2015年12月07日

12月第2週 モンキー1週報

さて、いよいよ今年も大詰めになってきました。

この時期最大の問題は、干支造形。年賀状用の新作造形です。

まずは、俺から年賀状が届かない方々は、一足早めに先日稼動し始めました
こちらの大猿フィギュアを新年のご挨拶としてお納めくださいまし。

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違う意味で死ぬほど苦労したアイテムですが、いい感じに仕上がってて感慨深い。
つーかコレ製作にあたって、人一人死んでますかんね。俺だけど。

パウリーがブラジルだったら、この大猿はフィッシャーキング。
スマートにトラブルを乗り越え、ちゃんとサクっと仕事した満足感あり。
作品と商品は違うってことよ。

以上をもって、本年の商業造形的サンダー告知は終了。
いろいろお買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
来年はもっといっぱい面白くてカッコいいのが出るからな。期待してて欲しいぜ。

では良い御年を。





ということで、

オリジナルのサンダーロードスタイルファンの皆様お待たせいたしました。
やる気に満ちた俺が戻ってまいりました。
ここから年内は、告知無用のリミッターなし、俺全開で週報を進める予定。

なに、テメーさんざか好き放題書いてたじゃねーか!だと?書いてねーよバカ。
普段どんだけ遠慮してると思ってんだ。仕事関係者も見てんだぞ。ネコ被ってるっつの。
まあそうした気遣いも、今年は終了。ようこそクダラネー俺の世界へ。
こっから先は真の意味でサンダー造形に興味ある人だけ読んでくんな。
設定から入るひさびさのフリーダムが火を噴くぜ。




で、話は戻りますが

以前は、年賀状?そんな習慣カンケーねーぜ、と思ってた俺ですが
ここ数年、原型師になってからはずいぶんとかけるウェイトがでかくなりました。

第一にオリジナルを作る機会がどんどん減る中、誰もが認識している
国民的最大締め切りである「元旦」の2文字が、甘えた俺の尻に火を放ち、
作業に駆り立てる貴重な機会であるということ。

第二にあわよくば、そしたらWFの新作にもなるだろうということ。

第三に仕事造型でドライにしか接してない人に、違う面もあるんですよと
ささやかにアピールする機会であるということ。

第四に、モノ作って食ってて、こんな事すらオロソカになるようじゃダメだろ、
という自分の中の原始的な意地問題。
肩の上の俺が、今回、尻尾巻くの?とヘラヘラ笑ってる。ナメんじゃねーぜ。

かくして愛憎渦巻く干支造形はもはや避けて通れず、やり遂げねば気も済まない
行事になってきているわけです。年神様の思うツボだな。


来年の猿モチーフとして、俺の気が済みつつ、新作にもなりつつ、
WFやその他の企画にも絡められ、ああまたサンダーの野郎全然成長しなくて本当にバカだな、と
自信をもってお送りできる猿を、すでに思いついてますぜ。




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■ 1「ベップ」 ■

大分は別府温泉に、突如として謎の巨大猿が出現。
後に新たな地獄巡りとして語られることとなるニュー地獄「猿地獄」事件が勃発した。
坊主地獄壊滅を皮切りに、別府各地が巨大猿によって襲撃される事件が相次いだのである。

猿の身の丈は全高で約3m。
最初は地元の若者のイタズラ説や、未確認動物説、動物園からのクマ脱走説など、
様々な憶測がたてられた。目撃した人々の証言はまちまちで、体が巨大であったり、
頭が巨大であったり、猿のようであったり、ライオンのようであったり、機械仕掛けの
ロボットのようであったりと、どれも一貫性がなかった。

被害としては、人間を威嚇して蹴散らし、露天風呂に飛び込み、毛や糞を撒き散らす。
何が不満か、ついでに設備や備品を破壊し、大暴れの果てに次の温泉に向かうというパターン。
背中に小さい小猿がいたという目撃例もあるが、とにかく凶暴で動きが早く、客が動画などを
撮影しようとしても機器が故障するという現象が伝えられている。

捕獲を試みた自治体、地元警察、猟友会はいずれも失敗。
マナーを知らぬ猿の狼藉ぶりに人々は震え、恐れ、おののいた。

しかし話はそこで終わらない。

謎の巨大猿は北上を開始し、各温泉地に出没するようになる。
道後、城之崎、有馬と有名温泉が次々に被害に遭い西日本の温泉街は恐怖のどん底に。
食い止める手段がなく戦々恐々とする各温泉地は、ひたすら猿が現れないことを祈るしかなかった。

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■ 2「モンコク」少し前 ■

香港は九龍半島にある商業施設モンコクモンキーファーム「ウパーパ」
最新ディスプレイとプログラムによって霊長類サル目の能力を展示する人気スポットである。

しかしその人気スポットの正体が、地下22階に渡って広がる極秘施設の隠れ蓑であることを知る者は少ない。
中国政府と民間企業が共同管理する組織「猿兵器先進研究計画工廠」
WEPONIZED PRIMATES ADVANCED RESERCH PROJECT ARCENAL 略称(W-PARPA)があるのだ。

ここは霊長類の潜在能力の開発および、兵器としての活用を多方面から研究する極秘施設で、
すでに実用化されている技術も少なくない。中でも高度な思考能力を備えた猿を利用することで
忠実かつ従順な兵士を作るブレインブースト部門と、直接猿を遺伝子操作したり電子機器を付加して
身体能力を高めるフィジカルブースト部門はそれぞれめざましい成果をあげていた。

そんな中、モンキーファームから数匹の実験猿が逃亡する事件が発生した。

チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、マンドリル他の7種の実験体。
彼らはそれぞれ人間並の知能を備え、軍隊に匹敵する特殊な能力も備えている。
7匹は強固な警備を巧妙な計画と協力によって欺き、見事に脱走してみせたのである。

はたして行方をくらませた7体のブースターモンキーズはどこへ向かったのか?

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■ 3「ベピーポ」 ■

実験猿として施設内で生まれたオランウータンの「ベビーポ」は思考能力を強化する
ブレインブースト手術を受けさせられた改造天才猿の1体である。

彼は施設の中からモニター越しに世界を知った。世界の素晴らしさを見た。
それは遙か異国にあるという、すべての猿が救われるという天国。
スノウモンキーが住むという山に湧いているというオンセンが目印の「モンキーヘブン」である。

息苦しい実験動物としての生活に嫌気がさしていたベビーポにとってその温泉は、
なによりも輝いて見える場所だった。さらにそこでは猿の平和が保証されているという。
クマや鹿とさえ仲良しで温泉に入れるという。
猿同士も身を寄せあって助け合い、傷ついた者があれば温泉で癒される。
人間たちも決して手出しをしないサルの天国モンキーヘブン。

ベビーポは施設内のシャワーしか知らなかった。
だがある日、モニターの向こうにスノウモンキーの温泉入浴姿を見た時、彼の中で何かが弾けた。
温泉が羨ましかった。温泉を牛耳る人間達が憎かった。
なんでも自分のものだと振舞う人間どもが鬱陶しかった。そして、逃亡を決意する。

ベビーポは従順な振りをしながら情報を集め、施設の概要を把握し、逃亡計画を練った。
やがて7体の仲間を選びだし、希望を説き、計画を相談し、ある夜ベビーポの指揮のもと、
ついに逃亡計画は実行されたのである。
7体の脱走猿はそれぞれ香港を出て、日本に向かったのである。

コンビを組んで行動することとなったベビーポと改造マンドリルのバブーポは
ひとまず九州屈指の温泉地、ベップを目指した。

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■ 4「スワ」 ■

巨大猿騒ぎのおかげで客足が遠のいたままじゃ、温泉業界はあがったりだ。

関東の温泉の平和を密かに守る、関東裏温泉芸者組合の長、富久春(ふくはる)姐さんは
北上して迫りくる巨大猿被害に対応すべく迎撃策をとることを決意した。
江戸の昔より、廓や温泉の平和を極秘裏に守る武芸に秀でた芸者衆
「タクティカル芸者」の派遣である。

タクティカル芸者とは聞きなれない名称だが、実はその存在の歴史は古い。
もともと忍者が芸者に扮していたり、遊郭を自衛しなければならない特殊な環境が、
高い戦闘能力を秘めた集団を育てる基盤を生み出していた。

加えて芸事としての武芸。踊りの達人は格闘も上手いとはよく言われることだが、
あらゆる芸事を磨く段階で、より戦闘に向いている芸者は「武芸者」「裏芸者」として
スカウトされ、教育され、権力に利用されない極秘の自衛集団として、
遊郭や花街の警備をしていたのである。

時代が変わってもこの習慣は密かに、しかし連綿と受け継がれてきた。
地元ヤクザの抗争など、あくまで局地的な小競り合いを収める程度だったので、
いままで表に出ることはなかったが、彼女らは時代に合わせて武芸を磨き続けていたのである。

彼女ら武芸者は、名前こそいまどきの若者を納得させる為「タクティカル芸者」と変えてはいるものの
その能力は高く温泉地における瞬発力と機動力、個々の戦闘能力、格闘能力、
地の利の使い方においては、自衛隊や地元警察や猟友会の比ではない。
さらにバックについているパトロンの圧倒的な財力により、下手な傭兵部隊顔負けの
予算と装備が約束されていた。

そして、日本の温泉界を襲った未曾有の危機を前、タクティカル芸者の中でも
上位に位置する腕利き、関東六歌仙が1人、ハンマー芸者の小槌(こづち)姐さんが
信州の諏訪温泉に派遣された。
50ccのスクーターを駆って、愛杵「泣桜餅」を片手に、急げ小槌姐さん。

信州諏訪を舞台に、ハンマー芸者 VS 改造マンドリルの戦いが今始まる!
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という設定のもと、干支造形を開始です。

テメーたかが年賀状の猿一匹作るのにどんな騒ぎだ、とお思いでしょうが
バカヤロウ、これが通常運転だ。

作るのは7体の脱走改造猿の一匹、マンドリルの「バブーポ」
(マッスルブースターバブーン:ポストオペレイティブ)。
ベビーポと組んでモンキーヘブンを目指すコンビです。

当然、ハンマー芸者も作りますぜ。ただ今度は造形サイズがかなり変わります。
キットとして売るかどうかはまだ未定ですが、今までと比べると相当小さくなる。
バブーポを体長で2.4mで設定して作りやすそうなサイズに落とし込んだら
結構でかくなる。マンドリルは手足小さいけど、大きい方がクリーチャー度高くて
いいんだよなー。膂力ってのもお猿の魅力だし。

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少しデッケー気もしますが、口の中とか造形したいし、まあケチケチしねーでやってみるか。
つーわけでここから年内は、スカルピー王国を更新するといちいち別IDでログインしなきゃ
いけないので、こちらで製作記事をのっけて逃げ切ることとします。
posted by サンダーロードスタイル at 06:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする