2019年08月26日

8月最終週 アイオブザ週報

何か話そうって時に病気の話をし始めたらいよいよ終わり。
ビギニングオブジエンド。終末の兆し。
なので知り合いと会う時、とにかく病気の話はしないよう心掛けてます。



今回ガッツリロボコップ・・・じゃなかった病気の話。
おじさんの病気の話なんか読むのはヤメな。
なんの得にもならないぜ。


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さて
自営業の問題点は定期的な健康診断とかがないことで
たいてい忙しさの前にもろもろ健康管理が後回しになっちゃうのが常。

それじゃいかんと内臓系はちゃんと自発的に受けてましたが、忘れがちなのが


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目。




目が見えなくなったら非常にまずい。ので定期的に検診を受けてるんですが
何年か前に緑内障の疑いがあるという話に。

緑内障は視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気のことで
酷くなると失明することもあるっつー病気らしいすが、進行は極めてゆっくりで
基本的には老人がかかるとか。


しかし先天性で視神経周辺の血管位置の問題で緑内障と診断され
進行していくものもある、と。そら困ります。
とはいえ現実的な内容を聞けば80歳くらいで目が半分くらい見えなくなる
みたいな話で、いやそれ普通のジジババの目じゃねーの?って気も。

眼底の写真を撮ったら若干危なっかしい「可能性」があるというので
進行しているかどうか年1でここ3年くらい経過観察の検査してたわけです。

で、今年。


視野検査のマシンがいつもと違ってて視野の中に機械の影が見える。
特に左目時にそれが目立ち、あれおっかしーなと思ってたものの終了。
終わってすぐツレアイになんか今回機械がぶっ壊れてるっぽい、と
言ったんすが、その後診察に。

案内されるといきなり「再検査の必要がありますので予約を」ときた。
思い当たるフシはあったので「なんか機械調子悪かったっぽいですが、
他に問題発覚ですか?」と看護婦さんに尋ねると
「いえ、違うプログラムを試したいので」との事。


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じゃあしょうがないと再検査の予約をしたところで医者到着。
でも今までの医者とは違う医者。

座って挨拶した俺にこれを差し出し最初の一言が


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「ではこのサプリメントなんですが、ビルベリーの」

「???」

「これはサンプルなんでタダで差し上げます、多少価格が張りますが」

「ちょっと待ってください。え?サプリメント?」

「はい」

「それ治療ってことですか?」

「いえまず治療よりも前に予防が必要でその為にアントシアニンの」

「え?治療じゃないんすか?」

「サプリメントはあくまで予防の為のもので治療とは違います」

医者はだいぶエッヘンな感じで喋ってますが、俺の心のロボコップはもう完全に


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これが仕事の打ち合わせだったらこの段階でまずバッキシ泣かしに
入ってるとこですが、まだ会って2分の相手なので一応黙ります。
俺も大人です。すぐには狩りません。


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そしたら俺が納得したとでも思ったのか
「こうしたサプリメントを常用していただいて、それから点眼などの」
と、まーペラペラ続ける。主に点眼方法。凄く大変だとか。
イケると思ったんでしょうね。悪党の分際(こら)でロックオン気取り。


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でもタリメーなことですが、そう簡単に俺を丸め込めるわけがない。

「サプリメントの話の前に、まずはっきりと病気かどうなのか
説明していただいてないんですが」と遮ってから、

「病気と判断するなら明確にいままでのデータと何が変わったのか
順序立てて説明していただかないと、俺はいまここで治療とは関係ない
予防サプリメントの説明を最初にされてんですけど、おかしくないすか?」

と言うと薄暗い部屋の中だけど明らかにキョドってるわけです。キョドリンコ。
そしたらちょっと小馬鹿にするような笑いと共に始めた話が

「人生は100年と言われる昨今ですからこの先の事を考えますと・・・」

そして続けてサプリメント話。もうアタマがおかしい。
おそらく出入りの業者への手前、ノルマやらいい顔やらとにかく多く
薦めなきゃいけない内部の事情もあるのかもしれないすが
それにしたってガッツキすぎ。完全にチェリーボーイ。

まず病気を確実にして相手を搦め取って、焦燥感と混乱を与えてから
たくさんの薬を掴ませなきゃダメでしょうが。
狭い部屋で毎日毎日なんでも鵜呑みにしてあっさりオレオレ詐欺にかかる
判断力の鈍ったジジババばっか相手にしてっから腕が鈍いんだよ。

とか思って聞いてますが、そろそろイライラもしてくるわけで。

「別に80になって視野が半分になったら年相応にしか思えないですけど
それがハッキリ病気なのであれば、原因が何で、対応が何なのかをまず」と言うと

「しかし実際見えなくなってからでは遅いと思うんですよね!」と逆ギレする始末。

すげーな。

「(ガックシきつつ)じゃあまあ点眼のタイミングはとりあえずとして、
以前のデータと比較したら何がどうなってたのか。例えば本当に進行性であれば
日常生活とか関係あるんじゃないですか?そもそも眼圧がかかるって状況ならまず…」

「日常生活は影響ないです」

「え?」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「ないんすか?」

「ないです」

「いやーたぶん俺、あなたが想像したことない忙しさを経験して
目を酷使してますよ?そういう影響は・・・」

「ないです」

「徹夜とか24時間ってレベルじゃないすよ?」

「そういう影響はないです」

「ないのかよ!」


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このあたりで向こうもさすがに俺をメンドクサイ相手とみてとり、
俺は完全に社会経験のない老人ダマシの通信販売臭いガキ(俺よか
年齢は上だとは思いますが)を相手にしてんだなと思ってますが
向こうも黙らせたいと思ったのか急に

「眼圧測ってみましょう」
(さっき測っただろうが)
「えー、右12左・・・12(たっぷり溜めて)弱です」
「高いんすかそれ?」
「そういうわけではないですが、その左のデータがですね」と
やっと視野検査のデータを出して来たんすがそもそもそれが
あれ機械ぶっ壊れてんのかな?と思ってピコピコ見えてた時のやつ。
「これを見る限り・・・」と続けて改めて検査をなんつーので
もうこりゃダメだ、付き合うだけ時間のムダと。

とりあえずじゃもうそういう事で、と切り上げて待ってたツレアイに
新しい先生になってそいつが緑内障だっつーんだけど、そもそも
設定がアテにならん。不安ビジネス臭いうえ、今度の医者、
アイツだめだ。ちょっと他の病院探すわ。ってことに。

で、一応処方箋をもらって、その薬がなんなのか次に信頼できる
医者に会ったら聞いてみようと薬をもらう時、薬剤師が眼圧を聞くので
12でしたと答えると「じゃあ低いですね」とニッコリ。
関係あんのか眼圧。

とはいえ、3年前最初の先生の診断は経過観察だったので
ゼロからちゃんとした専門の医者がいる病院で再度診察を、と思い
ようやく先日いろいろ調べて選んだ別の病院へ。

今度はいいところだったらいいなあ、とぼんやり思いつつ


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紹介状がないと5000円プラスですなんて話でしたが
(サントラ2枚我慢するから)全然構いませんてなもんで
エッチラオッチラ遠くの病院で診察してもらったわけです



「緑内障の疑いとの事ですが以前はどちらの病院で?
またなぜこちらへ?」
と診察前に新たな先生から当然の疑問。

経過観察してた先生が変わった途端、ビルベリーのサプリメントを
勧めてきたんで、あーこりゃダメだ病院変えようと思いまして。
と言うと見学に来てたインターンの女の子がブっと噴き出す。

流れを了解した新たな先生は診察を開始しましたが
今度の先生は極めて慎重に俺を観察しているので、一安心。

そしてインターンに説明がてらいろいろ緑内障は判断が難しく
最近の学会でも定義が改められ、我々研究者も納得の・・・
なんて話をしつつ検査の準備を進める。

俺も他人をよく観察する方ですが今回の先生は病気に対して
マニアックっぽい。インターンへの説明も清潔への手順も
病院内での立ち居振る舞いも観察してましたが十分に信頼できそう。

前の病院の看護婦は予約時も点眼時もイラっとさせられましたが
こちらは検査技師も普通にプロフェッショナルで大丈夫そう。

ああこの病院は大丈夫かもしれない。


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などと

軽く思った俺が甘かった。ちゃんと調べるってことは
サラっと流すようにはやらない。首根っこ掴まれて徹底的に
よく見られるって事だったわけです。

「じゃ、痛み止め入れますね」と点眼。

なんの痛みを止めるのかな?と思ったら

眼球に直接レンズを当て光を照射して調べる。


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直接!?と驚く間もなくピンクの光がガビーっと・・・けっこう痛い!
前の病院、こんな強さじゃなかったぞ!?

いや痛いというか、逃げられない状態で強烈な光を浴びせられることが
こんなに神経に響くとは・・・

肉体的な痛みや不快なら我慢も出来ますが、そうじゃなくて
あれ、今までこんなに強烈な光で検査されたことはなかったな
そういや透明人間はマブタを閉じても光が入ってくるから
眠るのが厄介だって聞いたことあるけど、そもそもマブタの皮膚が
光を透過するなら網膜だって透明なんだから透過してもおかしくないわけで
そんな事言ったら透明って設定そのものが、ととめどなく考えてるけど

って長い!

全然終わらない。

目に直接異物が触れてる不快感はどうにかなるがピンクの光は・・・
あ、ちょっと慣れてきたぞ。そろそろ冷静に体感時間でなく40秒は
見られてるから終わるんじゃないのと思ったところで

青い光に切り替え。

終わんねーの!?

でも青い光は耐えられる。なんかスキャンの光っぽい。面で攻めてこられないなら
どうにか耐えられる。所詮、光がマブシーったってこんなもんだろうよ。
拷問の中でマブタを透過するくらい強い光で寝させないってのがあるって
聞いたけど、これなら俺は耐えられるんじゃないの?歯医者さんでも我慢強いって
ホメられたことあるし、鎖骨の骨折も自分でハメ直した事あるし、とか
考えてるけどそれでもまだ

終わらない!

なげーな!そんなに見るとこある?いやでもこれこそ俺が望んでた
診察なわけでじっくり診てもらうこの初見こそが運命を決めるから
ウェルカムだと思った俺がバカでした。

それまでは序章だった。

最後に本当に強烈な3番目の光が照射されたんですが、
ビクっとするくらい強烈。しかし当然ながら全然逃げられない。
そもそも痛み止めの前に瞳孔開く薬が入ってて(これはいつもの事)
コジ開けられて過剰に光ウェルカム状態なわけです。

以前この薬点眼の後数時間して、もう瞳孔小さくなった?と見てもらったら
ツレアイは爆笑して鏡を見せてきましたが、そん時はこんな感じでした。


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こんだけガバガバに開いたトコに経験したことない光量を注ぎ込まれてるんで




俺もう

こんな感じ。




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冷静に体感度を分析してたつもりだったけど、目玉に直接で逃げられない
状態で6万燭光のザラガス光源の長時間照射のダメージたるやもう
冷静が吹き飛ぶ、経験したことないレベル。

脊髄の中まで不快感と恐怖が走ってるけど我慢の、力の入れどころがない。
受け入れゲートがコジ開けられちゃってるもんだから、もう焼かれ放題。
今度ばかりは体感時間をカウントする余裕はなく、ひたすら
嗚咽をこらえるのが精一杯。

光としては一番短かったんでしょうけど、終わった直後の俺は






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死んだ。

これは味わったことなかった。

ああ、梶原一騎の声が聞こえてくる

「光の拷問は実在する!!」



確かに肉体では我慢できない脳を直接焼く方法だ・・・と上半身まで幽体離脱しながら
ぼんやり考えてたら


「はいでは次、左目です。逃げないでアゴをしっかりつけてくださいね」

まだ半分!?

しかも逃げてたのか!?必死でアゴを押し付けてたつもりだけど
退いてたというのかこの俺が・・・ってすぐピンクの光が始まった!



もう全てが思い出として終わって欲しい。





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でもじっくり来た。全然じっくり見始めてる。

無理。もうこれは無理。先生、よく見過ぎ。俺の網膜を焼き過ぎ。
ウェルダンです。いやもうジャーキーになってます。お願い
もう勘弁してください・・・

脳から脊髄を焼かれるような拷問感をたっぷり味わわされた後
ようやく解放されたものの、ご本人はもうこんな状態。SFだSF。




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あれ?先生、目に器具を残しっぱなしじゃないですか?

目の前が真っ暗で、いや視界が紫色と真っ黒で何も見えません。
あれ?右目はオレンジ色です。
この膜というかコンタクトを早く外してください。何も見えません。

と思ったけど、光でダメージ食らった目が見えなくなってるだけ。
30秒以上完全に失明。

ああ、失明ってこういう感じなのか。いやこりゃヤベーだろ。
目を瞑って見えないのとは全然違う、回路断ち切られた感。
ちょっとゲロ吐きそう。

ぼんやり説明を聞きながらようやく立てるようになったのは
たぶん2分後くらいだとは思いますがもうこんな感じ。









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口数、減る。



いやー、目は大切だな。
人間痛い目見ないとわかんないもんだな。

そこまで見ておいて先生の見立ては、確かに疑いはあるけど
もうちょっと慎重に検査して検証してから診断を下しましょう、と
極めて冷静。

それでいいです。もう今日は帰らせてください。シッコも漏らしました。

というわけでその帰りは昼間だったんで強烈な日差しなうえ
今まで以上に瞳孔は散大してて帽子を目深にカブって目を細めてて
下を向きながら歩いてても、道路の停止線の白が視界に入っただけで
ビクっとなるほどダメージ大。

マジで死ぬかと思ったので帰ってすぐ風呂入って寝たんすが
起きたらツレアイいわく「体臭が変わってる」と。

どうも経験したことない恐怖と苦痛でなんか物質が脳から
漏れちゃったみたいです。

いい経験しました。ほんと。
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2019年08月19日

8月第4週 ダクショ週報

昔はずいぶんと本を読んだけど一時期からパッタリと本を読まなくなりまして。
40過ぎると本を読まなくなるよ、と言われてて、まさかと笑ってたものの
実際にかなり読まなくなりました。
そう考えると10代はもうSFとファンタジーばっか読んでて
20代から30代は世界の名作やらなにやら基本的なもので知らないものが多すぎて、
そういうのを追いかけるだけで精一杯だったのが、一段落ついて読まなくなったのが
その時期なのかも。

すっかりネットで本を探すことを覚え、欲しいものにたどりつく効率が非常に
上がったのはありますがなんというか、ゆらぎがなくなりましたなこれ。

目当ての本を探している途中でふと見かけてピンと来る本との出会いみたいなのが
全然なくなってしまったわけで。
例えばアマゾンでオススメで出てくるのは「でしょう?」というある種の
安全パイばっかのつながりで、知的好奇心に着火されるような事がない。
効率は上がっても進化を促すのはエラーやミューテーションであって
順当な推移は現状維持しか生まない。それはイコール退屈でしかない。


ので、最近は出来る限り書店の実店舗に足を運ぶようにしてます。

つっても落ち着いて見られるのは何か月に1回ですが、ネブるように見て探してみると

久しく味わってなかった「アレ」があるんですな。

一生を共にする本と出会った時、数行読んだだけで走る電撃に似た
ああ間違いなくこれだ!というアレ。あの感覚。

ほんと昔はよくこの感覚を味わった。人生を変えてくれる!ってくらいに
俺の知らない世界の扉が開かれる予感を含んだあの感覚。
まさに扉の重さ。これを押し開けたら凄い光が待ってるという確信が
背表紙か冒頭の数行を読んだだけで伝わってくる。あの、間違いない!感。


最近それを味わったのがこの本。


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出先でちょうど手持ちの本を読みつくしてしまい、少しあった時間で
本屋に飛び込んでなんとなく、本当に考えなしに近づいて出会った本。

鬱陶しいからすぐカバーをひん剥いちゃうんすが、久々に見たハヤカワ生表紙!

ハヤカワで育ったくせにそういやずいぶんハヤカワを読んでなかったなと
思いつつ読みだしてみれば・・・素晴らしい!


本の作用は基本的に2つしかありません。

知らない事を教えてくれる もしくは
考えを整理して確認してくれる、です。

この本に関しては完全に知らない世界を教えてくれたんですが
同じ情報でもただの知識で終わるものと、広範囲に応用可能な
「知恵」に直結するものがありますが、一生を共にする場合
知恵を授けてくれる「考え方」を示唆してくれるものが嬉しい。

おかげで読んでる最中はもう完全に興味は樹木の事だけになり
何を見てもそうにしか見えない。

先日久々に外に出たのでこのところ近所で信頼できる数少ない
アイスというかフローズンヨーグルトを食べさせてくれる店を
ハシゴしてバカ食いしている最中、発見したのがこの匙。


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ROKUMOKUのスプーンだそうですが、みかんが50年働いた後
だんだんとつける実が減ってくるので切られてしまう。
しかし丁寧に育てられ守られてきた木は肌がキレイでキメ細かいんだそうで。
そんなお役御免の木材を利用して作ったんだとか。


上述の本に書かれている林業の現実と原生林の差は過酷です。
日本で言えばブナ林の意味、広葉樹林がもたらした文化と環境の意味を
踏まえたうえで、そうした林業の廃材を使ったスプーンが
いくつもの樹種で売られてたわけですが、非常に個性豊か。
間伐材やそうした端材を再利用するのはよくある話ですが問題は
俺と出会ったそのタイミング。


この

このシャジで



アイスナメたい!!

というわけで迷わず買ってその場で洗ってもらって即使ってみたわけですが
(俺が選んだのはカリン。プラムと最後まで悩んでカリンに決定)

なめらか!美味い!あの熱伝導シャジ、クソ以下!
あんなもんは匙じゃねえ工場切り出しの鉄板だ!

と思ったのでもう死ぬまでこっちを使おうと思っております。


どうしても創作、仕事でバタバタする人生になっちゃうわけですが
小石を見ても最大級の芸術と同じくらい好奇心と感動を引き出せるように
なるには、やっぱり平たい意味で知識が多くないといけないし
それを応用できる知恵がないといけない。

つまんないヤツはつまんない造型をするし、バカが作ると
やっぱりバカが作った造型に見える。知恵の浅さがモロに出る。
面白い造型はやっぱり考えて作った造型で、魅力は知恵や判断から生まれる。
そう思ってるもんで、男の責任としても出来るだけ知恵者でありたい。


そんなサポートをしてくれる本に出会えると幸福だっつー話。


ちなみにその直後に、文庫でこれを発見。


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単行本は買いましたし読みましたが、文庫化にあたって
1章を手直ししたというので読んでみましたが、相変わらず素晴らしい。

創作、というより、独立。
本当に一人で戦おうと思ってる人にはオススメです。

こちらは「考えを整理して確認させてくれる」系。
posted by サンダーロードスタイル at 01:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月12日

8月第3週 スパンクロス週報

とにかくまずは予約してくれたお客さん優先で、俺へのサンプルは全然
後回しで構わないと言ってあるので商品サンプル受け取りは「まとまったら」で
いいとは言ってあったものの、一気に届いた通路をふさぐこの量。3箱。


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業者相手じゃなく一般の家庭にコレを予告ナシで送る神経、どうなってんだ!と
言ったらサイクロンは爆笑して4カートンじゃなかったんですね、と。
確信犯ですコノヤロウ。送ってもいいけど予告しろっつの。
最初、家に入らず外に置いておいたけど雨だったらどーすんだまったく。


って騒ぎはともかくとして

届きましたマッスルスパーク。



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いやー、素晴らしい!

ソフビでこれって、素晴らしいとしか言いようがない。

造型が良いだ悪いだはともかくとして、この量感!手心地!

造形物のカタマリとしての満足感の高さ、触ってこそ伝わる
この組みあがり感!くー!たまらん!!って感じ。



まー個人的にですが他人の仕事が気になることもあるわけです。
近々で言えば豆魚雷のエイリアンとか、いろいろスゲーわけで
俺にはできない事のオンパレードで気持ち的にはある種の敗北感でいっぱいです。
でもそのこだわりやオペレーションを高く評価しつつも
俺にとっては畑違いもいいとこなので、果たして製品スパークを手にした時
我が家で一人で手に取った時、いかなる感情を抱くのか楽しみでした。



さあ俺の仕事は・・・



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どうよ!

てなもんで一安心。マジで安堵。

俺に期待されてるのはこれで、きっちり仕事したな、と。
カッコいい男フィギュアで、踏み込んでない領域。
単純にして明快。素朴にして骨太。
カッコいい以外の言葉が必要ない世界。



成型に関してもよくやってくれてます。バスター同様
いろいろこれも組み上げるためにウソついてる部分が多く
特にこのフェニックスの首回りは苦労したんですが


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文句なし!

ふくらはぎの肉厚でアゴをホールドしようとする感じが
よく伝わってくる。

いやもうカッコいいったらない。

嶋田先生が「この角度からのスパークは見た事ないな」と
興味深く見られていたとの報告を受けて涙モンでしたが
ぜひ皆さんも見たことない角度を探してみてください。




一応、CCPに行くクレームや質問などはサイクロンと共有してますが
今回聞いたのは、白目のフチが塗ってないんじゃないか、という話。


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彩色はお任せしてますが、これはフチナシで正解です。

目の下のへこみは造型上のシワ表現のへこみ。
タンポが決定してたので、目はスミ入れナシでいいようにちょっと
立体的にしてあるのがそう見えてますが、ちゃんと造型に
従ってペイントされてますのでご安心を。

彩色はノータッチな分、間違いが起こりづらい造型を心掛けてる部分が
あります。デコマスで塗ってあったのに製品でなくておかしくなってる!
ということであれば問題すが、製品確認する限り問題ナシと思いました。



それよか気になるのは台座。


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触った感じポリスチレンかなと思う素材的な弱さが気になります。
しかも軸受けが浅い。なのにトップヘビー。

6角穴にむりやり鉄棒を押し込む形でホールドしているので
抜き差しを何度もやるとアウトと思われます。
ちょっと気をつけたほうがいいですね。たぶん。




そして届いたもう1種の大物

サタンクロス!


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いやー、これまた感慨深い。

もうホントこれを作るのは大変だった。


あの時期を思い出すのも忌まわしいくらいに厄介だった原因は

ダイナマイト延藤。

普通に作れば問題ないところ、想像だけで検証しないアホみたいな
意見で延々と食い下がってくるのでマジで相手するのが大変でした。
確かに気持ちはわかる。そういうこだわりでCCPをやってきたのも。

しかしそれはそれとして、だ!

さっきから言ってる意見を取り入れるとコンパチ出来ねーってのに
コンパチは欲しいわ3本足で立たせたいだわ、で・・・
成り立つわけねーだろ!この・・・×××が!!
大も小もってそのツヅラはもう持てねって言ってんだろッ!!

とイライラしているところに、さらに上を行くノータリンが現れ
そうした連中を相手にそれでもトイフェス会場で予約はしなくちゃならず
何種も一人で用意しなけりゃならず、本当に本当の地獄でした。


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でも「わかりませぬか」感が出てていい。
あの状況でよく成立させたもんだと自分をホメたい。


顔の仕様に関してはこれまたさんざか余計な仕事を増やしてくれた
仕様とはまったく別に成型になってて後ろに倒れましたが、
結果全然OKだと思います。


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工場に苦労かけたんだろうなあ・・・あの調子で・・・と工場に同情。


そして実はミラクルシーツを製品化する話も出てたオーバーボディ版。


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腕輪を全部外せる仕様にしたり、発表後も原型修正が地獄でしたが
苦戦してるというメッキ版がうまくいけばいずれそれも報われましょう。



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「ほんとスゲー苦労した、いやさせられたよな!」
「なー!」
って感じ。

でも、最初の頃の感じから順当に進化してるのが実感出来て一安心です。
お買い上げいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
今回取り上げたのは決して安い商品ではないので、踏み切ってくれた方々には
感謝しかありません。ぜひ無駄に周囲に自慢してやってください。
posted by サンダーロードスタイル at 00:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月05日

8月第2週 遠来の伝説週報

いまさらこの作品のネタバレを書いたところで影響はないとは思いますが
一応、未読で気になる人はこのままオチまで書くので読まないように。


リチャードマシスンの「地球最後の男」という小説

原題は「アイアムレジェンド」


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伝説のはずだった吸血鬼が蔓延しまくった地球を舞台に人類最後の男が主人公。
生き残る為に吸血鬼を殺しまくってたけど、人類と吸血鬼が逆転して
吸血鬼が社会を構成するまでになった時、一般大衆(吸血鬼)を殺して回る
伝説の怪物になったのは自分だった、というタイトルにオチるという秀逸な話。



俺が小学生の頃、平日昼間に自転車に乗ってウロウロしてすぐ怒るオッサンで
口癖が「バッキャロメが!」というバッキャローのオッサンというのがいた。
前ハンドルに肘を乗せて突っ伏すような独特の姿勢で自転車に乗るんすが

そんな前傾姿勢もロードバイクなら絵になるものの


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坊主頭の目つきの悪い、酒飲んでるのかラリってんのかよくわからないオッサンが
ママチャリでやってるからだいたいこんな感じのが近づいてくるわけです


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ブツブツ言いながら、要所要所で「バッキャロメが!」と言うのですげー怖い。
近所でも有名な要注意人物。


夜の月の観察会を同級生とやってた時、夜なのに俺らの前にフラフラと現れた
バッキャローのオッサンは一番貧しいT君を捕まえるとしばらくジーっと
涙目の小学生をにらみ下ろしたあげく


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「乞食め!」と吐き捨てて去っていった。恐怖。笑ったけど。


でもそれから何十年もたって、俺もまた結構怒る人間になりました。

ケチな弁明、姑息なズルをする、性根の薄汚い人間が多すぎる。
どうして仕事に敬意を払えない。どうして屁みたいな目先の損得を優先する。
どうして努力もせずに保身に走り、平気でクソみたいなやっつけが出来る!
もう一生コイツとは関わり合いにならんわクソが!と吐き捨てる事は未だ多い。


でも、どうか?


気づけば大人になっても車は欲しくない。移動は自転車。しかもママチャリ。
平日昼間こそ買い出しタイム。

いい年こいて帽子を後ろ向きにかぶって自転車乗って、平日昼間に鼻歌まじりに
材料買いに行ってついでにガチャガチャ回してダブリ地獄に
「ふっざけんな!このアソートにメーカーの良心はねえのか!」と怒ったりしてるが

あれ、この感じ。

仕事に行かないでフラフラしてるこの社会不適格な感じ。


ああ、俺はバッキャローのオッサンだ・・・アレになっちゃったんだ・・・

ってこないだ気づいた


アイアムバッキャローのおっさん。


追われ狩られる側に・・・なる前に、モンスターとして完成して
人間食いまくってやると思っております。
posted by サンダーロードスタイル at 19:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする