テメーの元の髪型なんか知るかハゲ、ってのはともかく
我がヘアスタイルと言えば、これ。

昭和ガメラ湯浅大監督との対談時の写真、2002年。落書きは本人による。
マジメにキメてた頭を坊主にして、キャップばっかしかぶるようになったのは
悲しいかな面倒臭さゆえ。
こういう対外的な部分を捨てるのは男としてどうかと思いつつ
坊主頭はそうした疑問を軽く放棄させるに足る、爆発的な気楽さに満ちてるわけです。
ところが今年の春、この雑誌を見つけまして。
開けばこんな感じ。
しかも他にこんなのも載ってる。
これは、何か着火されるもんがある。
俺にとってエルビスは特別な存在。ロックンロールもまた同じ。
決して人と共有することはないものの、超特別なわけです。
ちなみにこの雑誌、掲載されてた広告まで、こんなだった。
いやー、いい年こいて髪型ごときでツベコベ言いたくねーけど、
ビシっと櫛を通すあの感覚。
あの臨戦態勢というか、行くぜっていう感覚を捨てて久しい自分には
あまりにまぶしいこの髪型たち。
そういや原型師やめてもうバーガー屋で働こうと思った去年のあの日、
そのバーガー屋の店長の髪型もビシっと決まってたな。
似合う似合わない以前に、矜持を感じたな、あの髪型には。
雇ってもらうんだったら、俺もビシっとしなきゃな、と思った。
思えば俺のこうした髪型への原体験は、と考えると間違いなく
これ。

今となってはすっかり同属であろうキンドーさんを一撃で片付ける
テディボーイギャング団への憧れがたぶん最初の出会い。
それからもう30年以上。
着飾りたいという根性は、中身のないヤツがついやす無駄な見栄であって
さもしくミジメな自己顕示欲と思ってましたが、最近は俺も白髪が増えて
すっかり薄汚いおじさんに成り果てているという残酷な現実を前に
多少はなんとか気を遣う必要も出てきました。
着飾るとまでは言わないけど、タトウ(漢字が出てこない。タトゥーではない)
のようにピシっとして、薄汚くならない、という気持ちは必要です。世間様に対して。
と、一念発起し、最近は納品で追い込まれている以外では
ちゃんと髪を立ててるわけですが、先日問題が発覚。
ツレアイが俺の頭がカッパみたいになってると言う。
なんだテメーは、バカか。テディボーイだっつってるだろ。
何がどうなって頭のテッペンに皿乗っけてる妖怪が出てくんだ。
そしたら、頭頂部が凹んでると普通に手を伸ばしてくる。
テメー!俺のキメた髪に手を出すんじゃねえ!
死にてえのか!口で言え!
ハゲと無縁の俺の頭のテッペンが凹んでるわけねーだろ!
しかし、だったら写真撮ろうか、などとナマイキこくので
こいつもバリカンで横を刈ってやろうかと思った時、
ふと思い当たるフシが。
もともと理想的なマイ軍艦リーゼントは、こういうフォルム。

絶対避けたい失敗は、こういうフォルム。

後ろも盛り上がって、頭に座布団が乗ってるようなのは、100%まずい。
流線型がいい。これぞミッドセンチュリーへのリスペクト。
なので、自分で刈る場合、スキバサミでこの部分を漉く。

そうすると、流した髪とうまくまとまって、テッペン部がキレイに
落ち着いたリーゼントになる。
けど
ついうっかりスキすぎると、ごっそりそこが凹んで

人工ウスラハゲ状態を自ら作成することとなるわけです。
結果、地肌が見えるくらい、そこが薄くなり

カッパの出来上がり。
相撲だ相撲。死ぬまで相撲だ。

くそ、そういや久々にスキバサミを手にしてついなんとなく
あんまし考えないで気持ちよくチョキチョキした記憶が
ないわけではないぜ。
知らずに人工ハゲを作ってたんだな。クソ。早く伸びてくれ、毛。
もう帽子はかぶらないぜ。ビシビシきめて生きていくんだ、と
思ってたわけですが、カッパハゲ問題に続いて
先日これを発見。
バカ大の校章。
てことは、学帽を買ってこれをつければ、俺も憧れのバカ大生に?
つーわけでまた帽子を買うかどうか、真剣に悩み中。