2015年12月28日

12月最終週 ノーPC週報

急にきた。

PC暁に死す。

ロッキングチェアのおじいちゃんに、ねえ、と声かけたら
パイプがポトリ・・・みたいな往生。もうウンともスンとも言わず。

だがそんなことでオタオタするようじゃご先祖様に笑われる。
顔色一つ変えちゃならねえ。受け入れるさ。
多少バックアップしてないデータがあったとしても、それがなんだ。
やり直せばいいじゃねえか。そんな涙なんかすぐ乾くぜ。


というヤセ我慢はともかく、新PCが来るのが来年5日過ぎだそうで
そっからいろいろセットアップだデータ移行だの始めて、画像を加工できる
環境になったとして、年賀状作れるのはいつなんだっつー話です。

まあ過去、1月20日くらいに寒中見舞いで出した時もあるんで
お付き合いのある皆々様、気長に待ってくださいやし。



さて、

今年1年を振り返ってみるに・・・

もうPCが壊れた年としか思えん!
あんだけ苦労して入れた音楽や、資料の山が・・・

そんじゃ新品が届くまでちょっと貸して、とツレアイのPCを借りて
検索した途端、早速ブラウザがフリーズ。変なページ見るの禁止される。
新しいセキュリティソフトを入れて、やっと健全な検索の許可が出るが
俺の見てるページはそんなにおかしいのばっかなのか。
思い当たるフシがありすぎて反論できんす。

じゃなくて、きちんと今年を振り返ってみるに
ま、基本的にはいいことばっかだったし、健康で仕事できてよかったっす。

ちょっと前に1世帯あたりのコーヒー豆の年間消費量を見たら
年間3,330g 購入額:7,588円で、京都が全国一だそうで。

酒も煙草も賭け事も女もやらない俺にとっての嗜好品と言えばコーヒーくらい。
嗜好品というより、仕事で必要なものでもあり、

もしなかったら



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職業変えなきゃいけない。


そんなコーヒー大好きのウチの消費量はどんくらいだと計算してみたら、
最低でも年間16,800g  購入額は84,000円。しかも本当はたぶんこれを上回り
外に出ればコーヒー三昧ですから、まー飲んでるったらない。
他人とは比べられんな。

ちょい前、大豆話で過ぎたるはなお及ばざるウンヌンと抜かしてましたが
これでもしコーヒー豆アレルギーになったら、コーヒー神殺す。


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まだまだ今年も普通に、神、殺す!と言い切る俺でよかったぜ。

ではまた来年だぜ。
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2015年12月21日

12月第4週 ノーモンキー週報

まずもって、
健康にモノを食えるということは、本当にありがたい。
モノを咀嚼してきちんと嚥下出来るというシステムが、
健全に機能していることは素晴らしいことなわけです。

だから味ウンヌンはともかく、食える事は常にありがたく素晴らしい。
肉も野菜も立派に育つまでの苦労や過程を考えると、ありがたい以外思えない。
多少の甘いだしょっぺえだは、どうでもよろしい。黙って食えバカ、が基本です。

っつーわけで食べ物に関してとやかく言うのは好きじゃねーんすが
今回ばかりは触れたい。ベーカーバウンス、ミッドタウン店閉店。

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徹夜続きの納品後、砂を擦り込まれたようになってる目と、
隙あらば座り込もうと弱音を吐く体にムチ打ってでも行く店。
もう無理、マジ面倒、と思っても行って食えば結局、ああ来てよかったと
毎回思える店だったんですが、この25日で閉店。

三軒茶屋に本店はあるんですが、途中で遭難するくらい駅から遠い。
ので、行きやすい六本木に行ってたわけですが、何が素晴らしいかというと
適切な肉や野菜をパンではさんで食う醍醐味ってのは、こういうことなんだ
っつー単純な事実を毎回再確認させてくれるわけです。
そのシンプルにして力強い出来上がりは、もはや食べ物なのにカッコいいくらい。


ソースや小手先の主張に走るバーガー屋は多い。いや料理屋は多い。

小手先ってのはウワッツラってことです。
造形でもそうだけど、ウワッツラしか作ってないものは、本当にヒドイ。
だけど、芯から本質を理解してきちんと作ってあるものを、愛情深く商品化した場合の
味わえる度合いったら、どうすか。スゲーに決まってるでしょ。もう宝物でしょ。

それのバーガー版がここの店。

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ずいぶんいろんな人をこの店に連れて行きましたが、基本的にこの店の良さが
一発で理解されるとは思ってないんで、多くは説明しませんでした。
わかる人がピンとくりゃいいじゃねえか。マクドナルドとの区別がつかない人もいる。
現に俺には犬の顔の区別はついても、美少女フィギュアは区別つかない。
興味のあるなしというのは、そうなります。

以前、マネーの虎という番組で金を出す側の社長が
「まずいカレーなんかないんだよ」と言い切ってたのを見ました。
普通に考えればそういう人に「マジでそう思ってんの?」と真顔で問う方が悪い。
不用意に断じることで論戦に持ち込みたがるようなヒマンチュは放っておくとして
舌バカ社長の意見はともかく、人間には生意気にも「味覚」なんつー
贅沢な感覚が備わってるわけです。

安全性の確認に始まり、習慣や経験、体調にまでも影響され食べ物を判断する味覚。

時にその感覚は、とてつもない情動を伴って記憶に残ることもある。
食えば泣けちゃうような故郷の味だったり、おふくろの味だったり。

というわけで、味の判断には主観が大きく左右するので、押し付けは厳禁。


さらに現代は贅沢が過ぎてるうえに、情報過多。
人は感覚を研ぎ澄まし、磨きをかける前に、自力でものを感じる前に、
まず情報から探ろうとする。自分の下す評価よりも、他人の評価を基準としたがる。

自分の目で季節や空を見ず、まず天気予報を鵜呑みする。メデテーな。だいぶ。

その情報だってまともなものならまだしも、あたかも評価をすることが
アイデンティティだと言わんばかりに「好き」をわめきたて自己アピールする連中の
声のデカさまで情報扱い。違う、それ声のデカさ。
フワフワー、トロケルー。とろけてんのはてめーの脳だろっつー話です。

ま、総じて食い物に関する話はそんなんばっかりです。
偉そうに言ったところで、俺の話もそんなレベルになりかねんわけです。

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しかし、これまた現実問題、料理への評価というのは悲しいかな厳然と存在する。
主観に関わらず。

前も書いたかもですが、調理と調味は違う。料理人に問われるのは、調理技術。
調理は料理の本質です。
技術や情報が要求されるのは調理であり、シンプルなものほど、その力量が
はっきりと際立つ。精妙なコントロールが不可欠。それは決して偶然では成り立たない。

調理方法がわかっていればこそ、素材がどうなるか理解できるので、素材選びも意味を為す。
よい調理方法で素材のポテンシャルを引き出して自在に操ってこそ。
そうしてやっと調味の加減も大いに威力を発揮する。いい塩加減だ、と。

つーわけで、ちゃんとした料理は、種類、価格、分野に関係なく
自然と、素材、調理、調味はキレイなバランスを持ってるもんです。

加えて店舗においては、提供の技術というのがデカイ。

どんなによく出来た料理でも、クソ野郎が横柄に持ってきたら
絶対に美味しくはいただけない。

まことかように、料理を提供するってのは難しい。


そういったことを全て踏まえた上で、俺にとってのベーカーバウンスは救いであり
良心の発揮されてる場所でした。

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チープでジャンクなアメリカ料理に惚れた感覚。
それを日本で編み直そうという努力。
店内で流れている音楽や、装飾をみる限り非常に自分と近しい部分があるとしても
公平に見て、とても真っ当な努力をしている店でした。


ウチの場合はランチ混雑明けの午後3時過ぎくらいを狙って行きます。
そうすっと、グリル板が適度に脂を焦がしてて、味がいいんすよね。
朝イチに行った時は、キレイすぎて物足りなかった。

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最初は口に合わないのかなと思ったケチャップが、まるっきりこちらの
考えている印象とは違う角度で肉に合う!と理解できたときの驚きはなかったっす。
これを狙ってたのか!と。
先入観というのはどれほど人生を損させるのかと思いましたぜ。

最大の衝撃はランプステーキチーズバーガーでしたぜ。期間限定の狂気のバーガーで
パテもあるのにステーキも挟むという暴挙。なのにこれが旨い。

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直球で旨い。直球を超えたかったら変化球を学ぶんじゃない。
剛速球を投げるんだ、とここで俺は教えられました。

と思ったら、ストロベリーチーズクランチチョコスープだか、変化球どころか
ゲーム変わってんじゃねーかという混乱の産物もあった。謎美味くて3回頼んだ。

店員さんも気遣いが上手く、ストレスを感じたことはなかったし
通販も東京から送れる美味しいものとして、重宝しました。

疲れた俺にはここのジャパナイズされたアメリカ文化が心地よく
真っ当な料理に何度も救われました。

ちゃんとした店がどんどん減るのは寂しい。

先週、これが本当に食い納めと思って食っている最中、
どうしてももう一度、食いたい、いや食う!と心に誓いましたぜ。
なんとしてもあと1回食いに行く。

ごちそうさまもありがとうも言いに行く。

そんで、たぶん六本木に足を運ぶのはそれを最後とする。
ポンギ大嫌い。


ちなみにサルは全然進んでないから、今週はノータッチだぜ。
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2015年12月14日

12月第3週 モンキー2週報

先週は珍しく遠出。

こないだ若手原型師にサンダーさんは版権物にしてもずいぶんと好き放題やってて、
この先、好きな事やらせてもらえるとしたら何したいんですか?的な事を問われ
「考古学の勉強をしたい」と即答し、ドン引きされる。

しかし、だ。任侠道みたいな道徳の本質を探っていくと、古代中国の侠になるかと思って
孔子や孟子を勉強したりもしてみたけど、マジメに探るにつれ、どうも俺が魅かれる
美徳の根源はそこにはないという結論に至りつつあります。

で、根源の可能性が絞り込まれていったのは、あろうことか旧石器から縄文という
いい加減なくくりで歴史から無視されている時代。
現行のバカと癒着と屈服ばかりのクソ学問が必死こいて隠している部分に
どうやら俺の探す文化、表現したい、残したい理想の原点がある臭い。

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当然ちゃ当然だったが、シナントロプスペキネンシス方面にはなかった。

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道徳の勉強もすべて創作の礎にしたいだけなんで、モノを作りたいという事に
変わりはないわけですが、俺が納得する水晶のように曇りのない状態に挑むには
なんとなくの勉強はイヤなんだ、チャンスがあればもっと腰入れて学んでみたいんだ
という事を答えたかった、んすが、いきなり話が飛びすぎたのでドン引かれたわけです。

そしたら、ははあ、じゃあ日本大好きなんですね的な事を言われたので
「いや実は俺はアメリカインディアンの教えに従って生きててだね」と続けたところ
さらなる混乱に叩き込んでしまいましたが、ホントすまん。
だが俺はリパンアパッチの教えを尊んで生きてんでございます。

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そんでそれが土地や資産に囚われない狩猟と採集に基づく自然礼讃文化として
縄文のそれとも通じてるっつー事なんですが、原型師同士の話としては
ただただ混乱させただけ。申し訳ない。そういうんじゃなくて、作りたいモン何?
って話なら人の一生5回分くらいある。いちいちあげたらキリねーっつの。


というやり取りがあったのと直接関係があるわけではないですが、
かねてから古墳が気になって仕方ないツレアイの半年前から要望で、
俺にとっては興味ある時代と少し違うんだけど、スパっと埼玉古墳群に登ってきました。

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壮大な土砂のヤマモリである古墳すが、さすがに昔の人もバカじゃないから
ただ盛っただけのはずがない。相当いろんな事柄に対応すべく作ったはず。
治水事業、農地拡大、権力誇示、奉仕義務、公共施設、とにかく可能性はいろいろ。
が、周辺地形の経年推移を考慮したとしても、実際にそこに立って自分を
作業見積もりの基準として想像してみるに、やはりいろいろ疑問が出てくる。

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まあ面倒なんで結論を言いますが、要は古墳そのものから埋葬者への敬意や愛情、
建造への知性や工夫がまったく感じられない。製造時期、装飾方法、位置関係、内部構造。
どれを見ても、その結論にしかならない。この土砂、完全にバカにしてイヤイヤ盛っただろ、と。
作らされてる感爆発。文化としては死に体に近い遺物。まーヒドイったらない。

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アテになるかならないかわかんない自称史実はともかく、少なくとも出土した
モノそのものからはそういう印象しか受け取れないわけです。
良い想像も悪い想像も両方丁寧にしてみたけど、悪い想像にしかあてはまらない。

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俺にとってはおおよそ想像し得る最悪のシナリオの産物。
平たく言って、実に気にいらねえわけです。

そうなるとほら、ただでさえ口の悪い俺ですから、自然と罵詈雑言の嵐

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この

クソ古墳が

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ケチくせえ権力誇示で山こしらえやがって

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つまんねえハニワをシコタマこしらえやがって

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周りに迷惑かけながら文化を衰退させるたあ、どういう了見だ!

