性が好き。

で、絵師はのびのびと書き散らかしますが、問題は今度その筆致を
分解して版木に落とし込むという技術。

よく言われるのが「毛割」という生え際の彫り。

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まー、信じられないくらい細かい。
雨の版木もこんな感じ。

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版木の素材の選択、維持や管理、彫る為の道具の良し悪し、
的確な技法の分解を経て、そんでやっとこ職人の技術の出番。

しかも芸術だなんて微塵も思わず、最高の腕前を見せるだけの
安い大量生産品というカッコよさ。くー、しびれるぜ。

と、そのへんはなんとなく知ってましたが

先日、浮世絵のドキュメンタリー見てて「摺り」の指示を初めて知る。


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このタコの版木の部分に、絵師か、彫り師かわかんないすが
摺り師にあてて、指示が書かれてる。

「たいしゃにくにてほうぼうはっかけ」

これは蛸のベースとなる色がまず「たいしゃ(代赭)」。
代赭はくすんだ黄赤色のことで、それを「にく」にするというのは
水で伸ばして薄く乗せるということだそうで。
それを「方々」に向けて「八掛ぼかし」をかけて欲しいという指示で
要は足の形に応じてランダムに薄めのグラデをかけて変化を出してね、と。

それが出来ている摺りが左で、出来てないのが右。

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これを見てしまってから、少しまた作品を見る時間が伸びるように
なってしまいましたが、幸福度は倍増しました。
摺り師すげーす。目立たない末端扱いでも、ちゃんと技術を
発揮している。カッコいい。
仕事任されて、きっちり上げるってのはマジでカッコいい。

芸術野郎くそくらえ。脳が詩人とかマジで勘弁してほしいけど
ドライな職人はカッコいい。任せて安心、あんた男だね、って感じ。

俺もあいつに任せてよかったな、と思われる仕事して
カッコよくなるぜ。
posted by サンダーロードスタイル at 00:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

9月第3週 シケイデス週報

先週はずっとこもりっきりで追い上げてたので、なんもなし。
これから月末までもっとこもりっきりになってしまうので
特に事件や発見がなさそうなので、もっとも近々のスーパーどうでもいい話。


先日、刃牙道の最新刊を読む。
ネットをフラフラしていると、つまらない、とかもうダメだとか
文句をずいぶんと耳にしてコミックスを待ってる身としては
そうか失速したのか、くらいに気軽に無責任に思ってしまう。

ところが今回、花山VS武蔵の切り口。実際に読んでみたら
俺は泣けたね。間違いなくバトル物として進化している。

任侠ものの究極的な解釈としてもある種の到達点ともいえ、
考え抜いたのか、感性でたどり着いたのか不明ですが
とにかく膝を打つだけでなく、腰の入った渾身のストレートで
打ち抜く実に見事な巻。
貧しい感性で理解できないだけなのに、わめきたてる声だけが
聞こえてくるのをもっと拒否しなきゃいけないと思ったわけです。


先日、忠犬ハチ公のドキュメンタリーを見てたんすが、そのチョイ前
TVでハチは焼き鳥目当てで駅に通ってた、と当時を知る人からの
話ってのを耳にしました。しかしドキュメンタリーを見てると
恣意的な感動部分を抜きにしても、犬の習性や本能、解剖後の状態などから
その心情を思うにつけ、また泣けて泣けてしょうがない話でした。

確かに彼の人生を知らない人が見てたら、焼き鳥を食う姿しか
見えてないのも事実でしょう。
だがその裏にある蓄積された心情を思うと、そういう事じゃなかったなと。
しかし単純に、当時を知る、なんつー話がオマケでつくとすぐ気軽に
無責任にたいして精査せず自分の「信じるボックス」に入れてしまう。

とても賢く考え抜いた人が言った言葉も、人生経験皆無のガキが言った言葉も
活字というか、表示されているフォントに乗ってしまえばまるで
同じ質量を帯びているかのような存在感を放てるというのは
否定のしようがない事実です。

そんなまさしく玉石混交の中、悪意や恣意や誤謬を見抜くのは厄介。
しかし玉も必ずある。文献の研究なんて、その小さな表現の中から
真実を読み解くきっかけをつかむわけですから、簡単に拒否しては
いけないので厄介で難しいですねっつー話。

という流れの中でのここ最近最大の懸案は

ツクツクボウシ。の鳴き声。

全国的にいるこのセミは秋の到来を告げる晩夏のセミっぽいらしいすが、
ヒグラシよりも前に鳴いてる印象の方が個人的には強いす。

基本的には、ツクツクボウシー!ツクツクボウシー!
と鳴いてると解釈されてますが
「オーシーツクツク」(『新明解国語辞典第六版』)
「おおしいつくつく」(『広辞苑第五版』)
「オウシイツクツク」(『大辞林』)
と、ボウシ部分が先に来るという聞こえ方もあるとの事。

まあ、そりゃそうでしょう。

問題は、だ。

小泉八雲著 日本の面影で出雲におけるその鳴き方を

ツクツク ウイス
ツクツク ウイス
ツクツク ウイス

ウイオース ウイオース
ウイオース ウイオース
ウイオース ウイオース
ウイオース ウイオースススススス

と書かれていたこと。

その後にキリギリスの鳴き声は

チョンギース チョンギース
チョンギース チョンギース
チョンギース チョンギース
チョンギース チョンギース(無限に繰り返す)

とあるのでなかなかの信憑性と言える。

というのを知って以来、注意深くツクツクボウシの声を聞いているが
どう聞いても鳴き声がウィスとは聞こえない。

個人の可聴域の差で、聞こえてない部分が他人とは
違う可能性もありそうだけど、これは出雲地方での
言い方らしいから、複数のフィルターを通した結果のはず。
あげくさらに「チョッコチョッコウィス」と呼ぶ場合もあるらしい。

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そもそも法師という振り方も、ブッポウソウみたいに少しヒネって
そういう言葉に合わせた形容でもあるから、ホウシにこだわる必要なし。

そしてセミの鳴き声には方言が存在するらしいので、多少のふり幅を
考慮したとしても、何度聞いても、ウイスやウイオースに聞こえない。

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しかし小泉八雲の事である。

文献よりも人間の感性を優先する多感な男。
そう書いたからには、そう感じる何かがあったに違いない。
一概にそう聞こえないって一刀両断は出来ない。

で、ちゃんと聞きたいと思って、近くの実験林の中に入ったが
ハチやクモや蚊が怖くて逃げかえってきた。

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俺は遠くで聞くヒグラシの声が一番好きだぜ。

でもツクツクウイス、って聞こえてみてーよなー。

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posted by サンダーロードスタイル at 14:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

9月第2週 ジャガリコ週報

つい先日、俺がゲットした武器は

これだ


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黒曜石の矢じり。

2つで600円。うそ、安い!消耗品じゃんか。

もう、すぐにでもこうして射まくりたい。

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黒曜石のナイフも売ってたんですが、ちょっと
望んでた形と違うんでパス。


それにしても、鋭い石で肉、切ってみたいすよね。

体験製作とかあったら絶対行きたいぜ。


ちなみに俺が欲しい黒曜石の武器No1は当然

これ。

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マカナ。もしくはマクアフティル。
インカ、マヤ、アステカ文明の武器。

板状の黒曜石や他のスルデー石を挟んだバットみたいな剣。

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本来はジャガーの戦士だけが持つことを許されたそうですが

ジャガーのカッコよさがこのレベルですから

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それを落とし込んだら

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違った


ちゃんと戦士に落とし込んだら

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スーパー説得力がある。

で、こうなったり

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敵なんかこれもんでカキーン!

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ですよ。

高校野球面白かったなー。



ちなみに、環太平洋民の武器になると

ハワイなんか黒曜石ではなくこれを利用してます。

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ちぃーす、シャークティース。くー、手ごたえ良さそう。
これもまた水平にフルスイングしたい。


サメは、地球上の生物の中で最も優れた歯を持っているとされ、
特に歯の最表層のエナメル質は、フッ化アパタイトが規則的に
配列し小柱状の「六方晶構造」を形成しているそうで。
そんでその配列が咀嚼方向とほぼ一致して、構造的に高い
強度を保っているという研究結果が出ております。

加えてこの鋸状のディティール。

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つまり、この場合打撃方向に対して、サクっと肉に食い込む
ナイス素材という事でございます。紐固定は別問題として。

同じ環太平洋のキリバスなんか、こじらせすぎちゃって
もうなんの武器だかわからないのを作ってる。
昆布収穫用か、もしくは儀式用か。

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ただこれ持って歩いてるヤツのアタマがおかしいというのは一発でわかる。


サクっと食い込むといえば、日本刀の切れ味は痛みを感じないほどの
触れれば切れるというのが概ね理想とされてますが
よく切れるんだけど切られると痛い、という刀と言われているのが

これ


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あ、これは魔界転生っつーとどうしても最初に出てきちゃう
スーパーカッコよくて一番スルデー、佳那晃子の細川ガラシャ夫人だった。

じゃなくて、魔界転生で風間先輩が黒木キャップ
(千葉ちゃん十兵衛が丹波哲郎)に作らせてた妖刀としても有名な村正

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研師曰く、切れると「他にない痛みが走る」刀だったそうで。
なんでも表面に粗さが残ってるゆえとかなんとか。

つまり、ザラザラしたり、鋸状の武器ってのはなかなかに
殺す気マンマンでカッコいいですよって話。
鋸で切った傷はくっつかないし。

いずれにせよ、キレイな黒曜石の平板状のが集まらない場合
今回の矢じりを沢山買って、これを作りたい夢ができました。

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1万円分くらい可愛い矢じりを買えば作れる予感。
ま、人生の優先順位の尻から4番目くらいの夢ですが。
一応、作戦名はアローヘッド計画とします。
次元の穴を開けないよう頑張ります。



話は全然変わりますが、ジャンプ展行ってきました。

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全世界に対し、たった1冊の後発マンガ雑誌がヒネりだした
経済効果の総額というのはいったいどれほどのものか考えると
なんとも気が遠くなる感じです。

という話とはまったく別に、綺羅星のごとく活躍した
トップ漫画家の生原稿の数々は、圧巻。

1週間に一度、この原稿が十数枚上がってくるという異常な
状況をヨシとしていいのか悪いのかまたフクザツですが
とにかくさすがの絵の数々にひたすら驚くばかり。

生原稿を見たことあったのはコブラ、妖怪ハンター、
荒野の少年イサムぐらいでしたが
想像の10倍丁寧でキレイだったゆでたまご原稿や
想像の10倍迫力があった原哲夫原稿
想像の5倍整理されてた鳥山原稿
想像の5倍手を抜いてた・・・は、まあいいとして
記憶の10倍面白い徳弘正也などの中

一番感動したのはちばあきお原稿。
アンダーシャツの青がキレイでキレイで、原稿の中でも
夏の思い出のようにゆらいで遠いんだ。泣きそうでしたぜ。

なんでこんなに青の発色がキレイなのか
例えば今は環境うんたらで使われてないマンガン青みたいな
特別発色の良い塗料を使っていたのか、それとも
もともと印刷の向こうにこんな美しい色が隠れていたのか
よくわかんないすが、まるでちばあきおの心根のように
美しかったと思います。ええ、思いますとも。

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時代的にもうこれ以降の展示はハートに響きそうもないんで
続きに行くことはなさそうですが、170円握りしめて
本屋に通った覚えがある人は、行って損ないと思います。
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2017年08月28日

8月最終週 ヒストリア週報

先日発売になった、フィギュア王 No235

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2P見開きでご紹介いただいております「マッスル・ヒストリア」

すでに受注が始まってるということで、
迷ってる方へのご参考までに、また製作記を。


そもそもこの「マッスル・ヒストリア(超人史書)」の
企画がいかなる経緯で発生したのか?

と、えらそうに書き出したいとこですが
お察しの通り俺の海馬は完全にアテにならん代物でして。

いつか正しい情報を稲坂君が説明するかもということを前提に、一応思いだすと
たしかCMCのカウントが進んでゼロになったらどうするか問題や、
もっと原作に造形を寄せたい問題、売れ筋キャラばかりではなく
マイナーキャラもカバーしたい問題などが浮上している中、
上手くそのへんをカバーできる企画ができないか、と稲坂発信で話が始まった・・・
という覚えが。
彼がファンとしてこんなのが欲しいとかの希望を言ってくるのに対し、
企画として進めるならこうだろ的な意見を返してやりとりしてたはず。

で、じゃあ俺が惹句をやってみる、と初期に打った文章がこれ。
「キン肉マン、マッスルヒストリア。超人史書。
キン肉マンの歴史はゆでたまご先生の画力進化の歴史。
マッスルヒストリアでは、ゆで絵の変遷そのままに初期連載時から現在まで、
時代ごとの絵柄に準じフォルムは忠実に、しかしディテールは最高レベルの造形と
彩色で仕上げ、フィギュア化します。
あの時の超人の姿をあの時のままに。ある時は名シーンの瞬間そのものを。
またある時はその名シーンに至る超人の一瞬を切り取る新シリーズ。
CMCサイズを基本にコレクションを連動補完しつつ、新境地の表現に挑戦します。
乞う御期待!」

その後、延藤社長にプレゼンするにあたって稲坂君が経費や採算など
説得力を持たせた試算も組み込んだ企画書を作り(たしか2回。偉い)
結果、無事承諾を得て、ようやく動き出したはず。いずれにしても
1年前にはこの企画の話が出てて、来年こそヒストリアだなとか言ってた気がします。
経緯はだいたいそんな感じ。

プレゼンの結果は良好で、延藤社長もノリノリ。それどころかまだ未確定の情報を
チョロチョロと出しちゃうのでちょっとまだ内緒にしといてくれ、と俺らで止める始末。
実際1回書いたダイナマイトブログにストップかけたくらい。
しかし逆に言えば、間違いなくこの企画説明で社長に着火できた証拠でもあり、
ファンのハートに届くんじゃないか、と一安心したのを覚えてます。
これにて稲坂ダイナマイトサンダーの意見もまとまり、無事GOサイン。

となったものの、先にいくつか作らねばならないものもあり
実作業開始は結局7月頭くらいからだった気が。
とにかく7月末のWFで発表しようって感じで。

この段階で、アイデアはやまほど出てたんですが
時代ごとのスグルを製作するのは確定してました。
そしてその第1弾であれば、やはり怪獣退治編か、と。
このシリーズをやるぞという愛情と本気を提示する意味でも、
やはりここはまず初期キン肉マンだ、と。

つーわけで、いよいよ製作スタートです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそも自分がCCPで初めて作ったキン肉マンはKINスーツ。
そこで俺は、目の形というか眉ラインがまっすぐな顔を作りたかったのに
「〜」にしてほしいという指示が来て、えらくモメて俺が納得しなかったっつー話、
ご存じの方も多いでしょうぜ。

俺の中の原体験として、キン肉マンの最高にカッコいい姿は
これでした。だから作るならこの眉ラインをやりたかった。

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印象的なシーン、燃えたシーンは他にも沢山ありますが、俺にはまずなにより
このシーンなんですね。間違いなくスグルの本質がここにある。
始祖編で最後に悪魔将軍を止めたスグルも、この頃と変わらぬスグルだった。
スグルが見せたこの・・・と実はこのシーンに関して、スゲー書いたんですが
カットします。キン肉マン論になっちゃいますかんね。いつか別の機会に。

とにかく幸福なことに、基本お任せで進めさせてもらってたので
このシーンを再現できるのがまずは目標です。


実際問題、スグルをいつものCMCサイズとすれば
そこから逆算するとテリーはかなり小さくなる。
多少巨大化しつつ駆け出すという感じなので、少しは大きくしたとしても
それでもかなり小さい。

加えて厄介なのは、銃を持ってることです。

というわけで、テリーのサイズを決め、銃の製作を開始。

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テリーがこれくらいということは・・・


銃はこのサイズ。


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それを持たせるとこんな感じ。

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登場したてのテリーマンの体型とポーズを意識して
普通に走ってる姿ではなく、より原作っぽくしてます。


そして不可欠ストラクチャーとして、キン肉ハウスも。
この後けっこう改築されたりしますが、これも初期の
ミートが来たばかりのオーソドックスな形状を。

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厄介なものから作り始めるのは自分の常でして、
面倒なものから片付けないと本題に集中できないようで。


さて、小物がだいたい見えたので本体も開始。


キン肉マンとして先行している商品が2つあるので
比較しながらサイズを出し、社長と稲坂君に確認してもらいます。

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ビルは他の原型師に発注するので、そのサイズも検討です。

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今回、決め絵がありますがヒストリアはそれを忠実にトレスしてOKという
考え方ではありません。
その当時の「タッチ」と「特徴」と「本質」を拾える限り拾いながら、
CMCレベルのディティールを入れ込むということになります。

タッチだ特徴だ本質だってたいして差がねえだろ、と思うでしょ。違うんだって。
まあ語句は俺の言い方だとしても、この考え方を少し細かく説明すると
タッチとは筆致そのものの事で、これはディティールに反映される要素。
特徴は当時の体型やディフォルメ具合の事で、これはフォルムに反映される。
本質は劇中のスグルの心情というか周囲への姿勢ですからこれも表現に影響大。

これを考えなしにただ1枚絵をトレスして作ると、1角度限定の答え合わせにはなっても
立体物としての「ああそうだよね」感、つまり共感は絶対引き出せない。

そうじゃないディティールにそうじゃないフォルム、そうじゃないポーズと
トンチンカンなもんが出来上がる。いわゆる「全然わかってねえな」造形になるわけです。

ヒストリアはより強く「ああ、そうだった!」と共感してほしい。
うるっせー自称マニアが半笑いで「フフ、こんな時代もありましたな」という
重箱反応を狙いたいわけじゃなく、このシーンやコミックに感動してた人、
目を輝かせてページをめくってた読者だった人のハートに届けたい。

となると、トレスではなく「らしさ」の確実な把握が不可欠、という判断に。

その場合、初期のスグルはなんというか、肉体が緩い。

ギャグマンガだったことも含め、こういう感じ。

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ので、それに合わせた体形を意識します。
具体的には手首や足首の太さだったり、短さだったり。
まだピチピチの若手だった先生の絵の拙さが焼き付いてるわけで
その感じを出したい。

個人的にはこの後カメハメにこってり絞られ鋼の肉体となり、超人オリンピックで
スタミナや脂肪も安定した肉体を得て、そこからさらにブラッシュアップというイメージ。
なので、今後並べるとして牛丼食いすぎで毎日ふざけすぎで緩すぎ
くらいがちょうどいいのかな、と。

ちなみにディティールも、例えばブーツにステッチ(縫い目)とか細かく
彫刻するとそれなりに情報量は増すんですが、キン肉マンに関しては
そうとも言えない部分がある。そもそもの絵がシンプルなところに
過剰なディティールで装飾するのは、正しいとは限りません。
特にヒストリアみたいな方向だとなおさら。
なので、小細工を探すよりは「らしさ」を造形する方向だったわけですが
どうすかね。表面というかウワッツラだけ似せたんじゃなく
初期のスグル「らしさ」が出せてるでしょうか。



なんてイメージを固めつつ、進行。

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このサイズ確認ラフ段階で、Nゲージのストラクチャーを使用する事を念頭に置き
ジオラマはこうやって欲しいですよ、なんつー話をしてます。

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Nゲージというのは、日本の鉄道模型でもっとも主流の規格で
1/148から1/160スケールのことです。
当然、鉄道ジオラマを作るための家屋やビルの模型がたくさん市販されてる。

巨大化ヒーローのプレイセットとしてこのスケールと連動しないテはない。
というわけで、Nゲージと絡めて遊べるのはこの段階で推してました。

フィギュア集める人、全員が全員こういう遊びが好きなわけでは
ないですから、可能性としての提示までに留めてありますが
巨大化スグルってなって、巨大感出さないで置くなんてもったいない。

※ちなみに地下鉄に手足を入れてるVerとかも試しました。
最近の地下鉄入口ストラクチャーばっかなので、雰囲気合わず断念。


そして初期スグルといえば当然これも欲しいので、

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キン肉フラッシュも造形します。

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ビシっと構えるんじゃなく、なんつーのかな。
モリっというかグニュっというか、ウルトラとは違うキメの甘さがポイント。



そしてなにより、やりたかったのはこういう事。

見上げる背中。顔が見えなくても、これがあのキン肉マン。
テリーはこれに近づこうと駆け出したんです。

ヒーローたる者がなすべき正しい事、がこの背中にある。

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電柱は必須のストラクチャーですね。
巨大化スグルが立ち上がる風景には電柱欲しい。
Nゲージでいっぱい、しかも安く売ってるんでぜひ探してください。

※ちなみにスグルは40mほどまで巨大化でき、
サイズはその都度違いますが、今回の場合はNゲージ合わせで
30mくらいのイメージで進めました。原型師の頭の中では、ってことですが。


と、ここまでは予定通りだったんですが、実は密かにどうしても
やりたかったのが

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キン肉マンの歴史は、まず読み切りがジャンプに載った後
この号から晴れて週刊連載開始、と相成るわけですが
表紙は70年代の雑誌らしく、ゆでたまご先生ではなく
別のイラストレーターの方がポップに仕上げたもの。

この顔はゆで絵ではないので、ヒストリアに組み込むか
難しいところで迷ったんですが、連載開始号での表紙ですからね。
やはり避けては通れまい、というのが正直なところ。
これぞ歴史。

過去各社なんとなくの色替えでこの緑マスクを出しましたが
俺はちゃんと作るぜ。こんな面白顔、作らずにはいられんぜ。
というわけで、またも独断で製作。

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愛すべき巨大化スグルの脇にそっと、置いてほしいのもあるんですが
個人的には、ちょうど現在稼働中のバンプレストのジャンプ50周年
ロゴキカクVol1でのキン肉マンロゴや、同じくジャンプ50周年ワーコレで
のちほど出るはずのこの古いジャンプロゴなんかを一緒にディスプレイしてもらえれば
雰囲気バッチリかと思います。

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※ちなみに実は、マスクを外したらママだったというエピソード用に
ウィンクしたママの顔と、外したスグルマスク、それを持つ改造右手も
進めました。しかし、リアルボディに女性の顔バランスは
冗談抜きで気持ち悪く、体ごと情報量を変えないと成立しないと判断したので断念。



話は戻りますが
こうして原型作業が終了し、WFを迎えたのはいいんですが
ここでバタバタしてるダイナマイト延藤から爆弾発言。

もうジオラマ作ってる時間ないし、彩色も無理。
ビルが出来上がるのはWFの5日後、と。

エーーー・・・

ンーーー・・・

ドゥォオーー!!!(WF1週間前、俺の心の叫び)


だと思ったぜ!!そうじゃねえかと思ってたぜ!!!
思ってたんだぜ。

ま、ギリギリまで海外出張で生産管理もしてますし
他にもやまほど業務抱えて大変なのも理解できますから
こうなるのも予想の範囲内といえなくはないっちゃないんです・・・


が!


なら最初に言って、マジで。もう。

これだけ温めた企画の発表だっつーのに、
このままクジ引きの横の机にジカ置き貧乏展示なんて冗談じゃねーぜ。

だったら展示は俺がやる。ジオラマも背景も。色を塗れないまでも、
インパクトのある展示をデッチ上げりゃいいんだろ、あげてやらあ!

とデッチアップしたのが

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無事WFで展示完遂。

ついでに回しときましたし。

以前も書きましたが、この赤い部分が市販のNゲージストラクチャーを
いろいろ組み合わせたものです。

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わざわざ俺が作ったのは土管だけで、他はみんな市販品の流用。
また、Nゲージのペーパークラフトなんかも沢山ありますので
安価に自分だけの再現も可能です。ご参考までに。


で、その後フィギュア王との連動も延藤パワーでグイグイ進められて一安心。
このへんはダイナマイト炸裂で適材適所でよかったです。

あとは、敵のシーク星人を俺にクリーチャー度爆発で
作らせてくれればもう満足です。
いまさらですが、もともと俺はクリーチャー畑の出身なんで
怪物作らせたら、意外と上手いんだからな。
シーク星人やる場合は他の人に振らないで欲しいす。マジで。
ま、怪獣よか前にやるべきキャラあるんですが。

あと、もひとつご参考までにですが
先行しているキン骨マンは、このポーズの手

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表紙絵と、出現シーンをヒストリアとも組み合わせられる
つもりで作ってました。

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そもそもこの少し小さいミドルソフビ路線は、サブキャラ達を
俺の手の空いた時間に作ってクジの景品にでもするという
気軽な話だったんですが、イワオの出来がいい感じすぎて(テヘ)
色塗っちゃって完成品でも!という感じになったもの。

ただこの路線も稲坂君とはきっちり相談した上で
サイズ統一したものになります。それこそ不定期ですが。
俺の中ではヒストリアのサブ的な要素もあったので
おそらく後々出るであろうビルと組み合わせるつもりでした。

プレイセット的に置きたい方、キン骨マンもオススメですぜ。

以上、だいたいヒストリア製作に関してはこんな感じです。

この後、自由度が高すぎて何を作るか検討中ですし、
それとは別に、バキバキに攻めた2.0シリーズも同時進行してます。
なるべく手に取りやすい形で進めるべく、皆頭ヒネってますんで
よろしくどうぞ。


ご注文はこちらで!

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2017年08月21日

8月第4週 ママージ週報

多少のダブりはあるものの、250点近い月岡芳年の浮世絵が
まとめて見られるこの夏。サマーオブヨシトシ。


横浜市歴史博物館で「歴史×妖×芳年」展で80点、

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そして太田記念美術館では現在、「月岡芳年妖怪百物語」展で
「和漢百物語」「新形三十六怪撰」全点展示を含む100点。

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そして来月の「月百姿」展では全点展示でまた100点と
念願も念願、どうしてもまとめて見たかったんだ、月百姿と、
実に贅沢な夏が到来しております。

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図録も2種一般販売され、充実。

会場では実物を見たことない作品も結構ありかなり興奮。

ずいぶん浮世絵はまじめに見ているはずですが、それでもどうやって
表現したのかわからない(想像はつくけど労力と見合わない神業)
すっごいのが見られて充実の夏でございます。


そして帰り、そのままこれに。

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いろいろフランチャイズでやらかして、メインの商品も魅力激減の
不二家ではありますが、ペコポコは不滅であります。
そもそもの創業者藤井林右衛門と2代目社長の次男までは愛情と理想の塊で
ロゴをレイモンドローウィに発注するなどセンス爆発。

レイモンドローウィは、インダストリアルデザインの父。

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知らない人は検索。

オリジナルチーズケーキをホールで食ってた信者の俺でしたが最近は
すっかりお菓子屋として足が遠のき、気になるのはドッグの行く末ばかり。

それも新たな邪魔猫、ラブリーキャティの登場をこないだ知って
俺のハートがドッグ心配でグラグラのところ、このグッズ祭り。そりゃ寄るぜ。

で、にっくき新参者、猫野郎に主役を奪われた

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の横に

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業務をこなす忠犬を見つければ買い、

スタンド可能なアクリルプレートを見つければ買い、

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小皿があれば、ペコちゃんを差し置いてこのコンビを買い

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最終的に、キーホルダーの分際で1400円もした

これも買う。

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こんなん、200円だと思うんですけど・・・

の前に、だ。


なぜこの色を選んだ?

これじゃまるで

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ビタワンじゃねーか!

そういえば、確かビタワンには・・・

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あ、おリボン付き!

まさかキャティの元ネタは!ここにもまた不二家の闇が・・・!?

は、ともかく


すっかりKAWAIIエキスを補充して
ミルキー度MAXの甘アマ野郎になってしまったので
帳尻を合わせるべくその後引き取ってきたコミックは


妻子を食われ発狂した人殺し蟹に脳を操られたおばさんに
うんこをぶつけて反撃するおじさんの長いバトルの決着話。

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作者の政治思想を容赦なくぶち込んだ、いろんな意味で
やっぱり侮れないなジェフダロウっつー、会心の#4。

KAWAII気持ちがクソみたいに吹き飛んだので
いろやる気出して、頑張ります。はい。
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2017年08月14日

8月第3週 デカケスギ週報

普段は散歩にすら出ず携帯の万歩計見ると、1日の歩数が
25歩とか170歩とかの俺なのに、先週は
ちょっと出なければならないどころか毎日外出で、ほぼ死ぬ。


月曜日
もうダーヨシ敗北が悔しくて仕方ないので無理にでも、とタツノコ展に。
さっと行って戻ってくるぞ!と朝イチで出かけたので、空いてて
誰にも邪魔されず吉田竜夫像と心で語らう時間あり。感無量。

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常識にとらわれず、アニメの世界に踏み込んだ稀代のクリエイターである
吉田竜夫を俺は尊敬しております。絵も好きだし、発想もセンスも好き。大好き。
ガッチャマン放映当時、放送見て東映のマジンガーのスタッフが戦慄したと
聞いたことがありますが、マジンガーはマジンガーで凄い。
でもそういう老舗を脅かすやる気とセンス、タツノコにあり。カッコいい。

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ただまあ展示はもうちょっと吉田竜夫の仕事にきちんと光を当てて、
すべてはそれありきだぞ、という身の程をわきまえた展示にして
欲しかったなって感じもしました。が、概ね満足。

テンプルちゃんの原画もあったし。

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普段は絶対に買わないクリアファイルも

これがあったので買っちゃいました。

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あとこんなのも。

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ちょっとホクホクしたものの、その後43歳でこの世を去らねばならなかった
吉田竜夫が頭をよぎり続け、1日ブルー。
本当の本当に惜しい人物、傑物でした。

マッハGOGOGOの収録終了後の打ち上げで、吉田竜夫に三船剛役の森功至が
「森さん、剛のセリフで僕になにか言ってください」と言われ
「番組は終わったけど、三船剛はこれからもずっと先生の胸の中で走り続けます」と
言うと吉田竜夫がとても感激してたという話が素晴らしいす。

そう、吉田竜夫が生み出したものは俺の胸の中でも走り続けてますぜ。

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火曜日
1年に一度の眼底検診に行く。
瞳孔を開く薬を入れてビカビカに目の奥を照らす地獄検診。
いつにも増しての念入り照らしは、もう目つぶし以外のなにもんでもない。

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俺の眼底、焼てえのか先生!涙が止まらんぜ!

頭の中で6000万燭光!6000万燭光!と繰り返されて
なんだこの言葉は?キーラかザラガスの光の単位か、と思いだし家帰って
検索してみるが見当たらず。も少し調べると、現在は6000万カンデラと
言ってるそうで、燭光なんつー言葉は死語だ、と。なんじゃいボケ。


水曜日
フィギュア王編集部に撮影と打ち合わせに行く。

36度だかの暑さの中、10分時間があったのでちょっとアイスでもナメるかと
31に行って、小さいのを2個玉で頼む。

すると、バイトのお姉ちゃんが今なら雪だるまがお得ですと
「いや、大丈夫す、いらねーす」
「でも今キャンペーンをやっておりまして、お好きなアイスを大きく…」
「おじさんがちょっと食いたいだけなんで、小さくて大丈夫す」
「でもこちらですと同じお値段で、全然お得で皆さんこちらを…!」

となかなかのやる気で食い下がってくる。
そりゃわかるぜ、アイス売ってるんだったらたくさん食べて欲しいだろうよ。

だがな、

俺はもうアイス食ったら暖かいお茶も飲まないと死ぬ老人だぜ。
ちょっとナメりゃそれで満足なんだ。時間もねーし。
しかし一歩も引きさがらず雪だるまキャンペーンにて攻撃を仕掛け続けるバイト娘。
なんなんだこのしつこさは。いらねっつってるのに後でなぜ高く売った!?
とレジチェックで怒られでもするのか?
ならもうこのスッタモンダをしている間に買った方が早いってんで、
「じゃあもうそれで、はい。イチゴの方をデカく」

なんつって注文したら、来たのが

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で、デケエ!(手渡すお姉ちゃん、俺のリアクションにご満悦)

マジかよ、数分でこんなにアイス食わなきゃいけないのかよ。
握り飯食ってんじゃねーんだぞと思いながら、
急いでガブガブ噛んでモグモグ食う。普通アイスはこう食わねーぜ。

で、結局走って編集部に向かう。また汗だく。

つーわけでとりあえず今月号のフィギュア王、買ってね。


木曜日
クトゥルフ・エヴォリューションの撮影に行く。

いつもそうですが、俺の造形はそう簡単に写真にゃ収まらねーぜ、と
思って作ってます。

「商品」として作る場合でもそれを意識してますが、作品としての
要求があった場合はなおさらその責任感を感じます。
立体が立体であるべき理由を提示できなきゃ、やる意味がない。
本当に手に取った時こそ、その魅力の真価が爆発する。
そういう立体物であって欲しい。理由は簡単、その方が燃える。

などと思って納品しちゃうのは結構なわけですが
テメー自身で撮影に立ち会って、撮る側の立場でモノを見る場合
メンド臭ぇものこしらえやがったな原型師コノヤロウ!
という事になるわけです。ええ、なりましたとも。
手前も絞ってピンもかぶせでやればなんとか・・・とか余計な仕事を
増やした原因が俺かと思うと、一瞬ではありますが、俺コロスと思いました。

でも改めてちゃんと撮影してて、そのめくるめく表情の変化に
キッチリ仕事したな、という達成感あり。
写真出来上がるのが楽しみです。


金曜日
実はこの日、俺の中では物凄い一大イベント。

小学生ん時予防注射で緊張するあの感じが、朝からずーっと続く始末。
いやもう、メシものどを通らず、くらいに緊張。

という1日だったんですが、肝心の一大イベントの空虚な手ごたえに、
完全に記憶が飛びました。何がどうなのかあまりの予想外にショック状態。

もうこんな感じ。

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基本的に俺はやっぱりお人よしの青二才で、なによりまず目の前に
青空が広がってると思いこんでる。世界にはいろいろ空があんのに。

どう気持ちが切り替わるのか、外部刺激か納得かと自分を観察する
いい機会でもあるなと思ってたんですが、考え抜いて納得が俺の場合の
解決策なようで。5時間後、完全復活。

何があろうと俺は曇らない。今後も全然青空目指すぜ。


土曜日
先日のショックを精神的には乗り越えたものの、鏡見たら目の下真っ黒。
もうゴロゴロ寝てたいところ、本日は歯医者。虫歯じゃないのに面倒臭いけど
もう自分を甘やかしちゃおうってんで、終わってすぐコーヒーゼリーサンデーを頼む。

すると、後から来た初老のおじさん2人が、まったく同じものを頼む。

疲れた男を癒してくれるのは、チョコとアイスだな。

男にとってのチョコとアイスの歴史はこういうことです。

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日曜日
無事原稿も外出騒ぎも終了し、今日からやっとこ造形に戻れる。

それはともかく、先日こんなステキなものをいただく。

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特侠マーク入りのハンドスピナー。
(ステキなもの、ありがとうございます!という気持ちが
ありますよということを釘さしておいて続けます)

ハンドスピナー回したことないんで回してみたんすが、
これ、ウソ見たいにただ回すだけ。
いくらなんでもオモチャとして無能すぎる。
どうなんだ?と動画でどうやって遊んでるのか調べてみたら
全員、本当にただ回しているだけで、サル以下の知能用じゃねーか!すげーな。

ま、ちょっとジャイロ効果の力の向きが手の中で移動するのが
感覚として面白いという気もしたんですが

だったら1000倍パワフルなこれだろ、とモーメント欲しさに
買ってみたのが。

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パワー(ジャイロ)ボール

小学生ん時はたしか当時で4000円くらいして、スポーツ用品店の
試し回ししかできず、羨望のアイテムでしたが今1000円で買えます。
うまくやると腕がモゲるくらいスゲー回せて危ないくらい。
グングン伝わる脅威のモーメントに興奮。これに比べれば
ハンドスピナーのモーメントはアリのションベンだぜ。

ただデザインがイマイチなので、サーマルデトネーター型とか
あるといいのにな、です。

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ちなみにハンドスピナーはジャイロパワーの座さえすぐ失い
現在、ちび人形の回転ディスプレイ台として第2の人生を得てます。

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けっこうよく、くるくる回って可愛いぜ。
ぐーちょこ3人組を引っ張りだすしかねーな。

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ただいろいろ乗せて回してみたけど、自分の意志で乗って回りたそうな
小鳥やキャラ物なら全然平気ですが、カエルとか虫だと明らかにそんな意志は
なさそうで無理やり乗せて回してイジメている感が強くてイカン、という
無駄な発見がありました。エッヘン。


さあ、今週こそは死んでもこれ見に行くぞ!

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なに?スパイダーマンが始まった?
バカヤロウ、そんなもんは後回しだ!
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2017年08月07日

8月第2週 ダーヨシ週報

ちょっと出なければならない用事があったので
ならば、と吉田博展に行くか、吉田竜夫展に行くか迷って
いまいち原画があるかどうかわからないタツノコ展よりは
見たことない新版画の方に行ってみることに。

吉田博は浮世絵以降の木版画、いわゆる新版画と呼ばれる
ジャンルの人らしいんですが、俺はまったく知らず。

ただ会場が新宿のビルの42階にあって、ってことは
シニに行くぜという響きにもだいぶ引っ張られて結局そちらへ。

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版画だけでなく水彩、油絵がかなりあり一人の画家の人生として
見る分には非常に頑張った展覧会だったと思うんですが

もう・・・全ッッッッ然、ピンと来ない。

なんだろうな。なんでこんなにピンと来ないのかな。

まず水彩と油彩の段階で魅力が感じられない。
小さい頃からとても上手なんすが、ソツなくこなしているものの
何がやりたいのかわからないという感じ。モチーフへの観察眼も
ちぐはぐだし、対象が魅力あるから描いているのではなく
まず手段として絵画があるからモチーフを選んでいるって感じ。

で、紆余曲折の後、木版画に入っても、やっぱりピンと来ない。


川瀬巴水と比べちゃあれですが富士だと
こんな感じの違い。

17871.jpgハスイ

17872.jpgヒロシ


ただ、カラバリの時だけはスイッチが入った感じで
おおー!カラバリ!楽しそう!とは思いました。
たとえばこれが

17874.jpg

こんな感じ。

17875.jpg

あとこんな感じ。

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具体的な注文が来た時に、勘が働いたのかそれとも
すべきことを得た余裕なのか、これは繊細で楽しんでる感じが。


原型やっててもそうですが、上手いって領域には
ずいぶん簡単に入れるもんです。
真面目にちょっと努力すれば誰でも普通に上手くはなれる。
基本、上手いってのは「間違わなければいい」に尽きます。

でも、魅力あるモノになるかっつーと完全に別の話です。

間違ってても、いびつに歪んでいても魅力あるものは山ほどある。

例えば写真をトレスしてイラストにする。
あー、上手い!と言われます。絶対。
でも魅力ある絵かっつーとそうとも限らない。
写真と変わらねーじゃん、という領域から抜け出すには
トレス以外の情報が必要になってくる。

独自のパースが付いた絵なら、受け手に素養が必要になってきます。
特殊なパースを見たことない人からすれば、歪んで不自然な絵ですからね。
ただそういう工夫を知ってる人からすると、こう来たか!という発見を
伴う情報に変わってくるわけです。

加えて、作者の目的がパースを加えるという手法的な事ではなく
伝えたい何かがあって、それ故に歪めてでも描かねばとした場合
なかなかどうして忘れがたいものになったりする。
伝えるべきものである場合、その意に適うのは間違わないことよりも
伝えたい意志を優先する事の方がはるかに重要なわけです。


すぐ思い浮かぶ、間違いでありながら伝えてる表現がこちら。

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ほぼデビュー頃の自作の中で山田芳裕は主役にこう言わせてます。

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その後、こう表現する漫画家となるわけです。

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正しいとか正しくないとかではなく、己が為すべき事を
確信しているか否かというのが、創作におけるポイント。
伝えるべき何かを備えている作品こそ、意味を持つ。

画の鬼だったと書かれているには、あまりに表現や対象に
興味の薄そうな吉田画業を見ながら思ってたのは


ああ1枚でも吉田竜夫の絵があるならタツノコ展行けばよかった…
世界の子供たちに夢を、と願ってた人の絵1枚の方が
俺にとっては絶対に価値があった…という後悔でしかなかったので、

今日寝ないで仕事して時間稼いで、もう明日タツノコ行く。
アッタマきたぜコノヤロウ。自分に。

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2017年08月02日

サンシャイン製作記

すっかりこういう製作話を書いてない気がしますが
ようやく六騎士版サンシャインの予約が始まったので、その話。

たしかやっと発売になった六騎士版アシュラマン販売タイミングの
トイフェス合わせでサンシャインも発表したいな、という感じで作業開始。

タッグ編のサンシャインはすでにCCPから発売されてましたので
登場時の六騎士版ということでしたが、実はこの六騎士版サンシャインの
出番というのは一試合しかない。
インパクト十分だったとはいえ、対ジェロニモ戦のみ。

しかも登場したてでまだいろいろ定まってない中での活躍、敗北なので
当時としては完全にジェロニモのキャラクターに食われた役回りという
印象が俺の中にはありました。

その後、タッグ編でアシュラとはぐれ悪魔コンビを組んでからが、
サンシャインの本領発揮、存在感アップというイメージです。

では六騎士として何を表現すればいいのか?

延藤社長からの注文は「本物の砂使ったみたいなリアリティを」というくらいで
お任せ状態。そこで考えてみると条件としては

1:六騎士アシュラと並べて遜色がないこと。
2:既存商品のサンシャインと比べ、進化の度合いを見せること。
3:初立体だけど2.0という位置づけとして魂表現をクリアすること。
4:実物砂を使うだけのディティールにすること。
5:砂地獄の発動感を出すこと。

が、クリアすべきハードルとして出てくるわけです。

で、

すったもんだの2週間でこしらえたのがこちら。

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sun202.jpg

sun203.jpg

トイフェスでの発表版。

ここでもご説明してましたが、俺の中では80%の完成度。
全体のバランスとって、頭や手はのちほど微調整するとして
表面処理も加えるけど、まずは発表優先という感じ。

でもこの段階で、何をなすべきだったかには到達しています。
迷いという意味ではすでにまったくなし。完成したと言っていい。
骨子さえできれば表面なんかどうとでもなるもんで。

ただ、とにかく1試合の劇中でもバランスが変わるので体形の決定には
手間取りました。シンプルゆえに、少し間違うと大きく影響する。
印象的なコマのバランスを忠実に落としこんでも立体だと印象が違う。
最終的に、OK出た後もいじってたくらいで。

そのバランスがだいたい決まった後はもう、アシュラと並べること考えて、
竜巻地獄と砂地獄を組み合わせる作業が優先。
つまりアシュラマンの足元から竜巻状に巻き上がる砂の製作ですね。

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合間見ての作業なので珍しく石粉粘土使ってます。


劇中にはこんなシーンはないですし、それどころか六騎士時代には
2人で並び立つことすらない。しかし並べたい場合、どうしても
共通する「何か」が必要です。その結果がこの竜巻台座です。

ただ商品化に関して、ソフビで抜くには形状が厄介という話が
出てまして、まだ検討中です。申し訳ない。


で、トイフェスの後残りの仕上げ作業に入るわけですが、表面処理の方法として
考えてたのは「砂化」じゃ・・・ねえな、でした。
当初は砂化してというのを考えてたんですが、どうも陳腐。
食玩サイズならゴマカシも聞きますが、このサイズでは成立しえない。
サラーって感じがどうしても重くなるし、欠片を混ぜると土砂にしかならない。
そもそも食玩でやってたようなことを、今、すべきか?ってのもあります。

というわけでここから2.0的考察に入ります。


この後、割と情に厚く人格者に近い性格として描かれることとなるサンシャイン。

その包容力の一環としてトイフェスでのディスプレイを考えましたが
この後の勝負では本人に待ってるのは、たかが人間の気合いに負けるという
屈辱的敗北なわけです。正直慢心と言っていい。

なぜ彼は負けたのか?ほぼ無敵の能力を持ちながら?

ジェロニモの気合いはともかくとして、俺は砂化という能力に
頼り過ぎたんじゃないか、と仮定しました。

自在に形状を変えられる不定形変形攻撃は確かに特殊。
スニゲーターとかと違って、ちょっと格上感が漂います。
仲間内でも一目置かれていたに違いない。そんだけ凄い能力です。
慢心というよりは的確な自負であり、自己評価だったのかも。

でもそれすら通用しない凄い敵がいたわけです。
サンシャイン本人も試合中、うすうすそれを感じたに違いない。
砂になるだけじゃ、包み込んでさえ倒せないんじゃこのやり方はダメだ、と。

自分で心臓揉むガッツを見せられ、動揺しないヤツはいないでしょう。

だからこの敗北には納得かつ、反省があったと信じたい。
そしてゆえにタッグ編で彼は破格の進化を遂げてます。
衣装替えではなく、形状替え。これは数あるキン肉マンキャラの中でも
ちょっと特殊な進化です。しかもそれがかなり理に適ってる。
弱点である胸のキー問題を克服し、砂である利点をタッグ戦で
相棒がさらに利用するという一歩進めた攻撃に成長させている。

中でもサンシャインマグナムは、砂状態から瞬時に固形へと
硬度をコントロールして、というなかなか身体操作としては
習熟度の高いもんだと感心する進歩ぶりです。

なんとなく力を抜いて、フットワーク代わりに砂になってた時とは違って
精妙な身体部位操作を習得したんだな、って感じがします。

だから砂状態頼りの攻撃から一歩進むために、地獄のコマとか凱旋門とか
大味ではない形状コントロール、部位操作の習得が彼の場合、
最初の進化だったのではないかっつー想像です。

六騎士段階、つまりジェロニモ戦の中で、敗北を感じつつあるところで
そのヒントに気づいていた可能性は大いにあるぜ、と。

というような楽しい妄想を踏まえた上で
体前面のブロック状態を砂ではなく固化したうえで
脈打つような形状操作をしたのでは?と予測したわけです。
彼は「不定形砂超人」ではなく、ブロック状で構成されている。
あえて言うならブロック状砂超人。
ならばブロックが基本・・・というのが今回の表面処理の根拠です。

かくして、表面をわずかにデコボコさせましたが、問題はそれをやることで
六騎士サンシャインのフォルムを崩してはならない。
この後、彼の進化は表面の密度を上げることにもつながってます。
不定形を選択しなかった、ある種の美意識があの身体形状を決定させたと
考えるのが自然です。となれば、やはりフォルムを崩してまでの
ディティール表現は間違ってることになる。


ここ重要なことですが、「俺的解釈」を勝手に入れることは
望まれない限り絶対にすべきじゃないと考えてます。
あくまで、作者が描きたかったキャラクターの延長上での
描写しえなかった表現という軸から外れてはならんわけです。

面白半分でフォルムを変えるなんざもっての他ですし、
だいたいそんなん、サンシャインファンは望んでないですし
俺もダセーと思う。こけおどしみたいな変化球じゃなく
剛速球の直球で決めたい。あくまでキャラクターにまっすぐ作る。

というわけで、原型状態でギリギリ凹凸を攻めましたが
塗装でそれは軽減されてちょうどよくなります、主張はギリギリ抑えられます
と説明しつつこのディティールを入れさせていただきました。

実際、色乗って、ドンピシャでした!という報告をいただいた時は




フッ



「だろうぜ」

と、思ったぜ。

ただ、原作寄りだけでなくCCPアレンジも欲しいということで
小顔でリアルな頭と、より人間に近い手も追加しました。

前後しますが、本体の具体的な製作の経過を追うと


sun205.JPG

スカルピーで角柱パーツなんかを作って

sun206.JPG

グリッドを彫り調整し


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ヒケを考慮したアールも調整。

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で、厳選した砂にて表面処理開始。

sun209.JPG

その後微調整して、仕上げとなる。


色乗っちゃうとこんな感じ。

sun2010.jpg

彩色担当者が非常に勘が良く、グリッドよりもヒビ優先で
彩色しているのがわかるでしょうか。
普通、ブロックにスミ入れちゃうのを、入れないでヒビを
強調させるという判断、ちゃんとしていただいてます。お見事!
こういう原型フォロー、ありがたいですね。


ディティール砂に関しては0.2mm単位で8種用意し
実際には粒子の形状のよさそうな4種くらいを使用してます。


エッジを微妙に残すべく、グリッドを入れてから砂を付着させ、一度
グリッドを彫りなおして、ヒビを造形してます。その後
凸凹表面処理を加え、最後にそこにまた砂をつけてます。
なんだかんだでこれがけっこう面倒だったんで
実は修正と追加作業の方が、本体製作より時間かけてたような気が。


で台座は、これとか見るとわかると思いますが、足に近い方は粒子が大きく
体から離れるにしたがって粒子が4段階で細かくなっていきます。


少し写真の濃淡を調整してみると


sun2011.jpg

台座ながらこれはサンシャインの肉体の一部です。
ただ砂撒いただけっつーバカ造形は俺の担当ではないので
広がる形状も原作に近くしてますし、本体と同じ判断で作ってます。

ポーズも後々動かせること前提になのと
砂台座縛りの足位置なので、若干地味ではありますが
商品化した時に本来のポテンシャルが発揮されると予想してますんで、
俺も楽しみです。

頭部3種は大きさがだいぶ違いますが、劇中でもずいぶんバランスが
変わっているので一番よさそうな感じで、バリエーションを選びました。
グフォフォ笑顔が小顔じゃおかしいし、叫び顔も大きいと動きが出ない。
というわけで、お好きなのを選んでサンシャイン感を探してみてください。

以上、サンシャイン2.0製作記でした。
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2017年07月31日

7月最終週 WF終了週報

無事WF終了。フィギュア王ブースにお越しの皆さま、ありがとうございました。

前日は仮眠とれたり、出発前にデパルマのキャリーの吹き替え版見てて
やっぱシシースペイセクの眼球演技、すげー!とか喜ぶ余裕あり。
デビュー作にしてこの骨太なホラー小説を書き上げたキングを熱狂的に好きだった
可愛い自分を思いだし、ああ俺も純粋にファン丸出しの行為にどっぷりの
時期もあったなー、なーんて思いだすこの余裕。個人不参加素晴らしい。
今のうちに言っておきますが、冬も出る気はねーんでございます。

とはいえかなり準備で追い込まれていたのも確かで、結局帰ったらもう気絶。
6時起きで事後処理しているという始末です。




まずは会場朝イチ到着で、アークライトモデルズ、プレゼンツ
クトゥルフ・エヴォリューションのウェイトリー兄弟を設置。

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底面からのライトがなかなかに透明パーツを生かしてていい感じでした。
きっちりと毛色の似ない方向性が出せたんではないでしょうか。

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しかしまあ言うまでもないですが、他の皆さん、恐るべしです・・・。



そして、ほぼ並びにあって近くて得したフィギュア王ブースに到着。
すでに稲坂君がネジケン設置完了。俺も慌てて設置。
ネジケンとヒストリア、ようやくお目見えでした。

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ネジケンに関しては、かなり出来た段階でのラフを3週ほど前に
見てたんですが、その段階での俺の感想は・・・鬼の作り直し。
手癖で作るな、と。まっすぐ進め、と。

稲坂造形のいいところがまったく出ておらず、奇をてらった方向に
走りかけてたので、容赦ない感想を伝えてたんですが
いい具合にまとめてきました。あそこからの作り直し、苦労が伺えましたが
いい方向に行って良かったんじゃないでしょうか。
特にケンダマンの右手なんかのまとめ方はなかなか感心しております。

マジメな話、冒険するというのは毛色の違う事をやるというだけではなく
己の特質を伸ばした先に挑むという、当たり前で地味だけど
客観視と明確な目標が必要な実は険しいパターンもあるわけです。

そういう意味で一歩進んだ感が出てて、案の定評判もいい感じでした。
人気で言えば絶望的に力のないキャラでしたがそれが今後どうなるのか、
展開が楽しみです。モノの良さで勝負することのいいモノサシになるはず。


で、俺の方のヒストリアに関して補足を少々。

今回のジオラマはあくまで市販のNゲージ用ストラクチャーを利用した
作例であり、家や地面は関係ありません。

17316.jpg

実に赤い部分すべてが、商品とまったく関係なし。

薄赤部分は台座として俺がスタイロフォームとプラ板に
市販の素材塗料を塗ってこしらえたもので
濃い赤部分は、Nゲージのストラクチャー、トミーテックのジオコレや
プラモ(小屋)やGK(タイヤや電柱)をそのまま未加工で置いただけのもの。
こう遊べるんだぜ、って見本。

商品として考えている基本は、巨大化スグル本体のみで
場合によってキン肉ハウスとテリーマンが付く感じです。
ただ、プレイセットとして台座や新規造形での同縮尺のビルも
特撮自慢のCCPに新作してもらって選択できるようにする予定です。

というのも、ヒストリアはよりディスプレイに特化させる方向で
行きたいので、巨大化スグル用なら地面、アメリカ遠征編なら砂浜
マシンガンズ用ならマット。それも横につなげてジェシーやカメハメも
並べられるようにするとか、背景も表紙に合わせたり吹きだしを入れたり
より原作のシーンを再現できる立体物にしたいと考えてます。
本当は理想としてCCPの塗り全開の一発ビネットなんかにして
そう、これ!という一撃商品が理想だったりします。が検討中。

もちろんそんな余計なもんは要らん!という人もいるので、オプションとしての
存在になりますが、ただフィギュアだけで完結、というだけではない
よりキン肉マン世界を味わえるような選択肢を用意したいと考えてます。

ちなみにフィギュアだけ見ても肉のカーテンスグルを比べていただければ
鍛える前のまだ緩いスグルボディが味わえると思います。
カーテンは筋肉に力入れてる感が盛り上がりからもよくわかり
巨大化スグルは筋肉あるけど牛丼食べ過ぎ感が出てますので、
せっかくの似たポーズ、いずれぜひ実物を手に取って比べていただきたいす。

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追ってそもそもの企画の経緯も書くかと思いますが、巨大化スグルやアメリカスグル、
丸っこいスグルや、現行のスグル。キン肉マンだけでもその当時のタッチを
そのまま活かして並べられるようにしたいんですよね。
なんとなくアイコンを模して作るだけなら、他がやりゃいいわけで
俺が関わる限りは愛情と憧憬と尊敬を形にしないわけにはいかねーわけです。
特にヒストリアに関してはある種、作品へのラブレターだと思って作ってます。

3人目のゆでたまごとして読者が存在するように、フィギュアを手にした人も
そのシーン作りに一役買えるような参加型の楽しい企画にすることが
またある種のキン肉マンワールドの構築だと思ってるのでご協力よろしく願いますぜ。

というわけで、本当はサンシャイン製作記を書こうと思ったんですが
長くなったのでヤメ。次にまわす。
posted by サンダーロードスタイル at 08:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

7月第5週 もうWF週報

えー、今度のWFはサンダーロードスタイルとしての参加はなく
どこかで間借りという事もありません。

とはいえ行かないわけではなく、仕事で作ったものは展示されますし
悲しいかな、朝イチで設置し終了後に回収なので終日拘束
会場にて無駄に温存されております。
途中でルヤンゴサウルス見に行っちゃおうかなコノヤロウ。


まず 2−12−01 アークライトモデルズのブースにて

クトゥルフ・エヴォリューションの大畑晃一監督デザイン
「ダニッチの怪」より、ウェイトリー兄弟のデコマス展示。

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彩色は海外の腕利きペインター、デビッド・ディル氏に依頼。
(Gecco製クトゥルフの彩色をした人)
透明パーツも使用しつつ、もしもウィルバーウェイトリーが
弟の育成に成功したら、というIFに挑んでおります。
ゆえに、アーミテジ博士がイブンハジの粉を使うまでもなく
自力で可視化しつつあるヨグソトースの子の登場を切り取った
作品になっており、大胆な大畑デザインといい原作を知れば知るほど
納得のヒネりや遊びを随所に盛り込んだものになっております。

アークライトブースでは一応(というのも、まだ原型途中もあるので)

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全作立体物として展示するそうですので、ぜひご覧くださいまし。


そして

1−03−01 フィギュア王ブース 合同参加のCCP卓にて、
稲坂君担当、渾身の乱入コンビ、
「スクリューキッド&ケンダマン」原型展示と

俺担当、CCP新シリーズ「マッスル・ヒストリア」
第1弾の原型展示があります。

たぶん基本的に俺は、このヒストリア原型の机に
座ってると思いますので、原型やシリーズへの質問、
ご要望雑談、叱責、挑戦、などご興味ある方はぜひこちらに。

ヒストリアに関しては、いろいろ混乱した説明もありましたが
稲坂君とずっとやりたいと練ってたシリーズです。
いろいろ仕掛けもありますので、ぜひ見てやってください。

というわけで、まさかの企業エリアでウロチョロするっつーだけの
展開ですが、それ用に作るものはあるし、なんだかんだで
いつも通り振り回されており、余裕ナッシング。

一般エリアの時は企業エリアに一切行かなかったけど
今度は何時間か、ルヤンゴサウ…いや、一般エリアを楽しんで回るぞ。



ちなみに

やっぱり一応言っておくと、同時期、幕張で展示されてるのが


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こんだけ仰々しいけど、実際に見つかってる骨の部位は

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推して知るべしとはまさにこのことであります。
俺だったら首もっと短くカッコよくしちゃうだろうけど、そうしないところが良い。
posted by サンダーロードスタイル at 00:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする