2020年02月24日

2月最終週 ノーホモ週報

東京に出てきて出会った専門店の紅茶は驚異的な美味しさでした。


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人生のつらい時期もあって毎週通ってたんすが、本当に紅茶一杯で
救われてました。五臓六腑に染み渡る美味さで、紅茶というものの
概念をひっくり返すに足る衝撃。茶に道はある!と思える意識革命。

その店は分類的にはフランス流のリーフティー。
葉っぱが広がって味が出るもので、30秒で味が変わってくる。
扱いは繊細ですがしかしその分香り高い。非常にクセのある、しかし
本気の店員達は紅茶大好きでいろんな事を教えてくれました。


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が・・・時の流れは残酷なもので店は残ってても経営者が変わったのか
方針が変わったのか、紅茶に詳しいスタッフはどんどん減り
味のレベルは低下の一途。比例して食べ物の味も落ち、清潔感も落ちた。
質で売ってたその店はいつしかブランド力優先で、しかし中身を失った
つまらぬ店に成り下がってしまい、ゆえにこちらの足も遠のいたわけです。

それから何年もたって、リーフティー至上主義だった俺に強烈な左フックを
叩き込んできたのがこないだの英国展で飲んだイギリス紅茶。

なんとそれはティーバッグで入れたミルクティー。
正直その場では爆発的に美味しいわけではなかったけど帰って調べると、
あの状態はベストではなくまだ探ってみる可能性がある事が判明。

で茶葉を取り寄せその店のスタイル通りに追ってみたら、
久しぶりの紅茶革命が起きたわけです。

基本、ティーバッグの茶葉はブロークンと呼ばれるもので粉々状態で味が
出やすくなってる。でもそれは同時に変化も早く渋みもエグみもすぐ出てしまう。
そのくせ香りはあまり出ない。
だから自分は英国のミルクティーのベストは煮出し紅茶、すなわち
一般的にいうところのロイヤルミルクティーだと思ってたわけです。

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ところがその英国展の情報を知るきっかけとなったある紅茶屋さんと話してみると、
俺が信奉してた香り高い系に反応が鈍い。
我が家ではスゴいな!と思ってた店を軽く一蹴してもはや興味さえない感じ。

その紅茶屋はズバ抜けて焼き菓子が上手で、いわゆる調味ではなく
調理が正しく巧い。俺が感じる限り本物の「何か」がある。

あのケーキをあのレベルで焼きコントロールできる人が評価する紅茶とは
何なのかもうちょい掘り下げてみねばなるまい、と
ティーバッグ英国紅茶を探求し始めて数ヶ月。

だんだんわかってきましたよ英国流。

美味いというより、飲みやすい。
まったく引っかかることなく喉から体に入ってくる飲みやすさ。
その飲みやすさゆえに美味さがわかる、みたいな。

しかしプロとウチではどう違うのか確かめてみようと店で同じお茶を飲んでみると、
プロの紅茶はウチが美味いと思ってたその先にある。
何かが決定的に違う。ウチのは薄っぺらい。

で、その話をしてみるとやはりミルクのチョイスが全然違ってたことが判明。

しかしミルクっつっても、それがここまで違うの?と思って聞いてみると
基本的にスルーしてた単語がバンバン出てきて、おのれの不勉強を思い知りまして。

おお美味い!というのはパスチャライズのノンホモ牛乳でした。


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しかし探してみたらこれがなかなか理想の牛乳にたどり着けない。
店にはこれほど種類があるのに、全然みんな同じ高温殺菌のホモ牛乳ばかり。

つまり!

ツタヤ行ったらライミのクソツマンネーイモダーマンが40本並んでるけど
XYZマーダーズが置いてないっつー状況と言えばおかわりになりましょう。
狂ってるとしか言いようがない。(狂ってません)



はい、ここからが本題。

ミルクにおけるパスチャライズとホモジナイズに問題が移行します。
俺は勉強しました。


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そもそ牛から絞った生乳には厳格な検査が行われます。
乳温、風味、アルコール、比重、酸度、細菌数、乳成分、抗菌性物質検査。
そしてそれら検査に合格した生乳は10℃以下に冷却され、貯乳タンクで
温度維持されながら乳脂肪球が浮上しないよう攪拌。
その後、強力な遠心分離装置や濾過機などを使い、目に見えない
小さなゴミや異物などを分離・除去。

それから均質機で強い圧力をかけ、直径0.1μm〜10μmのバラつきがある
乳脂肪球を直径2μm以下の細かい粒子にする。
これを均質化(ホモジナイズ)と呼ぶ。
均質化された牛乳は脂肪球が浮いてこないので、 均一な味になる。

で、生乳には細菌などが入っているため、殺菌機で加熱してほぼ死滅させます。
この際、日本で行われている殺菌方法の約9割は「超高温殺菌法」。
120〜150℃の高温で、1〜3秒間という短時間で殺菌する方法。
短時間で殺菌できるため、生産効率に優れている反面、
有用な細菌や微生物も死滅させ自然な風味を損ない
タンパク質の熱変性を引き起こすとも言われています。

そこで「超高温殺菌」よりも低温で加熱殺菌するのが「パスチャライゼーション」。
「63℃〜68℃で30分間」、「75℃以上で15分間」、「72℃以上で15秒間」で
加熱する方法で、なるべく生乳の風味を損なわずに有用な菌は残すことができる。
加熱による焦げ臭もなくタンパク質が熱変性しないので消化にもやさしい。

しかしパスチャライズには、鮮度が良くて良質な原料乳が不可欠。
食品衛生法上、製品として販売される牛乳のの生菌数は5万/ml以下。
限られた殺菌方法でそれに持ち込む為には原料乳の鮮度が良く、
生菌数が少ないことが条件。
つまり健康で良質な乳じゃないとパスチャライズドには持ち込めない。
しかも製品は時間が経つと分離が始まり上にクリーム成分が浮いてしまう。


商流ベースでみた場合、生乳の流通は指定生乳生産者団体と全量委託で契約するか、
それ以外の方法をとるかの2択だそうです。

販売委託を受けた指定団体が乳業メーカーとの取引交渉、生乳販売を行い、
安定供給を維持する、と。
市場の論理ですがそれすなわち流通しやすい加工に適した安定した品質の
供給が望まれるというか、契約になるわけです。
もともと酪農家は買いたたかれやすい状況だったらしく、それを守るべく
指定団体が登場したけど安定イコール効率優先というのもまた仕方ない構造。

本来であれば牛乳にも多様性、いろんな牛乳があって然るべきとは思いますが
保存性や安定性含め、高温殺菌のノンホモ天下になるのは悲しいかな現実です。

俺みたいに動かないで食ってばかりのブタ野郎は
少しでも脂肪分を抑えようと普段は低脂肪乳しか選択しない。
こういうブタ事情も、ノンホモ天国に加担してると言えます。


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さて

明確に味において上と判断できる上質な商品でありながら
利便性の前に敗北してしまうという現実。

もはや手間がかかるノンホモは流通上できわめて不利なアイテムであり、
利益追求、効率優先の仕組みの中では淘汰されざるを得ない。

結果、市場には似たような商品が並び、一見選択肢があるようでその実
まったく選択肢などない状況になっている。、

そりゃ商売だから利益追求は当然です。
骨のある農家がいくら気を吐いたところで商売にならなけりゃ続ける方法はない。
理想でメシは食っていけないわけです。

この図式、痛いほどよくわかる。
俺はオリジナルを仕掛けるべきだとわかっていながら、望んでいながら
生活優先、利益目的の商業仕事を続けてきて、どうにかそこそこ
自由と力を得た時、やっぱり採算や流通を考えてしまうようになってました。

やりたい方向性を一度仕掛けてダメだった、違う角度でだまそうとしたけどダメだった。
だからノンホモはあきらめ、ホモジナイズで仕掛けるのが現実的、効率的
とウスボンヤリと考えていたここ数週間。

お前が美味いと感じたものは何よ?

他人の成功例を分析したとき、どう思った?

ノンホモ牛乳を飲みながら、俺は心に誓ったね。

均質化くそくらえ。やっぱり俺には結晶化しかねえ。

ここ数週間の結論として
ガッチガチに結晶化して思いっきり肩が壊れるまで投げつける、
ということになりました。

当然っちゃ当然ですが、一応全方面検討した結果
やっぱ結晶しかねえと確認できた次第です。
もうこんな気持ちですね。


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スッキリしたから紅茶飲んで頑張るぜ。
posted by サンダーロードスタイル at 02:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月17日

2月第4週 ドライビング週報

もう製作記は(面倒なので)書かないって話だったところ、原型説明時
やっぱりそれ他の人にも聞かせたいというダイナマイトの要望で
今回もちょっとご説明。

でもこんなものは本当に読まなくていいです。冗談ぬきで。長いし。

読まなくていい、と断り書きをすると読んでくれの前フリ扱いかと
思われますが、製品見て気に入って買ってくれれば十分で、
それ以上は別に知らなくていいの、本当に。

誰が作ったか、どんな計画でなんて、これっぽっちも関係ない。
結果だけ、商品だけ見て判断してもらえばいい。

モチーフに俺判断をこれだけ入れました!という主張をしたい
連中とは全然違うし、いまさらサンダー造型が!と言う必要もない。
製作に関しては真剣に考えてますがそれを知ってもらいたい
わけでもない。

クライアントの希望として宣伝と商売の助けになるから書くだけなので、
基本、読むな。読む必要なし。製品だけで盛り上がるのが一番。

それでもどうしても興味があるんですけど・・・という人だけ、
先に進んで自己責任で。俺はちゃんと注意したからもう知らない。


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ではさてキン肉ドライバー製作記。

まず、40周年記念で大型アイテムを投入する際、象徴的なのはこれしかないと
ダイナマイト、サイクロン、サンダー会議でマッスルドッキングはすぐ決定しました。

じゃあドッキングと言えばまず一番印象にあるのはこれ。

対はぐれ悪魔。


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立体物も出てます。一番派手で見栄えが良い。まーこれしかない。


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そしてこれ。

対完璧。


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タッグトーナメントの決着。ある意味これしかない。


そしてこれ。

対四次元。


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初登場時。もうこれしかない。

この3種のドッキングから選ぶ場合、経営生産、販売、原型の立場から
それぞれ思うところがあるわけです。

で、せーのでどれがいいか意見を出し合った結果、
満場一致で対四次元ドッキングで決まりました。
一発。迷いなし。

原型師の立場からすると対はぐれ悪魔は、サンシャインがネックなんですね。
大物仕留めてる感は最高なんですが、サンシャインがまず絶対に安定しない。
立体物見てもわかるようにエフェクトナシでは自立不可能。
小さいのなら逃げられるし、展示用のFRP製なら中に鉄骨仕込みますが
CMCサイズのレジンとソフビだとちょっと・・・。

そして対完璧だと今度は武道が厄介そう。完全なる重量級を最上段に用意するのは
これはこれで製品的には危険。あと個人的にはテリーのドライバーの決まり感が
もったいない気が。ストーリー的には納得なんですけどね。

そんな2つに比べるとシンプルであっさりした敵チームながら
我々3人、リアルタイム世代のドッキングはやっぱり最初のドッキングでした。

話にも出ましたが最初のこれは「美しい」って印象すらあったんですよね。
わかってるんだけど、真正面からこれを見せられたというインパクトは相当でした。
あと我々オッサンたちが大好きな「カメハメが!!」というのも大きい。


かくして対四次元で決まって、いざ製作にはいるわけですが
とにかく今回は前人未到の4段重ねなので検証が必要。

なので普段は作らないモックアップを作って検討しようということに。



◆◆ 『 検証 』 ◆◆



作業としてまず最初にやったのはイメージの「抽出」。
どんな技でどんなフォルムがもっともイメージに近いのかの研究です。


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そして各種サイズを算出。基本の体型での比較図を作ったのちに
モックアップを製作開始です。

モックアップとは実物大の検討用模型で、だいたいバランスや質量が
読めれば製品化の問題や、輸送時の問題などを具体的にイメージして
予測、対応できる。

で、とりあえず組んでみたわけですが 


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最大の問題はドッキングの土台となるドライバーの中でもペンタゴン。

その羽根、翼の存在がキーでした。解釈、造形含め重要ポイント。
(実はここで創造性の問題としての四次元を選択した意味があるんですが
長くなるので割愛。)



模型的目線で進めると翼ならエフェクトとしても機能するし、
支えにもなる。キャラクターだけで成立させられるのはでかい。

ただ

悲しいかな、勝手に作りたくても条件がこれまたあるわけですよ。
ソフビだと厚さが必要だし、レジンは収縮が敵。折れたりもする。
経年で歪んだり、曲がったりもあり得る。
玩具の原型は全方向に好き放題作れるわけじゃなく、
かなり生産上の条件に左右されます。
強度といっても、輸送時への強度、普通に飾った強度、そして
夏の温度などへの強度も考えなきゃいけない。

という事も踏まえつつ、ペンタゴンの翼のA案がこれ。


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落下の勢いと直撃感を出し、エフェクト色を強くしたもの。


そしてB案がこれ。

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より接地面を広げ、背中側から支えられるようにしたもの。


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まずこの2案を持ってダイナマイトと相談。

そしたら手前に羽根が欲しい、と。

サ)いや確かに最初はそういう話でしたけど、バランス保持的にどうすか?
  ダメと思って後ろに回したでんすけど

ダ)後ろからの支えじゃなく、ペンタゴンの手とクロスするような
  X型で安定感が出ないか?

サ)片羽根を前方に出してってこと?翼の構造上、交互には
  ならないしなあ・・・

ダ)でもここで手前に絶対羽根が欲しい。見せどころだ

サ)確かに。可能であれば写真に納まらないくらいのをやりたいす。

ダ)なら強度と成型は引き受けるからその方向で。

サ)じゃあそれありきで成立させますんで最終C案として進行します。


という流れ。


安請け合いはしたものの、やはり翼が交互はおかしい。
折れ曲がったようにするか、体をねじるか・・・うーん

基本的にキン肉ドライバーはシンメトリーな技です。
そのイメージを崩すわけにいかないし、さーどうしよう。
商品時の必要性と創造性の融合ってのはどんな時も厄介。

と悩んだりする時は原作を読むに限ります。



◆◆ 『 方向性 』 ◆◆



するとペンタゴン側から考えるとして、この落下時に
悪魔将軍になく、ペンタゴンにはある武器が翼。
翼を使って逃げないことはないだろう。と考えられます。

おそらく通常の羽ばたき方向から考えるとドライバーを正面に見て
縦回転でスグルのバランスを崩そうと抵抗したはず。
羽ばたいて横には移動しないですから、揚力が発生するのが
前後と考えるとつまりは縦回転ですね。


しかし、キン肉ドライバー開発の経緯を思い出してください。
落下力によるアシュラ腕の切断にヒントを得て、
さらに激しい滝の流れの中で特訓してバランスを得たもの。

そして仕掛ける為の工夫としてさらに縦回転をモノにしているので
縦回転はドライバー側としても得意な力方向なわけです。

ペンタゴンが滝を羽ばたきで登れるくらいなら結果は違ってたかも
しれませんが、結局のところ羽ばたき程度の力では、
スグルのバランスは崩せなかったと考えられます。

だが

空を飛ぶものの特徴。飛翔者の特徴は冷静で最後まで諦めない点。
墜落の瞬間までパイロットは打てる手を模索するもの。

本来独壇場である空中で、縦回転が封じられた程度で
ペンタゴンが簡単に諦めるわけがない。
(技フィギュアの基本ですが、かけられてる方も主役です。)

とすれば次にペンタゴンはどうするか。翼の操作として残るは横方向の回転、
つまりきりもみ状態で振り切ろうとするしかない。
たしかにそれならまっすぐ落下するドライバーの軸を崩せる。
縦が封じられた今、横回転で軸をずらす抵抗は理に適った脱出方法です。

足を掴まれ、腕の付け根を抑え込まれて落下するペンタゴン。
迫るキャンバス。動かぬ手足。リアルにシミュレートするなら
唯一自由になる翼を頼りに全身でよじれるように抵抗したに違いない。

しかし

相手が悪かった。

悪魔将軍を抑え込んだほどのバランスを得ているスグル。
キン肉マンの名の如く圧倒的なパワーもあるスグル。を
ペンタゴンの逆向きになった飛翔能力では振り切れないですね、どう考えても。

さらに四次元空間から脱出を試みる師匠の身を案じながら入った技です。
絶対に決めたい。そのハートもまたいつも以上だったかもしれません。

結果、きりもみを試みたものの、勢いのままに叩き付けられ
翼は互い違いに。そして全身で抵抗しようともがいた結果
足のクラッチを外そうと試みてもがくも、スグルのパワーに抑え込まれ
ドライバーの形に落とし込まれた。

というのが今回の翼も含めた製作の方向性、キン肉ドライバー造形の
方向性になります。
これなら翼も出せるし、技にプラスαの意味も宿る。

とかなんとか考察している箇所がどれくらいのものかというと
つまるところ、わずかこのコマ間の話。


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もう、なんの騒ぎだっつー妄想と推察と検証ですが、これがきちんと
決まってないと造形的には完全にブレます。
指先まで意志が宿るのはこの方向性に沿ってればこそ。
確信をもって作るってのはこういう骨子が出来てこそ。と俺は思います。
なんとなく羽根1枚前に出せる?気分で作っただけじゃダメなわけです。


当然完全絵合わせで忠実に作って欲しいという意見があるのは
重々理解してますが、要はヒストリアかCMCアレンジか選択しなければ
行けない場合、今回はCMCアレンジということです。
この理由も明確なものがあるんですが、これは長くなるので割愛。



◆◆ 『 翼 』 ◆◆


では、いよいよ方向性も決まったのでいざ本番用、具体的製作。

まず翼。

そもそも人体を飛翔させうるサイズは絶対的に作るつもりでした。
ただ鳥の翼にはいろいろ種類があります。
長距離を飛ぶもの、小回りを求めるもの、速さを追ったもの。
いろいろ形状に特徴があります。

なので無知な俺はまず鳥の翼とはどういう構造なのか理解するところから。


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構造を学んだら


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表面を理解する。形状の変化もここで理解して頭に叩き込む。
どこで曲がってどこに力を入れられるのか。膨らませるならどこで
潰れていけない場所はどこなのか?筋肉が内側にあるなら
力を入れた時盛り上がる部分もある。その流れを理解してから
味付けに落とし込まないと、ウワッツラの造形に堕しちゃう。
なんとなくフワっと作る、は、ねーですね。俺の場合。


で、翼というものが理解できたら、原作で描かれている形の意味と
それに落とし込めるリアルなパターンに組み直して
どういう構成で具体的に羽根を配置するか考えてみる。


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リアルにしたはいいが原作のペンタゴンとかけ離れましたってなったら
アタマおかしいですかんね。原作で初列風切羽根が何枚ならば
それはこういう形状がブラッシュアップとして正しい、という
確信が得られるまでパターンを探ります。だいぶ書いて考えました。

そしたら

作業用の薄いプラシートに落とし込み、構成枚数を決めきる。


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それに従って、羽根そのものを造型して、量産体制がとれるように。
つまりスカルピーで羽根を1枚1枚作れる準備をします。


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アルミシートに形状をつけ、スカルピーを一緒に焼ける治具を作り
形状を試しつつ、曲がり具合や厚さなどテスト造形。テストは必須。


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これくらい厚さがないとソフビでは抜けないとかあるので
厚さ条件ありきの中、羽根っぽさを探ります。

で、もうかなり焼きながら破壊したのでこれしか残ってないすが
全体形状の角度用の治具も作ります。これはエポパテ。
全然実戦に投入できなかったエポキシスカルプトを消費。


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これに金属のシートで形状つけたものを固定して焼くわけです。



◆◆ 『 重心と強度 』 ◆◆


その結果が


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X型の構成で接地を維持しつつ、きりもみを封じ込められた感じ。

背中側はこう。


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これくらい支えを取っておけば安定するはずです。


ん?いきなり決着だけど途中写真はねーのかとな?

ないって、けっこうバタバタだったんだぞ。




で、そもそも羽根がなくてもペンタゴンは自立します。


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これに加えて羽根サポートがあれば、スグルとバスターを支えるだけの
安定感が維持できるという目論見。


で、ここにスグルが加わります。


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ペンタゴンの左足は少し伸び気味で前へ。
右足はスグルが引き付け君でとらえてますが
キリもんで抵抗するペンタゴンを強引にパワーでネジ伏せ
地面に叩きつけようという形ですね。

巨大なドリルを上の方で押さえつけて回転を止めようとしてる
的な感覚ですかね。

そしてギリギリ、シンメトリーな形状にはしませんでした。

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CMCテイストとしてのダイナマイトリクエストもありますし
製品としての個性、造形的な間合いの維持や方向性、
そして次にくるバスターとの関係性も含めて、もろもろ考え抜いた結果
導き出された結論でもあります。

しかしキン肉ドライバーらしさを失わぬよう、スグルの肘は上げたい。
ペンタゴンの足は開きたいし、スグルの腰を引いて体重かけて
勢いつけて落としたようにしたいという造形的な欲望もある。

それとぶつかるのが重心問題。



そもそもドッキングドライバーのこのシーン。
まずこのイメージを守らねばなりません。


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スグルとペンタゴンの身長差は23cmですが、迫力重視でかなり
ペンタゴンが大きく描かれてます。逆さにするとよくわかる。
それは全然いいんですが、それゆえに生まれるのがスグルの
姿勢のイメージ。


ざっくりと説明しますが

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マンガの身長位置をそのまま落とし込むとA。
これだと当然ながら小さすぎる。

バランスを考えて正しいサイズに落とし込んだB。
相当腰を引かないと頭の位置が高くなりすぎる。
でもそうすると重心が後ろに来すぎて強度問題が発生。

じゃあ前に倒してバランスとろうというCだと
今度はペンタゴンが自重の影響を受け始める。

ならなるべく引き付けて強度対策で、とDにすれば
今度はこんなのドライバーではない。
引き付けるとそもそもグレートの足も入らなくなる。


というわけで重心をきちんと維持しつつ
スグルらしさ、ドライバーらしさを保持しつつ
漫画の迫力ポイントもちんと考慮反映しつつ
現実的にバスターが入ってくる余地と重さを考えつつ
最終的にレジンとソフビでの強度的な点でのヘタレ対策を考えつつ
おおー!というドッキングを予想させるドライバーじゃないといけない。

考えることは鬼のようにあるっつーのにその段階で予約取っちゃうわけで、
モックアップ見せた10日後に完成写真欲しいとか言われましたからね。
さすがにその時はキレました。バッキバキに。

なんとなく作るだけなら気軽なもんですけど、強度問題はいくら
造型が良くても発生するわけで原型師としては原型の段階で
絶対にクリアしたい。検討しきっておきたい問題です。
けどそれには時間がかかるわけです。
形状維持した構造的バランスは考えて考えすぎということはない。
特に技フィギュアの場合は。

スグルがまっすぐ立って肩でバスターを支える、というのは
理屈の上では成立しますが、現実問題開いたスグルの足首だけでバスターの
重みを支えるだろうという読みは、通用しないでしょう。

だからスグルの足裏だけでなく、膝の内側がペンタゴンの腿に接合し
体幹ごと強度を維持して土台にするくらいにしないといけない。


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バスターは一度作っているので、重心の方向はわかります。
上じゃなくてけっこう前に来る。
それを考慮すると、スグルを気持ち後ろに引いて重心の予想位置を
決め込まないといけない。


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これだけ予測してたとしてもまさかの立たない製品が来ることもある。
俺の予測を大きく超えて問題が発生するので気は絶対抜けない。

原型では立ってたけど製品化したら立たなくなったんで
もうちょっと注意して作ってもらわないと困る!と真顔で怒るのが
ダイナマイト。
これを言われた時は稲坂君もいたので
「おー聞いたか今の!完全にアタマおかしい事言ったぞ!原型で
立ってたのに製品で立たなくなったら、悪いのは誰だ!」という騒ぎに。
結論は軽く押しても倒れないくらいの原型にしてくれなきゃ困る、です。
ほんと俺もよく我慢してるなと思うくらい考えなしにモノを言う。
今回も強度維持のためにスグルのアゴ下から鉄棒を通すとか言い出し
頼むからもう黙っててくれと言わせる男。常に俺のテンション爆下げ。

だからそんなこともあろうかと、をたくさん仕込んでおかないと
後々発生する問題に対処できないわけです。

ただ一応本人の名誉の為に言っておきますと、いいアイデア出して
天才的なリカバリーをすることもあります。うおー!?と驚く事も
何度もあったんですが、それ以上にポカも多いんで俺の方は
すっかり警戒するクセがついてるって話。

今回もスグルがペンタゴンのキリモミモーメントを腕力で
御するのであれば、少しだけ左の肩甲骨が出た方がよくないか?と
渋い指摘をしてくれたりして感謝してます、ナイス指摘。慧眼。

でも同時にバスターのケツから鉄棒で支えてとかも平気で言うので、帳消しです。

原型の段階で先読みに次ぐ先読みで安定さを生み出しつつ
造形的に見てそう感じさせないようにするのが難しいわけですが
それでもどうにかドライバーに関しては落としどころにたどり着けたと思います。


スグルもいい表情出たし。


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絶賛進行中のバスター。御期待ください。
作りたかったんだグレートバスター。

ペンタゴンの抵抗以上に読み解くポイントが多いので
楽しみにお待ちください。カメハメ大好きだし、ブラックホールも
作らせてくれと頼んでたのにダメだったキャラなので
ウップン晴らすかのように愛情注いどります!
posted by サンダーロードスタイル at 00:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月10日

2月第3週 WF週報

本日はWFでしたが予告通り、遊び惚けてまいりました。

そしてとにかく喋った。掴まえて喋った。

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もう喋りたくないっつーくらい喋った。

それでも挨拶回り予定の半分くらいだけでもう疲れ切って
会えなかった人多数。そして卓全部を見るなんて無理。
全然無理。リストアップの挨拶半分で終わったもん。

でも楽しかったし、大変刺激を受けました。

金目当てでなければディーラーとお客、交互にやるくらいが
健康的なのかもとは思いましたが、それはそれとして他人のを見たり
話したりすると作りたい欲がムクムクと。


今回、会う人会う人ウソみたいに週報のデジタル話読みました!と
言われ、いやもういいって、あんなの1週間で忘れてくれ!
な感じでだいぶ何度もズボンを下ろされる感じ。ヤメレー。です。

さすがにデジタル方面もマジで手をつけとかないとな、と思いますが
俺が認めるデジタル手練れたちは手原型の底力とデジタルの限界を
冷静にとらえてましたね。盲信がなく、純粋というか普通に
造形を問う姿勢が印象的。名前を出すとキリないんで出しませんが
お相手してくださった皆様、ありがとうございました。


多少の情報の刷新はあったものの、やはり本質は変わらずで
問うべきは

どう作るのか?ではなく

何を作るのか?

に尽きるのであります。

紛いモノではない、お前にしか出来ないものは何か?

お前にしか生み出せない価値は何なのか?

これを考え抜かない前に、どう作るかもクソもねーわけで
他人と同じポーズとって「どう?」じゃねえっつー話です。

今回、漠然と感じてた敵の力量が明確になったので
きちんと戦いたいという欲望がフツフツと湧いてきて
非常にいい感じにくすぐられました。

秋は再び作品を持ってこの場に戻る。

つーわけで、本日のお買い物

マイ化石ブームに驚異の新星現る!



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子泣き爺の化石。



と、動物。

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posted by サンダーロードスタイル at 00:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月03日

2月第2週 カンジョーブギョー週報

有楽町マルイ8F イベントスペースにて

『SOLDIER TEAM TOKYO BASE』〜2月16日(日)


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開催中です。俺も行ってきました。

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その足でそのままキン肉マン酒場にも行ってきまして。


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じゃあその話書くのかっつーと、そうではなく

その後見たドキュメンタリー
小学生にウィーンフィルのコンサートマスターを務めた
バイオリニストがレッスンする番組、を見た話。

テメーがTV番組見た話なんか知るか!と俺だったら思うので
毎度毎度で読まなくて大丈夫です。情報と告知は冒頭で終了。






見ようと思ったのは
「楽譜が物語に変わる」という文言を見たから。


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粘土が作品に変わると同じ、ですかんね。

表現の本質もしくは種を、子供にどう手渡すのか?

クソみたいな感情論なのか、論理的に構築して言語化できるのか
NHKだからまたすぐ震災だ安倍だ中韓だとネジ込んでくるのか
とりあえずは見てみないとわからない。NHKは9割バカだから
非常にアテにならん。しかし1割の心あるスタッフの仕事があって
その場合は一生もんで胸に残る仕事を見せてくれる。

ま、見てみっか。と、軽い気持ちで流し始めたらなんだろな、これ。


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弦楽器に真剣に挑む小学生ってのが、老いてボーイズ感を失った俺の心を
グリグリに刺激してくる。もういろいろ見えて怖いし泣ける。

ので小学生部分への感情は置いとくとして


言わずもがなバイオリンは弦楽器です。

弦に接触反響させて音を出す。
強く弱く、長く短く。基本、たったそれだけ。物理的には。
ツールに過ぎない。

音程に沿って楽器を鳴らすのが音楽。
設計図に従ってツールを動かすという意味では
演奏という行為の本質は機械的な作業とも言える。再現性。

しかしそんなただのツールから胸を打つ演奏も生まれる。

人類はそれが可能と、心打たれると知っているからこそ
これだけずっと長い間、修練に挑み、表現の幅を広げ続けてきたわけです。

演奏に上手下手が生まれ、物理を超えたアプローチが可能な
技術よりさらに情動を伴う「芸術」という扱いになる。

再現以上の解釈に挑む時、個人的な「表現」の領域に踏み込むわけです。
ああほら、造形話っぽい匂いがする。
にしても果たしてそれをどう語るのか?技術ではなく表現の伝承を
どう行うのかという興味。


とはいえこの後、音楽を続けるかどうかすらわからない若手。
まだ複数ある興味の中の一つにすぎないかもな音楽・・・という現実。

長く物事を続けるのは難しい。と俺らは経験から知ってます。
興味は移り変わるし、その人を取り巻く状況も変化する。
模型や造形、仕事や創作、何人もの人間が脱落していくのを見てきました。
脱落じゃなく選択だったかもしれない。
でもできればみんな続けて欲しかった。情熱を持って挑んだ事を。

だから教える側は心の底から続けて欲しいと思ってるでしょうね。

自分と同じく身を捧げてバトンをつなぐ存在になって欲しいと、
思わないわけがない。


一本立ち出来なかったレッスンプロ的な3流と違って
きちんと結果出すとこまで登りつめたプロフェッショナルが
どういうアプローチをするのか、俺の中では結構なハードルで
番組が始まったわけですが、

そしたらこのバイオリニストは、ゆっくりと子供たちに
感情は肉体的にどういうものか、それが指先から楽器に
どう伝わるのか具体的な技術を教え、そのパフォーマンスを
最大限に発揮できるための心、リラックスを教える。

技術を教えるのに、灰色はない。
ある意味、この感情はこうです、と言い切って
それはこう伝えます、と迷いなく教える。
明快に公式化、単純化した技術を手渡す。
まずは三原色だけでいい、みたいな。

表現 = 感情の排出方法 = ツールを使う技術。

子供たちは余計な情報ではなく、感情の出し方のパターンを
技術として教わることにより彼らなりの排出方法の度合いを
探り始められる。

まさしくそれが表現です。

バイオリニストはこう説明します。

「楽器を完璧に演奏できるようになることはありません。

技術が完成してから表現の練習をするのでは時間が足りません。

感情表現はどんなレベルでもできるものなのです」

いやー、お見事。


20236.jpg


俺ら職業原型師がやってる作業は、演奏に似てます。
基本、きちんと楽譜があり、それに従って奏でる。
多少のアレンジしたとしても、楽譜という枠からは外れない。

一方オリジナル造型は、表現です。
すべて自分で考えて、感情を排出すべく技術を使う。

排出するのは技術で、それはなんとか学べますが、
そもそも排出すべき根源である感情の成長とコントロールは
なかなか誰も教えてくれない。

体の中に排出するほどの表現のマグマが溜まるのは、偶然としてしか
得られないのではないか?

噴火した後の話はどうとでもなるけど、そもそもどうやって
マグマ、つまり創作へのモチベーションを維持するのか
誰も教えてくれない。

興味程度のモチベーションなら誰でも生める。
数年なら情熱的に活動したり、世間との軋轢にも耐えられましょう。

でも数年すぎて、温度も少し下がり気味になり
試したいことはそれなりに試し、結果も予想がつくようになって
それでもなお、マグマは生まれるのか?生成し続けられるのか?
好きな事への「好き」という気持ちをどう維持する?

そんな疑問への答えが、感情表現、な気がします。

創作、表現はまず感情と直結すべきであって、その出口として
存在するのが正しい。そこに難しさはない。
感情がなくなることはないわけですから。

だからまず感情を出そう!という教えはなかなか俺にも響いたという話。

楽譜が物語に変わるには、粘土が作品に変わるには、まず感情表現ありきか、と
思ったドキュメンタリーでしたが、実はまだ前編しか見ておらず
再放送待ちの後編見たら印象逆転するかもしんないけど、そう思ったっつー話。


忙しいから我慢してるだけで、俺のマグマは溜まりっぱなし。
宿便のようにカッチカチになってるかもですが、全部出すぜ。
今年はアンパンマンより先に、オリジナルだ!

って今週もうWFですが、そんだけホザいといてなんも出しません。
Tシャツも。今回は端から端までずーっとのんきにいろいろ見て回るんだ。
WFで初めての経験。運動靴履いて行こう。
posted by サンダーロードスタイル at 00:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月27日

1月最終週 コエガデテコナイ週報

まーーーー

片付かない。DVDが。

120枚収納のケースが現在22個埋まってなお足りず、
180枚ウォレットが9個埋まり、160枚ウォレットが3個マンタン・・・
それには入らぬ未整理および、もう見直さない産業廃棄物コースが
200枚ずつくらいある。
一人暮らし1か月の間になんとか整理できるだろと思った俺が甘かった。

しかもこれは録画したものばっかで購入したものは別に大きく一山ある。
マジデバカジャネーノ。2個しか目ん玉ねーくせにそんな見られんのかよ!
と思うけど見ちゃうんだな。

今年はデジタル造型始めるよか、アンパンマン1300話一気鑑賞の方が
最優先で、今年俺はアンパン漬けになる。なるんだコノヤロウ。


2001271.png

しかしそれも時間的に言うと1300話×25分なら、540時間。

1日飽きずに6時間ずつ流してもたった90日で終わってしまう。
つまり3か月持たない。仕事が忙しくなると18時間くらい流すから、
そしたらたった1か月よ、1か月。

しかもアンパンは最低レートで録画してるからその時間を稼げるけど、
普通のは1枚90分とすれば、ケースあたりたったの180時間。
最悪10日しか持たない!うそーん。

何度も同じの見たり、TVでごまかしたりはしてもまーーー
貧しいもんです。でもストリーミングにはまだ踏み込まない。
まだ大丈夫、耐えられる・・・あと半年くらいは。

で、それ以外は粛々と仕事する日々。


一度だけ出掛けたのは化石探し。

ウミユリの化石を探そうと思ったけど高いので断念。
可愛い三葉虫の化石で我慢したけど、


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これ、リューターで少しづつ削ったら内側もきれいに復元できるのかな?
挑戦してみたい(コラ)。

にしても
御存じかもですが三葉虫はペルム紀の大量絶滅で消え去ったわけで
この絶滅騒ぎは恐竜の絶滅よりも大規模で、原因は謎。

地球規模の酸素不足でこんな小さな虫まで実に9割近い生物が
死んじゃったという大事件。

その証拠が普通に新宿で売ってて、すぐ手に入るんだもんな。
ちょっとしたオモチャよりも安く買える真実に
軽く感動というかカルチャーショックを受けたわけですが

感動といえばこの写真を見ての話も


2001273.jpg


大気のフチが実に綺麗な青というか白。
これは大気の外側から見たからですね。

俺が気になるのは、内側にいる時に見えるこの赤。朝の赤。

2001275.jpg


明け方、外に出ると毎回この色に感動するわけです。


2001276.jpg



おそらく昔の人も美しいと思ってたから書き残したんでしょうけど
この赤をなんと称したのか知りたくなりまして。


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曙色や


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東雲色じゃない。


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何か明確にこの赤を指示した言葉があると思う。


物理的には太陽光線が厚い大気の層を通過して地上に達する際
波長の長い赤色が最後まで散乱されずに残って空が赤くなる。


2001279.jpg


っつーことはわかったんですが、地平というか稜線の赤色を
なんと呼ぶかはいくら調べてもわからず。
色の名前なんて探したことないから、まさしく五里霧中。


情報が何もない時代、人間が物理現象を見てどう感じたかという
ある種原始的な反応ってのは、モノを作る際に非常に参考になる
感覚だと思います。

俺らは知らないうちに文化汚染を受け、知覚をフルに使用する前に
分類された棚に案内されてしまう。

古代の人が見上げた星は「筒」であったとか、そういう感覚に
共感できる余地が残ってる方が、いいモノ作れる気がするわけです。
体内から湧き出るプリミティブな感動に敏感、みたいな。

だから出来る限りアップグレードされてない情報に触れたい。

昔の人はこの赤見て、なんつったのかなー。
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2020年01月20日

1月第4週 キカレテマセンガ週報

ペンタゴンしかないところドッキングでご予約いただいた皆様
ありがとうございました。売り方、宣伝の仕方に関してはもう
完全ノータッチで一切口を差し挟まない立ち位置となりましたが
原型だけは責任もって御期待に応えます。


2001201.jpg


つーわけで
先週は書きたくもない話を書かされ、本来ならサクっと続いて
2週で片付く話が書けませんで。
屁みたいな説明業務週報はなかったこととして、一週、脳を戻して
いただきますが、そうは言ってもまたしても読んで損するどーでも話なので、
面白週報を期待してる方はスルーで。



で、

前回デジタル造型における目の問題を持ち出したわけですが、当然その点を
クリアしている腕利きもたくさんいます。武器が多い分デジタルで
出来る人が手掛けた原型はもはや手に負えないレベルです。
素人の俺が見て、そこ気にしねーのかよっつー完全なボンクラもいますが
絶対太刀打ちできない、勝つには同じ兵器を使うしかないと思わせる
圧倒的能力の持ち主も(パっと思いつくだけでも10人は)いる。
そういう人たちはデジタルでターボが掛かっただけでもともと
アナログ原型でもチョー上手い。何使ってももとから上手いわけです。

結局、造形の上手い下手、出来てる出来ないはツールの問題ではなく、
どこまで攻める攻めないをジャッジする判断力、つまり作り手の
「脳」にかかってくるわけで、今回そのへんの話。


映画で例えますが

肉眼で実際に見ている感覚から導き出される判断力が「目」ならば
それは仕事的にはカメラ、撮影の仕事。
画面内の対象の配置、構図を決め、色合いを決め、動きを捉える。

しかし極端な話、カメラの仕事は「そこにあるものを捉える」であり
ゼロからそこに持ってくるわけではない。創造性を問う位置としては2手目。

一手目はとなると、この企画を決め、脚本を起こし、俳優を選んで仕込んで
衣装や小道具をそろえ、一連の流れを決めてカメラの前で撮れるようにするまでの
材料を準備する作業。つまり素材の「吟味」があってこそ撮影は
実力を発揮することが出来、安心してカメラに収められる。

仮に一手目が間違いだったらもうどんだけリカバリーしても無駄。
スタート位置からしてゴール向いてないわけですから。
だからまずなにより重要なのは一手目の方向性決定と素材選び。


造形に限らず何かを表現しようとするならば、何をどう作って
どれくらいの精度で、どうアプローチして、限られた時間の中でその作品で
どうしたいのか判断しなきゃいけない。正しいプロデュースですね。

それにはなにより、情報を吟味して決定するプロデューサーにあたる
「脳」がまず重要ってことです。


実際問題、俺は造形における勝敗の8割はこの「脳」の精度によると思ってます。

自分の中にある膨大な知識や経験の中から、状況に最も適切だと思われる解を
直感によって導き、論理によって肉付けし、脳の中でイメージに固める。

具体的作業なんて実は機械的なもんで、イメージの段階ですでに戦いは終わってる。
手をつける前に勝負は決している。
って言っても実経験のある人なら過言とは思わないでしょう。

そんくらい作業前のイメージを精査していく「脳」は重要。一手目はほんと重要。



そして
表現するすべての人は、対価として共感を欲する。
共感しか求めない。

たとえ破壊や威圧を気取ったとしても、愉快犯的だったとしても
誰かの何かしらの反応や行動が自分の望むものを含んでいなければ
その人は自分の表現に納得できない。無反応が一番ダメージある。
表現はコミュニケーションの手段でしかなく、共感を求める道具です。

でもじゃあ共感ってのは何かというと、共通する感覚であり、同じような経験や
考え方を通過することによって得られた感情的な基盤の上に構築されるものです。

「だよね」も「そう来たか!」も共通する基盤を持ってればこそ起こる感情です。


さて、じゃあ造型的に表現として唸らせるにはどうすればいいのか。
毎回悩むのがここ。
ディティールで攻める、フォルムで攻める。
構図やアイデア、プレイバリューや塗装で攻めるなどいろいろテはある。

しかし自分が根本的に感心する造型やアプローチはなんなのか

「そう来たか!」と思わせられるアプローチはなんなのか
脳内で一手目を決める際、間違えたくない。
何をもってして正解な一手目となるのかと考えるに、
(ようやく本題にたどり着く)



「加点」

だという結論に。いやまだ仮か。
でもまあともかく加点する意志の有無だと思うんですよね。

これはただの足し算で、病的に彫り込んだり生理的に不快とも言える
過剰な繰り返しの加算ではなく、快感のポイントを理解したうえで
ピンポイントでそこに加算して快感を増幅させる判断力の事です。

具体的に現行の原型師を例に出すとカドが立つんで
死んだ人で進めますが


大理石の彫刻と言えば、その極限が布、特にヴェール表現だと思います。
カリカリ削るだけではなく、ある種のモーターツールも使って
細かく削り込んでいくわけですが

ベール彫刻で有名なジュゼッペ・サンマルティーノだと

こう


2001202.jpg

2001203.jpg


すげーす。

でも一応、当然リスペクトありきでの個人的な印象ですが
あー技法に持って行かれちゃったな、と感じてしまうわけです。
ディティールありきすぎてズドンと来ない。

もう布の表現するのが面白くて、やりすぎ。落ち着けジュゼッペ。
気軽な同級生だったら、これさ6割情報減らしてもいいんじゃない?
特に鼻の下2筋はねーわ、お前ここふざけただろとか言っちゃう感じ。


あるいはアントニオ・コラディーニだと

こう


2001204.jpg

2001205.jpg


オッパイ度が高い分、目がくらまされますがやっぱり過剰。
脊髄にコーンと来る快感の手前で、情報量の多さが
ノドにかかる小骨のように軽快な飲み込みの邪魔になる。

じゃあ布表現というくくりではありますが

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニだと

こう


2001206.jpg


サジ加減が絶妙な気がします。隙というか余白がありつつ
満たされてる感じがする。踏みしめた足や、食いしばった口元に
きちんと目が行くし、技術発揮の小道具も泣かせる。さすが。

そしてさらに我らがマイキーこと
ミケランジェロ・アントニオーニだと
こう


2001207.jpg


いやー、コレだな。

絶妙のサジ加減が素晴らしい。しっくりくるったらない。
凄すぎて友達になれない。

なんだろうこの感覚は。住んでる場所も時代も、食ってるものから
信じているものまで全然違うのに、極東の未来まで届く表現力。

技巧的な落としどころもさることながら
やっぱ判断力が違うという気が「凄く」します。
本能に頼ってない。技術を扱う脳の出来が違うって感じ。

カンバス地のような少し固めの布と、生気を失った皮膚の
質感差によるメリハリ。影の位置、間延びする面の置き方。
実に賢いと感じます。ジュゼッペやアントニーから受ける
技法に引っ張られる感もなく、自然と目に収まる。
「目の喉越し」が最高。なんもひっかからない。バチーンと来る。

強弱硬軟織り交ぜて、見て心地良い落としどころにたどり着く技。
加点すべきポイントを正しくおさえ、的確に判断して表現してる。

実はこの加点時に重要なのが、見て心地良い、という感覚。
たぶん、的確、と感じさせる部分は見て心地良い部分なんでしょう。
自然係数の何かに則った状態で正しく加点して表現を増す。

整合性や真実はともかく、見て心地良い方が最終的に一番説得力が出る。
見て気になる部分があると、結局飲み込みの邪魔になってしまう。

どうやってこの感覚というかサジ加減を磨けばいいのか
わかんないすが、まず第一には冷静さ、が重要なのかな。


他人の造形を見てる時、感心するのは「どう判断したか」が見えた時。

あくまで、基準となるラインを踏襲しつつそこに少しだけ
想像とは異なる加点部分があった時、納得しつつ感心する気が。
逆張りではなく、正しい方向への裏切りがある、みたいな。


気になるのは加点の判断はどう下されてるんだろう、って事ですが
脳内のイメージの段階で出来てるのかもしれないし、作業中に
急に見えてきて膨らませたのかもしれない。

自分の経験から言うと、具体的な加点部分は作業中に見えてくる場合が多い。
(あんだけ脳で決着つくとか言っといて)

もちろん脳内で練りに練ってネリネリで挑みますが、実際に原型が進行して
おや?という発見と、ソツなく作ったものの何か物足りない時
この方が気持ちいいんじゃないか?見ごたえがあるんじゃないかとウソを
盛り込む場合が多い気がする。前回の「目」もそういう事かもです。

そして実はそう「育つ」ことをある程度見据えて余裕をもって白紙の余地を
残したまま構築、造形する場合も最近は多いす。下手に最初に縛ると
泣きを見る場合も多いんで。

すると出来上がってきたものが、正解に導いてくれるみたいな
育つ方向を示してくれるみたいな事が起こる。これがなんともまた気持ちいい。
キャラが一人歩きするように、造形も自然に育ってくれる時がある。


ガンガン作ってる現役原型師と加点時のタイミングや判断について
みんなどうなのよ的話をしたかったわけですが、そんな時間はとれなそうなので
自己完結すべく、書き散らかしました。

俺みたいなどこの学校にも行ってない野良造型のヤカラは
そういう悩みで会話したことがないもんで、時々すごく話したくなるわけです。

特に、タイムスリップグリコのデジタル版を見たときに、この
2回で書いた内容がフラッシュバックしてしばらく考えてたもんで
ようやく書き出してスッキリしたという話。

もういいぜ。
posted by サンダーロードスタイル at 00:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月13日

1月第3週 キカレマシタ週報

今日一番質問を受けたのは「サンダーさんCCPと喧嘩してるんですか?」
そしてそのまま「CCPの仕事をしなくなるんですか?」で
サイクロンからも「#CCP肉」に反応しない宣言、ちょっとザワついてましたよ、と。

え?俺の周囲はみんな黙っててなんも言わないし(全ミュートメーン)
面白映像しか上がってこないけど気にしてるヤツなんかいねーだろと思ってたら
けっこうどころか会う人会う人言われて、ちゃんと説明してほしいとまで。
あげくダイナマイトまで、説明しといて、と。



つーわけで説明しますが
現在全開でドッキング作ってるので御承知のように
CCP仕事は進行中だし、この後も全然続きます。

キン肉マンの超人を作るのは本当に楽しいし、光栄。
加えて自分で言うのもなんですが、結構向いてると思うので
フルパワーでこのままやらせていただきたいと思っております。

以上!

と要点だけ言えばこんな感じ。



じゃ、納得しないかもなんで詳細に触れるとそもそも

俺が40周年合わせで尋常じゃない量を作ってたのも皆さま御承知かと。

グレートから始まり、カメハメボンベ、スグルヒストリー、タワーブリッジ
万太郎にミートと、20体以上。を7か月くらいの間にやってたわけです。

でドッキングが始まったらもう集中させてもらうというのは4月から
言ってたこと。複雑な4体を2か月ではキツい。3か月は俺が死んだと思って
CCPを経営しといて欲しいというのをずいぶん前から言ってたわけです。

俺が前線から離れる間、サポートとしておさいさん原型でシルバーマンとか
将軍が入ったのはそういうこと。
(将軍に関してはまたいろいろ説明が必要そうですがそれは後ほど)


正直、原型師のキャパを遙かにオーバーした作業の連続にそろそろ限界って頃に
催事やその他の作業を含め、サイクロンが社外からサポートという話に。

これはフィギュアだけでなくアパレルや他の商品を扱うのに
CCPの中にいると制約が多すぎる。社内での社員的な拘束を極力下げ
フルパワーで販売に注力するには外部から動くということに。

そこでとにかく一回仕切り直し、サンダーは原型に集中できるよう、
サイクロンは販売に集中できるよう、ダイナマイトは企画と生産管理に
という形でそれぞれが一番力を発揮できる体制をとろうって話になったわけです。

ところが、そこまでならまだいいんですが、おかしなことを言い出すのが
ダイナマイト。これはベンチャーの社長にありがちな事ですが
まー思い付きでなんでも言う。
良く言えばいわゆるフラッシュアイデアでもあり、整合性がとれてなくても
朝令暮改だろうとなんだろうとグイグイ行くのが社長の仕事。
だとしても、おかしい思い付きはおかしい。って言ってるのに聞かない。

仕切り直しついでとはいえ
素人宣伝部なんかクソの役にも立たないんだからやめるべきだと言っても
全然理解しない。どころか勝手に気が向いた時だけ書くツイッターや
インスタに、俺とサイクロンが情報を管理して盛り上げようといろいろ
画策してたことを台無しにして好き放題。

しかも上から目線でプロレス仕掛けてきてるんだと思って、そのままだと
性悪にしか見えないからせめて俺が反応してやって救ってやるかと、
キツめの返しをしたら普通にダメージ受けて真面目に抗議してくる。
プロレス出来ないなら俺の名前を出さないで欲しいっつーと
いいです、って言うのでじゃあもう今後は原型に専念して
情報はノータッチでフォローしないから、という話が真相。
(ちなみにちょっと前まで俺は何言われても気にしないと豪語してたけど
今日は「俺は実はメンタル弱い」と言う。なら俺の説教が効くはずなのに
鋼のメンタルでビクともしねーっつーのはどういうことだ!と怒ったら
爆笑してました。コノヤロウ)



まあ元々タグのCCP肉も、もういまや全然関係なくてもかまわず
そのタグつけて投稿する人が増え、俺としては見たくもない画像まで
見させられてることに相当イライラしてたわけです。

責任もって始めたタグだと思ってたけど、なんでこんなクソ画像まで
チェックさせられなきゃなんねーんだ。とウンザリしてるタイミングだったので
いい機会だからついでにチェックやめました、ってのが#CCP肉の真相。


つーわけで、ダイナマイトとの関係は全然相変わらずで
原型作業は普通にこのまま続きます。


ただ無茶なスケジュールは改善して、造型に集中できる環境を
サポートしてくれるということなので、リリースペースは少し遅くなりますが
もう1ステージ上がった造型でアプローチできようになると思います。
その最初の結果がペンタゴンです。ダイナマイト的には良い原型になるのが
一番と言ってたので、そこはありがたい限りで集中が持続できそうです。




将軍3.0に関しては、俺が作ったものはダイナマイトチェックで
OK出つつ、修正も出つつということだったんですが、どうしても
表面処理を特殊にやりたいということで、だったら俺原型をスキャンして
おさいさんに加工してもらうという流れになりました。だいぶ前に。

ドッキング集中の為のサポート、とダイナマイトのこだわり加工と
デジタル原型の可能性の模索という複数の理由があったのが真相。

デジタル原型がメインになってサンダーさんはやめるんですか、とか
デジタル原型をどう思いますかとかいろいろ聞かれましたけど
サポート入れてもらうのは大歓迎だし、デジタルだろうが粘土だろうが
カッコよければもしくは作業しやすければなんだって手段は構わないです。

将軍も粘土原型では表面処理はできないわけだし、デジタルを使うことで
早い上に可能性が生まれるなら使わない方がバカ。

現状で俺は負けない造型をすればいいし、必要なら俺がデジタルを覚えればいい。
今は出力の手間考えると粘土でやった方が早いからいいや、くらい。

つーわけで万事問題なし。

今日はサイクロンもいろいろ聞かれたらしく、まあそれぞれ誤解が生まれても
しょーないタイミングだったし、ダイナマイトに怒ってるのかと言われれば
いつもなにかしら怒ってるわけであながち間違いでもない話だし、と。

とにかくしょうがねえ説明しときますわ、って言ったら
サイクロンはしなくて大丈夫です、今日はゆっくり寝てくださいとの事。
ダイナマイトも別れ際は疲れてるでしょうから食事はまた今度で、と
どっちもねぎらってくれてますので、関係性は大丈夫です。

ただ情報のフォローとか余計なことはもうしませんっつーだけ。
原型に注力します。

のついでで#CCP肉ももうチェックしない。あと全員ミュート。

でもツイッターは大好きですよ。面白映像ばっかだし。
posted by サンダーロードスタイル at 02:38| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月06日

1月第2週 アケマシタ週報

今年も無事始まりましておめでとうございます。
息災ってのはそれだけで尊い。みな息災であれとつくづく思います。
皆さま元気に本年もよろしくお願いいたしますコノヤロウ。


さて、こないだしたいと思ってた造型話。
きっかけはコレでした。


200161.JPG


元になった原型はみなさんご存じ、タイムスリップグリコの
中澤さんの原型で発売は2003年だそうです。
色褪せないにもホドがある。17年前で究極レベル。


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03年当時俺はまだスカルピーをいじり始めたばかりで、
配合や焼き方などプロのテクを中澤さんに教わってたんですが
そりゃもう衝撃という他なく、原型段階でもうオーパーツにしか見えない。

メカもスカルピー。どうやったのか尋ねると返ってくる答えは
ヘラでエッジ出すんだよ、とかムリムリムリってのばかり。
たぶん今でもムリ。

しかもこの時期の海洋堂の製品化レベルも凄まじく
狂気としか思えぬ原型を、見事にマスプロ化しており
分割や納品時にどれほど苦労するのか尋ねても、原型がプロなら
生産もプロ。どんとこいでやってたうえ、あの価格帯で
あの商品群を出せてたんだからもうコメントのしようがない。
すべてが圧倒的。日本が誇る世界一の生産管理ぶり。

・・・だった原型をデジタルで取り込んでサイズ替えして
一発で出力したのが今回のキット。しかも出力量産。


200163.JPG


俺はデジタル関係は完全な門外漢なのでよくわかりませんが
これくらいのサイズの出力は短時間なんですかね?
そもそも仕事の流れでなんとなく出力品を見たことはありますが
マジマジと手に取るのはこれが初めて。実際どんなものなのか
見知らぬ素材を削ったり仕上げたりできるなと、気軽な出力品として
手にとって確認したかったということもあり手に入れたかったわけです。


原型の精密さとしては(一発抜きという条件ありきで)十分なんじゃないの?
というものが実に上代1800円。人件費まるまるカット出来そうなんで
原価はおそらく数百円。しかし1個当たり出力に何時間かかるのか。
決して効率いいとは言えないですが、金型もしくはゴム型をつくらず
出力設備だけで対応できるなら、もろもろ補って余りあるのかもしれません。


200164.JPG


ビデオカメラの普及でコッポラが言った「いずれスタジオを肩に担げる時代が来る」
みたいな出力彩色完成品量産が半分スタンダードになる時代
すなわち「自宅が工場になる」時は遠くないと思います。
金型を持たないメーカーが出てくる時代が来たわけです。


嗜好分野の段階でこれほど細分化してきている現在、
ばかすか大量生産で大網仕掛けるよりも、小回り効いて生産に
対応できる方がリスクも少なく効率的でしょう。だから時代の流れとして
こうした出力品が即商品というのは当然と思います。

そしてスキャン次第、データ化次第で過去の名作がこうして
もう一度日の目を見るというのも素晴らしい。

実際俺も、どうよどうよどうなのよ!とかなりテンション高めで
買ってきてもらいました。


200165.JPG


デジタルで取り込んで縮小する。

縮小の際に、再現技術(出力ピッチ?)が精細であれば
もはやどんなものもとことん小さくできます。

デジタルモデリングそのものはコピー機能が基底にある限り
さらに飛躍的に進化するのは間違いない。
なんの基礎がなくてもいきなり正しく完璧なものが、
サイズ関係なしに具現化できる。

デジタル化はいいことづくめと言っていい。
いやもうほんと素晴らしい。



そしてここからが俺の感想ですが

この商品を見た瞬間、このところ直感的に感じてた懸念が
確信に変わったわけです。

つまり

こりゃ終わったな、と。

1800円の投げ売り商品なので別にどうでもいいっちゃいいんすが
そこに包括されてる可能性は非常に侮りがたいな、と感じました。


まず
ツボを押さえた精緻な造形がいともたやすくさらに縮小される。
あっさり長年の技術を上回れてしまう現実。

後で小さくしますから大きめで作ってくださいと言われても
出来る原型師なら、きちんと構成「は」できる。

構成程度であれ ば です。

理屈での構成は誰でも真似られる。いわゆるAIなどで
情報を収集、参照、解析、総合するディープラーニングの領域で
効果的な構成は構築可能となるでしょう。単純に最大公約数の
「模倣」の領域まではいける。ディティールなんか一番簡単に模倣できる。

でも模型的表現、造型的表現の主たるポイントは
そこではないと俺は思ってたわけです。

安易な縮小性や利便性と引き換えに巨大なものを失う可能性がある。

この商品はそんな終焉を示唆していたわけで、それを感じて
終わったなと思ったわけです。


失うってのは「目」。


模型的表現ってのは「コメツブに念仏を書く」能力、
つまり単純な縮小表現とはちょっと違う。

いや細かい方が正解でしょ、というご意見。ごもっとも。
細かいだけ、それはまたそれだけで価値になる。

しかし原寸大で進行していた作業時に使用された優れた「目」は
「創造性への判断力」という別要素を伴ってるわけで
これは機械的な縮小とちょっと意味合いが違う。

具体的には
ミケランジェロのダビデ像の頭の大きさの誇張や
運慶の仁王像の腹部のぶった切りや
タミヤのスケールモデルのウソに共通する感性と作業。

より詳しく言うなら
「原寸大直視感を伴った判断を基準とする創造的工夫」の有無。

つまり人間の2つの目で実際に見ている感覚から導き出される
立体表現のサジ加減、ってこと。
仮にこの判断力を「目」と表現します。


たとえばこの作品で具体的に説明するならば、キングジョーの腕部。

せめぎ合うディティールの中わずかな表現のチャンスで
少しでもキグルミスーツ感を出そうと手首にディフォルメの効いた
シワが入ってます。


200168.JPG


もしこれを後に縮小するのを前提に大きいサイズで作ってたら
この部分は正しくリアルなシワを彫ってるでしょう。

200167.jpg


でもこの原寸大サイズから見て情報量がキツキツの中、少し大きめのシワが
手首に入ることで精密さを邪魔せず、カッコよさを維持しながら
いい部分でキグルミずっこけ感、しかしそれだよそれ!感を出してる。

それは精緻とは別に非常に可愛くディフォルメできてる要素で
実はこの作品の印象を結構左右している点だと思います。
リアルかつソリッドに攻め切るわけじゃない、ノスタルジックな
思い出の再構成をやろうって企画。愛嬌は不可欠です。

言ってみればここにシワを入れた判断は目がディティールを追う
リズムの創造であり工夫そのもの。ガバ、グニ、ムキ、みたいな。

リアル再現重視で造形するなら肘上あたりに入ってしかるべきかもですが
手首にした判断、素晴らしい。握った手先を見てからの流れで
アピールするには実に適所。その判断に俺はビリビリきます。


おそらく原寸大でアプローチしてたからこその原型師の「目」が
決定したサジ加減と思うわけです。ユーザーが手に取るサイズと
同じサイズを経験している中で働いた平たい直感が
非常に的確に作用しているんじゃないかと。


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クレーンのトラス構造、崩れるタンカーの荷物のバランス。
どれもがこのわずかな空間で絶妙にバランスをとった「空間取り」と
それを精緻に具現化できる冗談レベルで高度な模型技術で出来ている。
これぞまさしく匠の技だったわけですが


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わずかな縮小と、それが生み出された工程から受け取れるものは

ガックシ感。

実はすごく魅力的な表現部分でもあったのに、もう別に頑張って
小さく作んなくても後で小さくできるよっつー縮尺率だけで判断され
作り手の「目」の存在が重要視されずとも成立してしまうという
創造性の終焉を感じちゃった、と。



まあ消えていく技術なんてそれこそ毎時代毎時代ヤマホドあるわけで
そりゃ別に全然いいです。

仕事として食うか食わないかの話であれば、別にデジタル造型して
受注すればいいだけの話。そこに技術の上下も使用素材もクソもない。
結果よければすべてよし。


って話で落ち着けばいいすが、たぶんそういう問題じゃねーんだな。


ハマさんの造型や、真鍋メカ、中澤造型から受けた感動はどちらも
正しく大胆なディフォルメと精緻なリアル両方に通じるものでした。
それは作り手の判断による、的確な約分と、想像力を掻き立たせる
絶妙なフックの配置があったからこそ。

それはディフォルメでありウソでありサジ加減であり作り手の判断であり
完全オリジナルでないものの模造における、不可欠な創造的判断。

言ってみれば写真を縮小するのと、ちばてつやの絵の違い。
味気ない建築模型的縮小はデータ確認するときはいいけど
ノスタルジック感を味わわせるということであればちば的が正しくなる。
その両方があって選択していた状況が、片方が発生しないかも、という
状況を予感させたって話。ついでに手作りの模型的驚きもなくなる。

時代はもう魅力的な「目」と「手先」から生み出されるマジックは


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もうそんな要求されてねーんだ・・・という切ない実感。

手に取った途端この商品から伝わる波紋は・・・! 
あ、もう死んでる波紋!みたいな。




こないだのスパークにしても今やってるドッキングにしても
原型を作ること自体は基本誰でもできます。
極端な話、フィギュアーツで組み合わせてもそれで満足出来る。
他の原型師が作っても絶対にできます。

ただ

カッコいいもの、納得させられるものが出来るのかというと
そらわかんない。

そのキャラクターのレッテルが貼ってあればとりあえず買う層相手で
手抜きがOKであるなら、メーカーは工夫や努力をしなくなる。

経営ってのはそういう側面があり、金勘定する人間はたいてい
創造性には鈍感ですから平気でそのへんごっちゃにして気づかない。

でもこんなもんでいでしょ、って出来たものは正面からは正しいけど、
こっち側死んでるね、となったり、そもそもぎごちない組み上げにしか
ならないかもしれない。こんなもんでしょ程度で乗り越えられれば
造形なんて簡単なもんですが、乗り越えるのはけっこう厄介。

そこをカッコよく料理できるのが俺が考える原型師の仕事であり
造形の領分。注文を聞きつつ、原作と現実の空間取りのバランスを考え
一番多くの人のハートに突き刺さる形に持ち込むのが役目。

形状を追うだけなら劇中使用3Dデータを出力すれば
それが理論上正しい造形になってしまう。でも多くの実例がそれでは
成立しないと証明してる。要はそこもサジ加減なわけです。
「間違ってないものが正解とは限らない」のが造形の難しいところ。

特に今回、ペンタゴンの羽根の空間取りには製作時間の6割は
割いてます。そんくらいあーでもないこーでもないと本当に
グルグルグルグル知恵と感性を巡らせてた。


その時前述した「原寸大直視感」のような両目で見る感覚と
現実での安定感を俺は非常に重要視してます。

前から言ってますが、単眼の写真に簡単に収まっちゃうような造型はダメだと
思うんですよね。写真は基本、宣伝のためのもんで商売の道具であって
造型そのものとは関係ない。手に取っておお!?ってなるのが理想。
そうなるには立体的なレイヤリングというかリズムや流れ、重なり、
つまり俺の「目」による判断が不可欠だけど、それは写真にはなかなかおさまらない。

もちろん図面通り、写真映えする原型を作るときもありますが、そういう時は必ず
造型としては死んでます。いわゆる「絵合わせ」。たいていこれは失敗する。
ま、金もらえるならいっか、で作ってますが商品が届いて感動しました!
とか言ってもらえる時は、すべて写真無視。絵合わせ越えで作った時です。

たぶん、俺の造型がグルグル見ても面白いのが多いのは
そこが基軸にあるんだと思います。
商売として信頼とリピーターを望むなら、手に取った時の感動こそ重要です。
それは血管だとかシワだとか俺にとってはどうでもいいディティールではなく
空間取りの判断がビシっと決まった時こそ、感動に直結してる場合がほとんど。


もし俺がデジタルモデリングに切り替えたら、メカや武器やいろいろ
できなかったことが出来るぜ!とメリットだけ軽く考えて、デメリットなんかないと
思ってたけど、そもそも造形物との間合いを掴む「目」による判断が
発揮できないってのはやばくない?っつーのがしたかった造型話。


デジタル造型が気軽になって、まさか造型なんかする気もなかった
人が遊びとしてこのツールを選択できるようになって簡単に立体化して
そうした裾野の拡大はものすごいことになってきてます。
もう一度GKブームじゃないけど、個人で立体物を作るブームが
来ておかしくないと思う今、今更実感としてちょっと戦慄しつつ
技術の不要さに寂しく思いつつ、でもこれで俺、ロボも作れるし!と
実際メリットの方が多いのは明らかだから明るく思いつつ
とはいえビミョーにフクザツな心境の年末だったと。

そんだけ騒ぐからにはいよいよなんか始めてんのか?って思いますが
リアル粘土コネが忙しくてそんなヒマねーっつーオチですいません。
まだ俺の腰は動かんね。
posted by サンダーロードスタイル at 00:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月30日

2019年最終週 ネガイ週報

鬼のように追い込まれた金曜から休めるかと思いきや
土、日、月と連続で出掛けねばならず肉体は復活することなく、
書く気マンマンだった造形話は後回しで。
寝ないと人間死んじゃうかんね。

2019年はなんつーか、非常にフクザツな年となりました。
今年もいろんな原型担当品の商品化がありました。
どれも高額な商品ばかりでしたが、お買い上げいただいた皆様
ありがとうございました。
カッコいいじゃん!と思っていただければ原型師冥利に尽きます。
商品化および販売に御尽力いただいた皆様ありがとうございました。
引き続き命を削って戻して作りまくる所存であります。

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来年はさらに厄介な年になると予想され、今から身構えてます。
年明け早々いろんな方にご相談すると思いますのでよろしくどうぞ。

あともう俺年賀状出さないですから、出してこないように。
出されたら返事を出さねばならんので、出来る限り

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ダサナイデ!
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2019年12月23日

12月第5週 ノーゾーケー週報

まだ追い込まれており遅れ取り戻せないまま奮闘中。

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死ぬ気でやってるところ、うかつにも号泣必至のドラマなんぞ
流して体力減らしてなるものかと、慎重にBGVを選んで・・・
なんつー話はどうでもよく、今回ばかりは造形の事を書きたい。
アナログ、デジタル、商業造形、表現造形、空間の把握と位置取り
美少女フィギュアからベルニーニ、コラディーニまでとにかく
このところいろいろ考えて発見や疑問があり他人の意見も聞きたいモード。
なんですが完全にそんなことをノタマってるバヤイではございません。

忘年会はおろかスカイプ造形会すら夢のまた夢。
おかしいな、こんなに追い込まれる年末じゃなかったはずなのに。

そんじゃーみなさん、よき終りを。

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じゃなかったクリスマスを。

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2019年12月16日

12月第4週 アフロフル週報

順当に追い込まれており見事に一週間の遅れ中。

死ぬ気でやってるところ、うかつにもゴリゴリの永訣の朝の
ドラマを流してしまい、2リットルの涙を流し残りエネルギーが激減。

わずかなエネルギーをクソ週報に割いてるバヤイではないが



夜中3時に送られてきた画像でちょっとリザーブタンクに補充。


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で、本来はベスト10くらいやろうかと思ったんだけどそれどころじゃないんで

写真だけ今年入手のベスト4オモチャ。


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最高


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最高


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手前ミソながら最高


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マジ最高


じゃ、頑張りまっす。
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2019年12月09日

12月第3週 トークトゥー週報

おっさんになるとつい話してしまうのが病気の話。
だから極力その話題は避けるようにします。


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あと経験談とは違う思い出話。
普通ヒャクパー無駄話なのでこれも避けます。

あと確立してない発見。
検証段階なので変わる可能性がありこれものちに
無意味になる可能性が高いので避ける。

そして他人へのご意見&自分の見解。
求められない限りこれも言わない方がよい。
結局求めてるポーズだけで向上心があるわけではなく
本当は別に他人の意見なんか聞きたくない人とか結構いるし
親身になればなるほどバカを見る場合が多いので
これも避ける。

身の上話込みで相談されて聞かれたから意見を言ったら
なんでそんなに説教されなきゃいけないんですか!と
言われたこともあります。
全然説教レベルじゃないけど、そう取られるなら仕方ない・・・


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って

テメーから話しかけておいてなんだその態度はコノヤロウ
ダメだちょっとそこ座れコラ!と逆ギレしてた相手の首根っこ掴んで
そこから涙目になるくらい説教したこともありますが(悪意)
結局それは俺になんの得もない無駄行為。

ま、そういうこともあって(あんま関係ないか)他人との
接触は自分からはあまりアプローチしません。

個人の意見なんてものは、よほど求められてから発信するもんで
そうじゃない発信にあんま意味は見いだせない。


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俺らは「結果」でのみ勝負してるので、それに至る意見が
いかに高尚であろうと結果につながってなきゃクソの役にも立たない。


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その結果でさえ求める人によって価値が変わってくるわけで
どんだけ市場価値が高かろうが興味が一切出ないものもあるし
無名ながらへこむほど衝撃を受けるものもある。


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自分では想像さえしなかったアプローチによる正解もあったりする。


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かように価値観は相対的なものではなく、ゆえに個人の意見もまた然り。

しかし
俺個人としては他人の考えを聞くのは楽しいし、結果よりも過程にこそ
面白味があると思っているので、それを支える他人の判断や思考を
得られる機会は非常に刺激があって楽しい。インタビュー記事は大好きだし
製作記事も大好き。どんな人がそれを作ったのか、どんな気持ちで?が
非常に気になったりする。


なのに損得で己から湧き出でるものを勘定しちゃうのはどうなのか?


という無駄にナゲー前フリのうえで個人的意見ですが





造形とは!







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決断です。



決断の積み重ねが造形の本質であって、決断してないうちは
まだ造形ではない。

やはりどうしても恐れるのは失敗。
これが正解のラインではないんじゃないか?という怖れが決断を阻む。

確かに追い続けることによって正解のラインにたどりつくことは
多々あります。たくさんのラフなラインから正しい主線を引き出すのは
マンガや絵画や2次元の作家もやってることで、必要なトライ&エラー。
しかしそれもまた正解の線にたどり着かねば意味がないし作品にはならない。
逆に最初の直感でそのラインを掴んでる時もある。
その後の迷いは本当にただの迷いでしか(結果的に)ないこともある。

作品を完成させる、前に進める場合
たとえその段階では間違いかもしれないとしても、そこを
決め込んで次に進むのが重要で、些末なディティールの納得、
自己満足の罠に囚われて完成に至らないのであれば、
やはりその納得へのこだわりが正しい判断とは思えない。

もちろんディティールこそ命の場合もあるし、その
ディティール不足が作品を破壊するということもある。
でもそれは作り手のサジ加減で、望む密度に対してどう判断するか。
必要と思われる密度ならとことん追えばいいし、それをそう決断して
突き進むのが重要で、密度どうしようっかなーって思考がマズイという話。

とアタマではわかっていても、決断というのは決め込むということで
ひとまず「ここが俺の限界」「最良点」と決めるということ。

これはね、抵抗がある。俺の中で話し合いの場が設けられます。


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いや、別にそこが限界じゃねえよ、俺ぁまだ全然余裕あるぜ!という
欲と葛藤が渦巻いてくる。だってもっとやれるもん。時間さえあれば。マジで。

でも時間は無限じゃない。仕事なら当然締め切りはあるし
趣味でやってたとしても、次にも作りたい作品はある。
とすればやっぱり有限な中、どこかで決め込んで一度階段を登り切るしかない。

そうした葛藤や抵抗も含んだ感情を、冷静に俯瞰して判断し
作品を前に進めるための重要なのがやっぱり


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決断。



決め込めない時、作品は完成しない。

決め込めない時、作品に理想が宿らない。

ただ手癖で追った造形は、間違いなく表面に出る。
手癖はいわば手抜き宣言であり、思考放棄そのもの。
だから金の為の商品原型なら手癖でいいかもしれないけど
それを自分の作品とするなら、手癖は拒否するしかない。

ま、難しいのは期待される個性的表現は手癖とは違うので
どう残し作品に反映させるかはまた


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そう考えるとつくづく決断の為の判断力が造形にとっては重要。

今の自分の力量をシビアに裁定しつつ、さらにその先へ挑めるか
賭けに出るのか決めるのもまた「決断」。


決断の積み重ねが結果を生む。

勇気が必要だけど、どんどん決断していくのが前に進む方法である。

ということに俺が改めて気づいたなんて話は
マジでどうでもいいと気づいてはいたが、今週はこれでいいやという

「決断」

の結果である。


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2019年12月02日

12月第2週 カタヅキツツ週報

デフコン3 突入。


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底冷えしすぎて、いよいよより高度な防寒体制を実行。

使用する装備は通常の冬支度から「酷寒対応」となり
主に頭部および頸部からの放熱を防ぎ、胴体部の装備も激増する。

バラクラバで頭部を防備。
タートルネックおよびヒート系インナー×4、
チョッキ(アルミ&ダウン、ひだまり含む)×8
モモヒキ×3、ズボン×3、靴下×4


つーわけで12月になりましたが、先週はまだ11月だっつーのにもう限界まで寒い。
ついにデフコン3。12月中旬までは発動しないと思ってたけど
寒いのか、俺の体力が低下しているのか。とにかく底冷えする。
いまからこの寒さだとアタマイテーすが、ほんと冬嫌い。

いつも作業場はこんな感じ。


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ちなみにデフコン2はさらに鼻の頭までチンチンに冷え、
指がかじかむ作業不能寸前状態。

対応:酷寒対応+最終アウター上下でカバー。
さらに背中にホッカイロ2枚を装備。



寒冷状態の最終段階、デフコン1は家に火の気がなくなり外より寒い状態。
来月から1か月ツレアイがいなくなるが、そうなると俺はなぜか
電気もつけず暖房も入れないという生活に突入する。
すると途端に家の中が廃墟かっつーくらいに冷え込んでくる。
それが最終段階デフコン1。

その場合は対応として、いよいよ冷えて死ぬ、もしくは


暖房を入れる。


完全なる敗北です。おのれ冬将軍。


なんつー話はともかくこのところ部屋の掃除をしているわけですが
まあ懐かしいものがいろいろ出てくる。
そしていろんなシリコン型を捨ててます。

仕事のものと、WFでのもの。
特にWFは15年近く出続けたこともありシリコン型だけでなく
ミニ看板から商品からあらゆるモノが出てくるわけです。

15年っつーとずいぶんな時間。
なかなか感慨深いものがあります。

GK売る以外に何か売れたのか?となれば、まー

俺?


で、金以外に何が得られたのか?となれば、これは間違いなく



ってことになります。

WFでオリジナルを発表してたからこそ
今の原型師としての立場があり、仕事が生まれたのは間違いない。

しかしもともとWFへはオリジナルで参戦したわけではなく
別の名義で知人と組んで版権モノでの参加が最初でした。

そしたらその知人が逃げちゃって、仕方なく慌てて屋号作って
オリジナルで参加し始めたというのがきっかけ。


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その頃、フィギュア王で大畑監督と一緒に連載をやらせていただいてて、
その時の担当が現フィギュア王編集長。
その連載キャラの立体化をWFで発表したり何をすべきかもわかりませんで。

でもそれから
大畑さんとの仕事はこれにつながり


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フィギュア王との関係はこっちにつながったり


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他にも出てたからこそ、続けてたからこそ
オリジナルだったからこそ、いろんな人の目に止まって
次の何かの可能性が生めたような気がします。

失敗や損、マイナスな要素も決して少なくはなかったんですが
売れ線に走ったり、自分のノスタルジーに走ったりの
ケチな自己満足じゃない、俺最高的なアホな自己満足だったからこそ
開けた道。

最初はこんなささやかだったのが


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ここまでお店ひろげる

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一人で仕掛ける量じゃねーす。



あげくさらにこうなっちゃうんだから


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楽しそうで結構。



とにかく、何かを得たかったら行動を起こすべきで
自分から動けばまず可能性が生まれる。

部屋が片付いていくにしたがって、ゴミとして小さなサヨナラを
何度も繰り返すが、あいた空間には新たなやる気がわいてくる。

捨てるぜ思い出、カモン未来。いいね、掃除。って戻れ、仕事に。
posted by サンダーロードスタイル at 09:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月25日

11月最終週 スカキャプ週報

今日はたっぷりサイボーグ009について書こうと思ってたが
なんの因果かコミコンで打ち合わせとなり、2時間かけて
房州は幕張くんだりへ出向く。遠いなコノヤロウ。

ずいぶん重い原型持ってエッチラオッチラ行くまでは
腹立たしかったけど、フィギュア王×CCPブースの目の前が
ステージで生ヘムズワース、生リーヴァイ、生ラファロに加え

きゃーー!生ジュードロウよ!
もう座りションベンしてバカになっちゃう! 

時よ止まれ!ジュードロウ イズ ポーズ!


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と大変コーフンして参りました。

だってさ、この銃シャブって作ってた人だぜ?


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俺のSFガンコレクションに加えたい、ボーンガン。


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マニアックを気取るメーカーはこれを製品化しろ。


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で、それはそれとして
このところ一斉にヨレヨレになってしまった帽子、キャップを探しており
また刺繍のオリジナル発注しなきゃダメか面倒くせーな
コミコンでなんかあると思うけど、ちょっと探してみっか
と探索の旅に出て、4歩(CCPブースの真裏)で買ったのが

これ


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何度も言うようですが、キャップを後ろ向きに被るのは
社会不適格者です。

しかし俺の場合、今後正面にこの文字が来ます。


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仕事上、一番大事な文字。これがないとなんも出来ない。


というわけでこれにて俺のコミコン終了。

さあ、楽しく仕事するぞ!
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2019年11月18日

11月第3週 キンイチ週報

何度も言うようですが食べ物のことでクチャクチャ言う野郎は全然
死んだ方がいいす。普通に「食べられる」という幸福の意味を理解できない
ノー感謝人間は寂しく死んでいいと個人的には思ってます。


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なんだって食えればありがたいし、そもそも咀嚼して嚥下して栄養に変えられると
いう健康は奇跡とも言える素晴らしい日常。決して当たり前じゃない。
まったくもってありがたい限りで俺なんか飲み込むたびに感謝します。

しかし悲しいかな現実には食べ物に上下があり、とてもじゃないけど
感謝とは程遠いものもある。利益の為に悪意をもって改竄された食品群。
これは世の中が資本主義社会である限り当然発生する「ズル」。
ですがまーしょーがねーっちゃしょうがねー話でもあります。
長期保存、大量流通を前提に行った工夫を一概には責められないし
それによって受ける恩恵の巨大さたるや計り知れないものもあるわけだし。

だから食品は清濁併せ呑みつつ、出来る限りその中から
良い(高価ではなく良心的)と思われるものをチョイスして
真面目な生産者を応援しつつ、こちらの健康も守りつつ、
(時代に媚びたテンション上がるジャンクも食いつつ)
分相応の狂信的ではない健康的な食生活を考えていきたいわけです。


つーわけで今日は真面目に作ってるチーズを買いに出かけてきました。


建築を目当てに行った、ウチの近所にある学校の系列の
乳製品工場(?)の秋の収穫祭みたいのがあるってーので、そこに。



ま、そこのチーズが旨いって話はともかく、考えさせられるのは
チーズをはじめとする人類史における「発酵」文化の発達です。

いやもうこれ、すごい。

基本的に俺は食品関係は門外漢ですから間違ってるかもしれないすが

いつ人類が乳製品を摂取し始めたのかは謎です。
ヤギや牛の乳をどの段階で「飲める」と判断したのかで言えば
おそらく猿の頃からでしょう。殺して出てくる美味しい部位としての
血や乳としての認識が最初と考えて間違いありますまい。

ただそれを捕獲、飼育、乳のみ採取ということだとちょっと
後になるはずです。それでも1万年前には余裕で行われてたでしょうね。

その乳を運搬する場合、牛やヤギの胃などを袋に加工して運搬した。
その際、胃の内部にある酵素が反応して変化することに気付いたわけです。
カッテージチーズみたいなのとホエーつまり乳清に分離変化する。

ここまではわかる。

で、カッテージチーズみたいなのを固めて干す。
初期の保存チーズは燻製されたもののようだったそう。
凝固、塩蔵、乾燥、熟成。

ここまでもわかる。

問題は次のステップ。


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カビ。

菌の植え付けによる変化です。

これはわからない。理解不能。

菌の植え付けによっていわゆる発酵に踏み込むわけですが
そもそも発酵と腐敗の差は微妙。
というか現代においても定義出来てません。

人に都合の良いものが発酵であり、そうでなきゃ腐敗。
ってことは人体で試しまくったわけです。食って大丈夫かどうか。


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だからカビが生えたチーズ食ったヤツはスゲーと思います。

よく納豆最初に食ったヤツすごいとか言いますが、
いい納豆は藁の匂いがして普通に美味そうで、試しに食うのに
まったく躊躇しないレベル。でもチーズのカビは、微妙。
ハッキリ言って便所を連想しないわけがない。
普通にカビ臭い。罰ゲームか酔っぱらってたとも考えられますが、
まーよくカビたもんを食ったもんだと感心します。


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以降、チーズは選択された菌を植えつけ人為的な
発酵熟成が加速するわけです。


でもそもそも菌を植えつけるといっても、菌にもいろいろ状態があり
菌が糸状になってるのがカビ。それが子実体を備えたものがキノコ。
キノコってのは菌が胞子を撒き散らかす為に生み出した菌糸の構造体。
基本、キノコ、怖い。菌、怖い。


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というなんかやっぱり得体の知れない菌=カビを植えつけ発酵を促すのは
またそれはそれで勇気がいったはず。

しかもカビを場合によっては「麹」なんて呼ぶ。

麹と呼ばれる善玉カビはあらゆる日本食の基本です。

その最も恐ろしい使用例がこれ


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キノコキャラもいますがカツオブシの方を気にしてください。



煮て成型して干した魚肉に、カビをまぶす。


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このカビは水分を好み、カツオブシの内部に菌糸をのばし焙乾では
奪えなかった中の水分を吸い除去。乾燥の度合いを格段に上げます。

さらにその菌糸はカツオの中性脂肪を分解し脂肪含有量を低める。
結果透明の澄んだ出汁がとれる。加えてタンパク質を分解するとき、
旨味成分であるイノシン酸やビタミン類を生成する。もう奇跡。

というカビを普通のカツオブシ製作時には、5回くらいこのカビつけが繰り返され
最終的にはカビが食うものがなくなって、キンキンのカツオブシが完成する、と。

みずみずしい魚の肉を、モース硬度で3くらい(骨とか琥珀とか生物硬度の上の方)まで
押し上げるんですからカビの能力と利用する人間の悪知恵たるや恐ろしい限りです。



でもまだカツオブシは菌感が少ないからいいですよ。

チーズとなると、もろにカビのまま。

青いし。


本能の半分がこれは危ない、と告げる匂いもする。


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子供の頃、バーチャンたちと山にキノコ狩に行った時
ちょっとオシッコしてくる、とバーチャンが茂みの中に入って行き
その方向から別のバーチャンがビニール袋いっぱいのナメコを手に
満面の笑顔で現れた時、可愛い俺は戦慄しました。


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どう考えてもバーチャンがションベンかけたビチョビチョのキノコを
袋に詰めて現れたようにしか見えず、マジで怖かった覚えがあります。


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いまだにババションとナメコのイメージを切り離せない。トラウマ。

おそらく俺のようにチマチマ考えて小知恵を巡らすようなヤツと違い
そのションベンキノコをうめえうめえと食っちゃう奴がいるように

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カビが生えたチーズもうめえうめえと食っちゃう奴がいたわけです。
たぶん。


一見、デリカシーがなく協調性もなく社会性もないようなヤツでも
人類というくくりで見た場合、危険な菌やカビを攻略するのに
そういう神経の図太いヤツがものすごく便利だったという事実は
否定できない。人類の社会的構造の中に存在する鉄砲玉。
エクスペンダブルズ。生物種としてこういう手合いが生まれるのが
必要悪なんだとしたら、というか必要なんですが、とにかくすごい構造です。


チーズ旨いなあ、でもカビ臭いから危ないよなあ。
試しに食ってみてもいいんだけど、前にブツブツ出たんだよなあ


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食ったら死なないって保障もねえしなあ


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でもまあ


みんなで食っちゃえば大丈夫かあ


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とか思いながら、あまたの犠牲の上に成立した発酵文化。

今日も安全に美味いチーズを食わせてもらって大感謝っつー話。
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2019年11月11日

11月第3週 ノーマネジメント週報


この時からずっとどころかまだ毎日毎日俺をイライラさせる
椅子問題。



穏やかな俺も静かに激り続けてます。


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を、先日まさかの解決。

低反発クッションではなく低反発枕を敷いたら死んだ座面を救ってくれました。
たった500円で解決。初めてお値段以上の結果を出したぜニトリ。


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それまでクッションを2重にしたり、3重、4重も試しました。
組み合わせも変え位置も変え、それでもずっといい具合がなかったのに
別の目的で買ったそれをたまたま敷いてみたらピッタリ。

一応冷静に状況を考えたつもりでいろいろ試したりはしてましたが
その実物を手にするまで、あれ?使えるんじゃね?と思うまで
まったく予想してなかった展開と解決。



簡単に思ついてもよさそうなのに、なぜ思いつかなかったのか?
もっと言えば、解決できなかった根本的な理由は何か。

結論からですが

おそらく



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「怒ってた」んだと思います。

ゆえに判断が鈍ってた。

これはこういうクソ椅子だ、だから俺はイライラさせられる、で
心情的にはほぼ完結してたんではないか、と。
クリアすべき問題として意識する前に怒りを置いていた。


いわゆるこの状態。


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「認知的不協和」。

なに?いいんだよこの画像で。検索かけたら出てきたんだもん。

認知的不協和とは複数の矛盾を抱え、それを処理できず混乱するってアレですね。
タケー銭払って今までで一番いい椅子買ったのに、道具箱の上に
座布団敷いて座るよりもイライラさせられるっつーこの感情を
冷静に分析することができなかった。って状態。

だって強力な仲間になると思って買ったバカ高い椅子が
まさか俺の敵に回り毎日イライラさせられ集中を妨げる存在になるなんて
思ってもみないもん。
ある種、想定外の「脅威」を部屋に招き入れた状態と考えられます。


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生物は脅威に対して「闘争」か「逃亡」しか選択しません。
本能的、つまり無意識にその場で闘うのか逃げるのかを判断する。

そして脅威が強くなるほどその反応は強まる。
その強さは、瞬間的な脅威もあるし、持続的な脅威もある。
今回では毎日接してるから、かなり持続的脅威に接してたと考えていい。

俺の本能は縄張りに侵入した脅威に対し、闘争を決意します。

すなわち、この腐れ椅子を俺の小さな屁みたいな無に等しい
労力で乗りこなしてやる!という決意です。

しかしこの決意が問題。
偉そうに言ってもそれは単なる「エゴ」。

予想外の脅威に対する反応から、認知的不協和の状態に陥り
その結果怒りに任せて勝利を得たい。
この縄張りの支配権が俺にはあると主張し、椅子の開発者より全然賢いと
思いたいだけ。バーカバーカ!と言いたいだけ。

そうなると
俺がやっつけてやった!と思わない限りクソ椅子に対するイライラは
解消されず、そのエゴを満たすことこそが目的、問題解決の目標とになってしまう。
受け入れ難い座面製作の判断を軽く上回ってやったという達成感が欲しいだけで
論理的な解決とは程遠い状態を欲してるだけ。

この状態を平たく言うと「怒りで目が曇る」であり
エゴに支配されてるわけです。まさしく「自縄自縛」。
ガキです。



冷静な問題解決には、常に開かれたグローバルな視点が必要です。
自己や常識なんぞにとらわれてはいけない。

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怒りのコントロールは本当に難しい。

大人の男に必要なのは常に「問題を解決できる能力」であって
その為には常に冷静に自己分析出来てないといけない。

正しいセルフスキャンをかけ、エンジンに負担をかけていい時か
メンテナンスタイムに入るべきか、的確に自己判断した上で問題に
対処し、かつ解決できないといけない。エゴなんかどうでもいい。
宇宙開発の技術者たちに憧れるのは、彼らが一直線に目標を見上げ
その為のたゆまぬ努力を惜しまぬからです。

宇宙はエゴなんか通用しない。というか物理にエゴなんか通じるわけなく
すなわちそれは世界に通用しないという事です。
通用すんのは神様のいる精神世界だけ。そこにはユニコーンだっている。
でもそこは俺の戦場ではない。だったらエゴなんかどうでもいい。



現実の問題ってのは準備してても意味なくこじれたりするもんですが


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冷静に自己分析し、冷静に対応すれば解決法が得られる。かもしれない。


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そういうわけで椅子の座面に厚めの枕をクッションとして置いた時
結構考えさせられたっつー話。

普段俺は枕を使用しないので枕購入という発想がなかったり
頭を置くものを尻の下には敷けないという因習に近い思考に
とらわれてたりしてたゆえに発想が貧困だったと考慮しても

今回は俺のエゴによる無駄な闘争反応が問題解決の
邪魔だったんだなと思い至れたってのは収穫でした。

まあ本当はその闘争に勝ちゃいいってだけなんですけどね。

今回は俺がお値段以下でございました。
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2019年11月04日

11月第2週 ブレイクスルスル週報

本日『キン肉マントイフェスティバル2019 OSAKA 』ですよ。
俺が宣伝すべき抽選商品はこちら。


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他に彩色原型の展示や予約、限定品に蔵出し品などいろいろと。


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関西勢はクーポン使える今年最後のチャンスだと思うので
ぜひ足を運んでその目で御確認下さい。もちろんクジもやってます。






さて、仕事関係の宣伝はここまでとしてここから個人話。

先日この画像を見かけて鼻で笑ったので人類史の話。


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面白おかしく作った画像相手にマジ突っ込みが野暮なのは承知だけど
空白って、目の前に御馳走あるのに料理来てない!って騒ぐキチガイか。


任侠道、正義の味方とはなんなのかと考えると、主義主張ではなく善意に行きつく。
しかし生物の行動における善意となると社会性や協調性では片付かないものが出てくる。
となると、猿レベルですら優しさと善意があり、それがどうなって
本能と区別され、社会性のある善意、つまり道徳や美徳まで成長したのかを
探らないといけない。猿の本能みたいな正義で俺の心は打たれるのか?
それを考えると、どんどん人類史をさかのぼってしまうわけで。

特に俺が重要視する美徳、和風の美徳の本質は何かと考えると先週取り上げた
天皇制云々の古事記や日本書紀程度の時代の話はもはや近代であり
そんなものは渡来由来のどーでもいい捏造話であり、そこに日本人の本質、
つまりアニミズムに代表される共感性や互助精神はない。
ルーツを探るならどうしてもそれ以前、と考えてしまうわけです。
というわけでその空白は俺の興味の的。


で、あてはめてみると、こう。


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まず
簡単に言うと猿状態の人類の祖先は400万年前に登場。ウキー、レベル。
で、250万年前に原人が登場。これはウホ、くらい。
60万年前くらいには旧人と新人が出始めウホからウホホ?くらいに。

石を道具として使い始めた証拠は260万年前だそう。
35万年前くらいから石器は高度化を始め、火の日常的な使用痕が見つかったのが
12万年くらい前。でもそれ以前に使ってたであろうとは推測されている。
ちなみに自然火かどうか不明だけど加熱調理の痕は100万年前のものも確認されている。

てことは、最低でも12万年前で自在に火を起こして調理し、火を囲んで
生活出来たと考えるのが自然。

雷や山火事などももらい火じゃない自力で起こせる火の存在ってのは
革命的どころじゃなかったでしょう。調理だけでなく、道具の加工や
集団としての在り方も変えるパワーがあったはず。まさにブレイクスルー。


で、さっきの図ですが、日本でも12万年前の石器が出雲で発見されている。
今でこそ旧石器時代が日本にあるのは自然ですが、以前は大陸様が文明を
持ち込むまで日本には人間すらいなかったレベルの認識でした。
まあ天孫降臨が現実として教えられてたんだからしょーないすが。

でも3.5万年前の群馬岩宿遺跡で世界最古の磨製石器が発見され
あれ?これはおかしいな、と。

実は4万年前の長野ではナウマン象を狩りまくってその骨を加工したものが
山ほど出てきてます。

さあ、象を捕まえて食うとしたらどれくらい組織的な狩が必要か。
まずウホホレベルでは無理。かなりの意志の疎通どころか
作戦が立てられないと追い込むことさえできないはず。
ライオンなどの本能の追い込み型狩猟とはちょっと違う。
だって決め手となる牙や爪がないわけですから。

日本は土壌や湿気などでモノが残りがたい土地柄ですが
その段階で槍や斧だけでなく、音を出す鳴り物や武器そして罠、毒に
高度な戦略による狩猟がすでにあったと考えるのが自然でしょう。

6万年前のヨーロッパの洞窟での壁画が発見されてるのは
有名ですが、その抽象的なスケッチから2万年後の4万年前で
同じくヨーロッパの洞窟に一定の記号が発見され、文字の
原型ではないかと言われてます。


実は7万年前、
人類の脳は飛躍的に進化したという話があります。

7万年以降から文化的創造性が発見されているという事実で
その時に「想像力」を得たのでは?という話。
記憶の中の事象を関連づけてイメージする能力で
「前頭前野統合」と呼ばれ上下、前後関係を把握できる。
つまり目の前に起きてる事だけではなく、関連づけていろいろ
考える「想像力」を手に入れた、これによりホモサピエンスは
真の意味で現代の人の祖先へと進化したという説。

会話や安定した生活、火や武器による安全のおかげで
比較的落ち着いた子育てや、食料の進化もそれを後押ししたんでしょう。
想像力の獲得への進化は素晴らしいブレイクスルーでしょ。

ちょっと戻りますが
おそらく言語による意思疎通が完成していた後での文字の発明。
模様だけひっかいたりしたものならさらに数万年前のが発見されてますが
意図した意味を伝えようと工夫した結果ってのには、胸躍りますな。

すでにこの段階で想像力を得ていたのであれば、いろんな道具の意味が
変わってきます。もはや猿が振り回す便利なこん棒ではない。
優秀な誰かが使った憧れの立派な道具が生まれたりするわけです。

そして文字から少し後には楽器。ドイツでは笛が発見されてますが
仲間の呼びかけや自分の位置報告などでただ音を出すものから
それなりに音階で変化をつける楽器が登場となると、ここでも
文化というか人間関係の進化が伺えます。感情の表現も生まれたでしょう。
誰かを思い出して泣いたり、元気を出したりもあったかもしれない。


そして2万年前では土器が。
1.2万年前では漆器加工が発見されてると。
(ウルシ加工に関する面白い話は今回カット)

実は狩猟民族は農耕よりも先に保存用として土器を作成
使用していたというのは今では当たり前の解釈。
2万年前くらいまでは大きく考えて遊動生活だったと。


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でもそれが終わってから、定住が始まり農耕も栽培も
さらに選択栽培も行われ品種改良まで始まる。

定住することにより文明はより地域性を強め
宗教や習慣がどんどん生まれる。

というきっかけとピタリリンクするこの青いラインは氷河期です。
これが終わって数百年で一気に日本、とくに本州は暖かくなった。
植生に大きな変化が生まれ、収穫に影響を及ぼしたわけです。
なので前述した変化が生まれたわけです。

それまではサバイバルに必死な環境だったと言えますが
それでも文字や音楽、道具といった技術革新を繰り返してきました。

面白いのは赤いラインで、これは今の人類、つまりホモサピエンス以外の
旧人や原人が共存してた時代です。5万年前くらいまで実は複数の人類が
生きてた。そして争いも進化し、武器も進化した。
巨大人類もいたし、ミニ人類もいた。
仲良く共存してた痕も残ってますが、激しい殺し合いの痕も残ってます。

なので4万年前の投槍器の発見ってのは個人的にすごくロマンを感じます。
いわゆる「アトラトル」ですが、これは100m以上の敵に当てられ
現代の大会でも130mが平均値だそうです。


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弓に頼る場合、基本的に材料工学が発展しないと無理じゃないすか。
剛性を維持するような組み合わせや方法を探しても
盗まれれば、落とせば終わり。おそらく狩に出る場合
個人の資質をかなり重要視したと考えられます。

肉を焼いて食えるようになって、咀嚼時間が短縮され
結果摂取する栄養素は増え、考える時間も増え
槍や武器を通常で使用するだけでなく工夫し、パワーアップさせてた。

ドシュっと見えないところから飛んできた槍。振り返れば丘の上に
あのシルエット!まさかあいつが投げたのか!?みたいな。
最初のアトラトルでの長距離攻撃は、もうグレートマジンガー登場並みの
燃える展開だったに違いねーっつーの。

というわけで・・・と言いたいとこですが、ウソかマコトか
28万年前の槍先がエチオピアのガデモッタ遺跡で発見されました。


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もう人類がアフリカ出たと言われてた時代を上回っちゃうわけですが
歴史の認識なんてそんなもんで、証拠が出てないだけで出ればどんどん
変わってしまう。28万年分、また考え直しかっつー。
7万年より前の創造的痕跡が出て来たらどーすんだっつー。

別に他人がどう思おうと俺には関係ないし興味もないすが
他人が軽く言うその「空白」も俺には面白い事ミッチリ詰まってる
宝の山にしか見えないって話。
整理がてら考えてみて、やっぱし面白かった。さあオリジナルやるぞ!
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2019年10月28日

10月最終週 アテナクナイ週報

面白い人とつまらない人がいる。
好感を持てる人と持てない人とはちょっと違う。
嫌いだけど面白い、興味を持てる場合がある。

食わず嫌いじゃないと思うけど基本的に毛嫌いしている作家がいたが
対談集を読んだらとても面白かった。非常に頭がいい。
議題の数手先を読んで質問し、3段下まで情報をカバーして話を膨らませる。
俺も相当アタマいいなと自分で思ってるけど(バカ)俺が10なら
200くらい頭がいい感じがする。すげーな。俺は人を見る目がねーな
と思ったら
後半その人の意見が出てきた途端、やっぱこの人の著作は
一生読まねーなと思った。結局嫌っちゃった。

いったいどこが分水嶺だったのか?何を俺は嫌ったのか?

途中までは事実に基づく推察や考証だった。
そこに個人的見解があったのかというと、あった。
妄想や希望的観測も含め。事実への考察80%に対して意見20%くらい。
非常に興味深く、刺激的に読めた。

では嫌悪を感じた点は?というと、妄想というか個人的な意見が
70%を占め、事実は情報というより身勝手な知識となり
その結果論点からズレた個人の意見になってしまい
テメーのだっせー能書きなんざどうでもいいよコノヤロウ、で終了。
開きかけた扉は再びガッチリ閉じて鍵までかかったわけです。

おかしいな。他人と話す時面白いのは「個人の意見」。
その人ならではの考え方に触れるのが楽しい。
なのになんでこうなっちゃうのか?なんで嫌いになっちゃうのか。

本来であれば知的であったこの人の意見が最後に炸裂してビシっと
決まるターンなのに最後でぶち壊す、まさに台無し。

その理由をずっと考えてまして。

これって造型とおんなじだなとも。


結論から言うとたぶん
論点に対して、探求目的の私的な「見解」から
利己的な「主張」に変わったのに反応したんだと思います。

目的が、真実を明らかにする為の歩みではなく、
己の意見を主張する為の道具と化した時、
その浅ましさに嫌悪を感じたんだと。


人を嫌うって場合、いろいろ種類があります。
面白いことに、無実の動物や子供相手でもハッキリと
好けない、もしくは合わないのが存在する。

環境や状況を考慮したうえでなお本能的に合わない場合の
ほとんどはやっぱり他者を差し置いて主張する
ワガママ状態な時。これにはやっぱり嫌悪する。
でもそれは当然。まだ飲み込める嫌悪。


出来れば何事も嫌悪なんかしたくないけど、どうしても耐え難い、
ワガママとは別に、遭遇すると気持ちの整理がつかない嫌悪もある。


アイアンジャイアントのブラッドバードは尊敬する監督で
少なからず関わりというかいろいろあって非常に
近しい思いで感じてました。
しかしツイッターで昭和天皇を揶揄してる時があって、
それを見た途端に彼の創作物すべてがイヤになってしまったわけです。

別に天皇制がどうこうという気持ちはない。興味もない。

ただいろんな話で出てくる昭和天皇の人柄に関しては
本当に尊敬すべき人物だと思っており、一個の男として
応じた様々な状況を思うに、これほど優しく強く潔く立派な人格は
なかなか生まれまいと思う。ただそれが環境が生み出した部分も
あって人間としてその重みにとても同情もする。そんな穏やかに
重圧と戦った立派な人物をヒトラーと一緒に笑ってるような人間の創作物を
途端に受け入れられなくなった、俺の狭量。

でも最後に見たトゥモローランドは名作と感じた。
本当の意味でウォルトの願いを形にした、クソ商売のディズニーではなく
希望を切り開こうとしたディズニーを受け継ぐ真っ直ぐな
金儲け目的ではない真の意味でのアトラクションの映画化、と思ってた。

どうにか気持ちの折り合いが付き始め、あれほど嫌悪してたが
トゥモローランドを少しずつ見直してみると・・・
やはり、素晴らしい。叶わぬ夢を追ったディズニーがここにある。
同じ方向を見上げようとした後続がここにいる。
その素晴らしさには俺の狭量や嫌悪の入る余地なんかない。
これを拒絶する俺だけがバカで損している。

何年間、俺は嫌悪に負けてこの作品を遠ざけていたのか。
良いところだけ見ればよかったではないか。
別に監督が昭和天皇を嘲笑おうとも、作品は作品。
俺が尊敬していれば誰に何を言われようとも・・・いややっぱり
それは腹立たしいな。でもやっぱり気にするべきじゃない。


そう考えて、まだ折り合いつかぬとしても
迷って受け入れられなかった年月を、と劇中の子役(上手)が
どんな風に育ってるのか、役者をやってるのか調べてみたら


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嫌悪だなんだとどーでもいいこと言ってる間に、子は育っちゃう。

タバコも覚え、カツアゲもする。人も殴るしバイクも盗む
・・・感じに育っちゃうかもしれない。


容赦なく時は過ぎて行くのに

人を嫌ってるヒマなんかないんだぞ。と昨晩思い付きました。
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2019年10月21日

10月第4週 サムシンググリーニーディスウェイカムズ週報

レイブラッドベリの「何かが道をやってくる」


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原題は「 something wicked this way comes 」
何か邪悪なものがこちらにやってくる、でシェイクスピアからの引用です。

その映画版のポスター。


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デビッドグローブの手によるもので、カッコよろしすぎてますよ。

ドリューストルーザンの正確さと
バーニーフュークスの感性を併せ持ってて素晴らしい。

他の作品はこんな感じ。


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でも言いたいのは週報のタイトル、
何かグリーンっぽいものがやってくるって話で、

やってきたのは


こいつだ


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アリガトウ・・・ライダー・・・


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リライブタンクによる自己修復機能とか
モトクリスタルとか名前からして超うらやましい。

俺もネンドクリスタルの力によって驚異の造型力を発揮するのだ!
とかでありたいけど、実際にはご飯を食って発揮してますし
動いてるのはただの心臓で頭のテッペンはハゲかかってきて
自己修復機能はございませんコノヤロウ。抜けたきゃ抜けちゃえ、毛め!


このちっこいグリーンはずいぶん前に買ったもの。


本題のグリーンは


こっちだ!


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SHODO−X(掌動駆)バトルホッパー

旧サイクロンを買い損ねたのが未だ悔やまれる掌動駆シリーズで
ジャングラーを差し置いて商品化された憎い、いや可愛いヤツ。


の!

後ろに映ってるグリーン

「夢に向かって挑戦するお山のお相撲さん」


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が、今回の主役、哀しみの王子(違います)「こまき山」だ

人の事を一流だなんだと(マジやめれ)気持ちのワリー事を書きまくる
狂信的サンダー崇拝者(しっかりしろ)カルト稲坂浩臣率いる罪なき工房
STUDIO24が企画、製造、販売するご当地キャラのソフビ化。

ふるさと納税の返礼品として格安で、それ以外でも通販可能なものですが
無彩色含めそのへんのコマケー話はSTUDIO24のサイトでご確認ください。


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俺は容赦なく、製品のレビュー。
販売での枠組みや仕掛けなど難しい事は興味がないよくわからんので
普通のソフビ商品としてご紹介。


まず、

原型見せてもらった段階でもホメた手の造型は思いきってて
気持ちがよい。


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手のひらや上腕のディフォルメは絶妙です。

いきなり本質ですが、ソフビはこのリアリティをいかに気持ちよく
単純な面構成に落とし込むかがキモと言えます。極論、これ。

100の情報量をいかに効率的に、また独自の感性で
約分してヒトケタに落とし込めるかが、一般的なソフビ化の評価部分。

作り手としてはまずここが思案のしどころだと思うので、
その点で造型的に気持ち良いのは非常に好感が持てます。


そして素晴らしいのが足の分割。


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前からはマワシの陰で隠れ、後ろからは尻のラインを保持しつつ
思い切ってザックリ切った分割ラインが素晴らしい。


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ちょっと邪魔でよく見えないのが残念ですが、なかなかの
正解ラインだと思います。



そして肝心の頭にある



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小牧山城


この石垣部分。彩色が丁寧。ツヤがまた気持ちいい。

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小牧山城については、別にこんなちっちぇー城普通にイモ造型だろと
もっとマシなもん乗っけろよイナサカよー!とバカにする
失礼なヤカラが出てきてもおかしくない。

彼は言い返さないので、俺が代わりに言ってやりますが
城でいいに決まってんだろ!他に何乗せるっつーんだ!クソどもが!


見ろ


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城の真逆。オシャレなピンクのテントを乗せたところで似合わねーし


もっとKAWAIIはずの屋根のある鳥小屋をピーチク乗せたとしても

ほら


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ダメだ。

いいんだよ城で。なんでそこ気にするかな。
他にいろいろ乗せてみたけど特に盛り上がらなかったから城で正解なんだよ。
なんでもかんでもイチャモンつけやがって(つけてません)


さて話は戻りますが
我慢しなくちゃいけない事が多い制限多数のソフビ造型において
気持ちのよい「ヘラ運び」が見えるのがこの

髷(マゲ)


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いいんじゃない?
流れるように楽しんで作ってる感じがナイスです。



全体的にこの堂々たるたたずまいは、


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工房の未来を背負って立つに十二分な風情であります。


さあ


そんじゃあ、どうやって飾ろうかなって話になった場合


グリーンのキャラかあ・・・

俺グリーン系にあんまり縁がないんだよなー



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まあやっぱり飾る限りはジオラマとまでは言わないまでも
ちょっと演出できる背景なんかがあるといいんじゃないか、と
思うんですよねー



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基本はNYの地下が舞台だからもうちょっと光を絞って
飾った方が雰囲気よさそう。
後でちゃんと汚しも入れたいけどとりあえずは


よし


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これで決定。

カワバンガ!




ちなみにもっぺん載せるけどこれが


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プラネットマンの最期


頑張れSTUDIO24。敵は手強いぞ。
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2019年10月14日

10月第3週 アクロポリス週報

先日金曜、激闘を終え休みたい体にムチ打って
上野はヤマシロヤ、マッスルショップ上野に
出来立てホカホカの原型をならべに行ってきました。


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毎度の事ながらテキトーなトリッキーな予約のCCP。
毎度バタバタで原型を落ち着いた状態で見せられることが少ない。

原型を飾るタイミングは基本的に1DAYイベントでの展示
ってのが毎度のパターンでしたが、今回は監修で許可が下りれば
3日間は展示可能!長期間イベントならでは。

よーし週末に合わせて頑張って作る!やった!許可も下りた!
ありがとうございます!さあ展示だ!!

ってところでの台風情報です・・・。

稲坂上京計画も流れ、セールも危うい。でもこればっかりは
どーしょもないので3日飾れるはずのそのうち2日は諦めるとしても
まだ、本日14日月曜最終日が残っております。

ぜひ皆さまお誘いあわせの上、蔵出しセールのついでに
万太郎とミートくん原型をその目でご確認ください。


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青スーツは幼さ残り、奮い立たせるやる気頼みな
まだ少し戦いなれてない万太郎。

赤スーツは戦いに集中できるようになった万太郎。

その差はわずかですが衣装だけでなく頭部の形状、髪型、
表情、拳など微妙に変えてあり、若いながら戦いの中
成長していく姿を作ったつもりです。

そして膝立ちの戦闘服。立ち姿のスグルとのコントラストで
選ぶのであれば、キービジュアルでも常に引き合いに出される
この膝立ち戦闘服しかないでしょう、と。

2世に関してはいろいろ俺も意見がありますが
2世大好きなサイクロンと相談の結果、あの当時2世を追い続けた
ファンに満足してもらうべく定番で攻めさせていただきました。
ケビンと、そしてスグルと、ぜひ並べていただきたい。


で、ミートくんに関してのみ原型監修中であります。

20世紀ミートはまだ商品化の予定は未定です。
2世ファンに向けてはブレインアクセスミートしかないと俺は信じました。
初代とのつながりを作るならこのブレインアクセスミートしかない。

2世シリーズをやる限りは、初代と同じリスペクトをもって
同じ熱量で掘り下げを行う所存であります。

で、この半透明ブレインアクセスミートをやる限りは当然
初代ファンに向けて普通の鉄板ミートを出さないわけにはいかんので
作ってありますけどとにかくまだ商品化は未定です。




今回のセールでは条件付きですがクーポンも使えるようなので
イベント入場料ナシでクーポン使用はお得と思います。
ぜひそのへんも含め、ヤマシロヤ最終日に足をお運びあれ。
その目で確認してくりゃれ。

俺も行こうと思っております。


というのも!



ひさびさのオモチャ屋なのに金曜はちょっとしかいられなかった。

ヤマシロヤに到着し、原型を展示すべく6Fに向かう前に
原型もったままとにかく即、1Fゾイドコーナーで

グソックをゲット。


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再販待ってたぜ。


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今回もパーツがメンドくさそうだけど、組み立てると
感心するんだよなーゾイド。


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復元の書という盛り上げもお見事ですが、マジでこの
説明書ないと組み立てられないからな。
説明書作るのも大変だし、一工夫入れるところは共感できるぜ

と思って引っ張りだしてみたら


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すー・・・

スパイデス!?

グソックのじゃないの?今回お前復元しないんですけど!

ってまさかの説明書封入ミス。

そもそもスパイデスは復元させたことあるっつーの。
間違えるならせめて他のと間違えてほしかった。

いやー、袋にザラっとパーツ。なかなかこれは厄介だぞ。
と子供だったら完全にお手上げだろうけど、



大人をナメんな


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屁でもなく組立ててやったぜ。よかったぜ大人で。

相変わらず鬼のようによく出来てて感動しました。


で話はもどりますが

グソックを買ったら、いよいよ大事な原型を展示に

6Fへ行くぞ!

と思ったその足は、真逆の地下1Fに向かう。

原型展示はどうしたサンダー。仕事しに来たんじゃないのか!

うるっせーな心の声テメーコノヤロウ。まずこっちが優先に

決まってるだろがい!と地下に降りて売り場一直線。


一番欲しかったこれを買う。


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顔でかモンチッチ。

お手玉みたいにボディがクタクタのビーンズ状で猛烈にKAWAII。
クソみたいに可愛い。もう最高。なんなら俺死んでもいい。


我が家の毛生え軍団の仲間入り。


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つーわけで、他のオモチャをまったく見てられなかったので
じっくり見るべく14日最終日も足を運ぼうと思います。

みんなは6Fに行け。

俺は他を引き受ける。
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