とブツブツ文句タレ放題の言い放題。

で戻ってきたら、帰宅後、強烈な悪寒と謎の倦怠感。


その直後、ものすげー嘔吐と下痢に襲われまして。


もう俺の顔色、こう

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で、シャーのシャーですよ。俺汁ブシャー。

一体なんの力が働いたというのか。

思い当たるフシは、あるぜ。

感じるぜ、これは

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祟りだ!

人の墓をバカにしまくってヘラヘラ笑った祟りだ!間違いない。



バチに次ぐバチの連打で、2時間にわたって上と下から噴出した結果




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サンダー死す

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ということで、ひさびさの遠出で狂ったように食いまくったB級グルメと
最後のソースカツ丼の油がおかしいと感じつつ、オエップするまで食った
という事実はともかく、

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祟りに遭ったと断言できます。

食い物が悪いんじゃねえ。ハニワの野郎が悪いんだ。
だから全然性懲りもなく、俺は次も食うぜ。安っぽいのをよ。

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だいたい翌日にはもう可愛くガリガリ君の白桃食って喜んでたからな。
ダメージなんか全然ねーぜ。反省なんかしねー。なにが祟りだバカヤロウ。

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ちなみに埼玉古墳のある熊谷近辺は、チョーうまいウスターソース
チープキング、タカハシソースが幅を効かせており、もう止まらないんだこれが。
ただ市販では1升の業務用が最低サイズなのでご家庭では気軽に楽しめないのが残念。


で、最後にやっとおサルの進行状況ですが、口の中、作った。

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来週末には完成してないとアレだけど、そんな時間あるわけなし。
さー、正月まで眠るのはやめるか。
posted by サンダーロードスタイル at 00:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月07日

12月第2週 モンキー1週報

さて、いよいよ今年も大詰めになってきました。

この時期最大の問題は、干支造形。年賀状用の新作造形です。

まずは、俺から年賀状が届かない方々は、一足早めに先日稼動し始めました
こちらの大猿フィギュアを新年のご挨拶としてお納めくださいまし。

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違う意味で死ぬほど苦労したアイテムですが、いい感じに仕上がってて感慨深い。
つーかコレ製作にあたって、人一人死んでますかんね。俺だけど。

パウリーがブラジルだったら、この大猿はフィッシャーキング。
スマートにトラブルを乗り越え、ちゃんとサクっと仕事した満足感あり。
作品と商品は違うってことよ。

以上をもって、本年の商業造形的サンダー告知は終了。
いろいろお買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
来年はもっといっぱい面白くてカッコいいのが出るからな。期待してて欲しいぜ。

では良い御年を。





ということで、

オリジナルのサンダーロードスタイルファンの皆様お待たせいたしました。
やる気に満ちた俺が戻ってまいりました。
ここから年内は、告知無用のリミッターなし、俺全開で週報を進める予定。

なに、テメーさんざか好き放題書いてたじゃねーか!だと?書いてねーよバカ。
普段どんだけ遠慮してると思ってんだ。仕事関係者も見てんだぞ。ネコ被ってるっつの。
まあそうした気遣いも、今年は終了。ようこそクダラネー俺の世界へ。
こっから先は真の意味でサンダー造形に興味ある人だけ読んでくんな。
設定から入るひさびさのフリーダムが火を噴くぜ。




で、話は戻りますが

以前は、年賀状?そんな習慣カンケーねーぜ、と思ってた俺ですが
ここ数年、原型師になってからはずいぶんとかけるウェイトがでかくなりました。

第一にオリジナルを作る機会がどんどん減る中、誰もが認識している
国民的最大締め切りである「元旦」の2文字が、甘えた俺の尻に火を放ち、
作業に駆り立てる貴重な機会であるということ。

第二にあわよくば、そしたらWFの新作にもなるだろうということ。

第三に仕事造型でドライにしか接してない人に、違う面もあるんですよと
ささやかにアピールする機会であるということ。

第四に、モノ作って食ってて、こんな事すらオロソカになるようじゃダメだろ、
という自分の中の原始的な意地問題。
肩の上の俺が、今回、尻尾巻くの?とヘラヘラ笑ってる。ナメんじゃねーぜ。

かくして愛憎渦巻く干支造形はもはや避けて通れず、やり遂げねば気も済まない
行事になってきているわけです。年神様の思うツボだな。


来年の猿モチーフとして、俺の気が済みつつ、新作にもなりつつ、
WFやその他の企画にも絡められ、ああまたサンダーの野郎全然成長しなくて本当にバカだな、と
自信をもってお送りできる猿を、すでに思いついてますぜ。




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■ 1「ベップ」 ■

大分は別府温泉に、突如として謎の巨大猿が出現。
後に新たな地獄巡りとして語られることとなるニュー地獄「猿地獄」事件が勃発した。
坊主地獄壊滅を皮切りに、別府各地が巨大猿によって襲撃される事件が相次いだのである。

猿の身の丈は全高で約3m。
最初は地元の若者のイタズラ説や、未確認動物説、動物園からのクマ脱走説など、
様々な憶測がたてられた。目撃した人々の証言はまちまちで、体が巨大であったり、
頭が巨大であったり、猿のようであったり、ライオンのようであったり、機械仕掛けの
ロボットのようであったりと、どれも一貫性がなかった。

被害としては、人間を威嚇して蹴散らし、露天風呂に飛び込み、毛や糞を撒き散らす。
何が不満か、ついでに設備や備品を破壊し、大暴れの果てに次の温泉に向かうというパターン。
背中に小さい小猿がいたという目撃例もあるが、とにかく凶暴で動きが早く、客が動画などを
撮影しようとしても機器が故障するという現象が伝えられている。

捕獲を試みた自治体、地元警察、猟友会はいずれも失敗。
マナーを知らぬ猿の狼藉ぶりに人々は震え、恐れ、おののいた。

しかし話はそこで終わらない。

謎の巨大猿は北上を開始し、各温泉地に出没するようになる。
道後、城之崎、有馬と有名温泉が次々に被害に遭い西日本の温泉街は恐怖のどん底に。
食い止める手段がなく戦々恐々とする各温泉地は、ひたすら猿が現れないことを祈るしかなかった。

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■ 2「モンコク」少し前 ■

香港は九龍半島にある商業施設モンコクモンキーファーム「ウパーパ」
最新ディスプレイとプログラムによって霊長類サル目の能力を展示する人気スポットである。

しかしその人気スポットの正体が、地下22階に渡って広がる極秘施設の隠れ蓑であることを知る者は少ない。
中国政府と民間企業が共同管理する組織「猿兵器先進研究計画工廠」
WEPONIZED PRIMATES ADVANCED RESERCH PROJECT ARCENAL 略称(W-PARPA)があるのだ。

ここは霊長類の潜在能力の開発および、兵器としての活用を多方面から研究する極秘施設で、
すでに実用化されている技術も少なくない。中でも高度な思考能力を備えた猿を利用することで
忠実かつ従順な兵士を作るブレインブースト部門と、直接猿を遺伝子操作したり電子機器を付加して
身体能力を高めるフィジカルブースト部門はそれぞれめざましい成果をあげていた。

そんな中、モンキーファームから数匹の実験猿が逃亡する事件が発生した。

チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、マンドリル他の7種の実験体。
彼らはそれぞれ人間並の知能を備え、軍隊に匹敵する特殊な能力も備えている。
7匹は強固な警備を巧妙な計画と協力によって欺き、見事に脱走してみせたのである。

はたして行方をくらませた7体のブースターモンキーズはどこへ向かったのか?

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■ 3「ベピーポ」 ■

実験猿として施設内で生まれたオランウータンの「ベビーポ」は思考能力を強化する
ブレインブースト手術を受けさせられた改造天才猿の1体である。

彼は施設の中からモニター越しに世界を知った。世界の素晴らしさを見た。
それは遙か異国にあるという、すべての猿が救われるという天国。
スノウモンキーが住むという山に湧いているというオンセンが目印の「モンキーヘブン」である。

息苦しい実験動物としての生活に嫌気がさしていたベビーポにとってその温泉は、
なによりも輝いて見える場所だった。さらにそこでは猿の平和が保証されているという。
クマや鹿とさえ仲良しで温泉に入れるという。
猿同士も身を寄せあって助け合い、傷ついた者があれば温泉で癒される。
人間たちも決して手出しをしないサルの天国モンキーヘブン。

ベビーポは施設内のシャワーしか知らなかった。
だがある日、モニターの向こうにスノウモンキーの温泉入浴姿を見た時、彼の中で何かが弾けた。
温泉が羨ましかった。温泉を牛耳る人間達が憎かった。
なんでも自分のものだと振舞う人間どもが鬱陶しかった。そして、逃亡を決意する。

ベビーポは従順な振りをしながら情報を集め、施設の概要を把握し、逃亡計画を練った。
やがて7体の仲間を選びだし、希望を説き、計画を相談し、ある夜ベビーポの指揮のもと、
ついに逃亡計画は実行されたのである。
7体の脱走猿はそれぞれ香港を出て、日本に向かったのである。

コンビを組んで行動することとなったベビーポと改造マンドリルのバブーポは
ひとまず九州屈指の温泉地、ベップを目指した。

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■ 4「スワ」 ■

巨大猿騒ぎのおかげで客足が遠のいたままじゃ、温泉業界はあがったりだ。

関東の温泉の平和を密かに守る、関東裏温泉芸者組合の長、富久春(ふくはる)姐さんは
北上して迫りくる巨大猿被害に対応すべく迎撃策をとることを決意した。
江戸の昔より、廓や温泉の平和を極秘裏に守る武芸に秀でた芸者衆
「タクティカル芸者」の派遣である。

タクティカル芸者とは聞きなれない名称だが、実はその存在の歴史は古い。
もともと忍者が芸者に扮していたり、遊郭を自衛しなければならない特殊な環境が、
高い戦闘能力を秘めた集団を育てる基盤を生み出していた。

加えて芸事としての武芸。踊りの達人は格闘も上手いとはよく言われることだが、
あらゆる芸事を磨く段階で、より戦闘に向いている芸者は「武芸者」「裏芸者」として
スカウトされ、教育され、権力に利用されない極秘の自衛集団として、
遊郭や花街の警備をしていたのである。

時代が変わってもこの習慣は密かに、しかし連綿と受け継がれてきた。
地元ヤクザの抗争など、あくまで局地的な小競り合いを収める程度だったので、
いままで表に出ることはなかったが、彼女らは時代に合わせて武芸を磨き続けていたのである。

彼女ら武芸者は、名前こそいまどきの若者を納得させる為「タクティカル芸者」と変えてはいるものの
その能力は高く温泉地における瞬発力と機動力、個々の戦闘能力、格闘能力、
地の利の使い方においては、自衛隊や地元警察や猟友会の比ではない。
さらにバックについているパトロンの圧倒的な財力により、下手な傭兵部隊顔負けの
予算と装備が約束されていた。

そして、日本の温泉界を襲った未曾有の危機を前、タクティカル芸者の中でも
上位に位置する腕利き、関東六歌仙が1人、ハンマー芸者の小槌(こづち)姐さんが
信州の諏訪温泉に派遣された。
50ccのスクーターを駆って、愛杵「泣桜餅」を片手に、急げ小槌姐さん。

信州諏訪を舞台に、ハンマー芸者 VS 改造マンドリルの戦いが今始まる!
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という設定のもと、干支造形を開始です。

テメーたかが年賀状の猿一匹作るのにどんな騒ぎだ、とお思いでしょうが
バカヤロウ、これが通常運転だ。

作るのは7体の脱走改造猿の一匹、マンドリルの「バブーポ」
(マッスルブースターバブーン:ポストオペレイティブ)。
ベビーポと組んでモンキーヘブンを目指すコンビです。

当然、ハンマー芸者も作りますぜ。ただ今度は造形サイズがかなり変わります。
キットとして売るかどうかはまだ未定ですが、今までと比べると相当小さくなる。
バブーポを体長で2.4mで設定して作りやすそうなサイズに落とし込んだら
結構でかくなる。マンドリルは手足小さいけど、大きい方がクリーチャー度高くて
いいんだよなー。膂力ってのもお猿の魅力だし。

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少しデッケー気もしますが、口の中とか造形したいし、まあケチケチしねーでやってみるか。
つーわけでここから年内は、スカルピー王国を更新するといちいち別IDでログインしなきゃ
いけないので、こちらで製作記事をのっけて逃げ切ることとします。
posted by サンダーロードスタイル at 06:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする