2015年10月05日

10月第2週 コモリジニ週報

日曜の夕方にメールで、本日中に参加費を入金しろと
海外マンガフェスタから連絡が来たんですが、タイムリミットは6時間。

ネット環境から離れたところで必死こいて仕事してる人間もいるっつーの。

当然メールに気付いた時にはその締め切りに間に合わーず。
結果、このグズの入金遅れ、失格!ということになったら、もうどうしょもねーです。

ま、日時指定を間違えてるだけだと思いますが、そういうわけで
次回参加イベントがWFになったら笑ってやっておくんなさい。


さて

粘土コネ狂ってまったく出かけず篭った今週、一度だけコンビニに出かける。
コンビニに足を運ぶ割合は、たぶん2ヶ月に1回くらいすが
たまに行くもんだからお菓子から雑誌までかなり刺激的。
すげーなコンビニ。毎日行きたいくらい。

そこで発見したのが、これ。

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この中に、赤塚不二夫本人の手によるトキワ荘物語が収録されてまして。
COMに掲載されたものの赤塚パートなんですが、70年の作。

実はこれ赤塚不二夫本人の性格を、一番端的かつ衒いなく物語っているんではないか
という名短編。今改めて読んで味わい深さが違う。

この短編で突出しているのは周囲への感謝。
トキワ荘という題材ゆえではなく、やっぱり人生の多感な時期にでかい存在と出会った
影響を素直に綴ったら、自然と感謝が出てきたんだと思う。
こういうところがフジオちゃんのステキなところです。根本的に朴訥で素直。
いくら破壊や非常識を装おうとも根底に流れるものが暖かすぎる。だから好き。



漫画が好きで好きで、夢をもって上京したものの、なかなか光が見えない。
生活に振り回されながら、なかなか夢に近づけない。パワーはあっても的確にそれを
使いこなす力量はまだない。突破口が掴めないまま、焦燥感だけが積み重なっていく。

わかる。

というか、本当に誰もが通る青春の門だと思う。

ちょい前、原型師同士でちょっと話す機会があり、勝ち負けの話になりました。
造形王みたいなトーナメント戦での勝ち負けを気にするかっつー話。

商業的、イベント的な結果はともかく、こういう勝負事の場合
本人としては最初に見せあった段階で、口に出さずとも心の中で勝負は決するわけです。
どんだけ仕掛けたか、どんだけ努力したか。他人の力量も自分の力量も本人が一番よくわかる。

おそらく誰もがまず自分の納得、自分の見える山の頂を目指して必死に登った結果を携えて
その場に挑むわけです。

しかし、だ。自分の美徳や努力が、他人に通じるとは限らないわけで
どんだけテメーがいいと思っても、それが商業的に正しいとは限らない。
しまった、登るべき山を間違えた、という事も少なくない。

でも基本、山はどうあれ登るしかない。頑張るしかない。
保証や未来が見えなくても頑張って作るしかない。
作ったモノでしか未来は切り開けない。
マンガ家目指すなら、マンガでしか答えは出せない。
自分が未熟と知りつつ、自分にとって正しい山ではないと知りつつ登らねばならない時もある。

だからトキワ荘に来てから2年も芽が出ないフジオちゃんの気苦労を思うにつけ
我が事のようにビシビシ響いてくる。


自分もマンガ原作修行の時、アイデア出せ出せ言われ、最初は出します。
10も20も。でも30となると、すでに前に出したネタとかぶってくる。
ボツになった20のアイデアの骨がダメなら、付随する肉も皮もボツ。
新人としては次はそれらも振り切ったアイデアを提示しようと足掻きますが
前のアイデアを消化しきれてないから、そこから派生したであろう未来ごと
ボツにされているので、20ボツのダメージは実質、倍以上のボツ。
になってるので、ますます次に挑める世界が狭まる。

その結果、ついに持ち弾を失い、そんなに思いいれのないアイデアを出すものの
当然より激しいボツが来る。そりゃそうでしょうよ。思いいれないんだもん。

どうやったってOKが出ないんじゃないかという、狂気のサイクルの中
新人は苦しむわけです。次第に信じてたものすら信じられなくなってくる。
面白いと思ってた事がまったく面白く思えなくなってくる。

キツイ、実にキツイ。

でもたぶん、真剣にモノ作ってる人は必ず通る道だと思うわけです。
越えねばならない社会の壁と言ってもいい。

全身全霊かけて、精魂込めて、心血注いで作ったものがポイってやられる。
それが世の中。それでも本当に作りたいなら諦めちゃいけない。やるしかない。



そんな時、ナニが救いとなるのかを、このささやかな短編には描かれてます。
サラっと、なにげに、でもとても大事な人生の1ページとして。


だからトキワ荘関係は、気になるんだよなー。

とかさんざかキイタフウな事を言いながら、俺、まんが道読んだ事なし。

Aの絵。 未だに踏み込めず。

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俺にトキワ荘語る資格なし。
posted by サンダーロードスタイル at 03:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする