2017年01月09日

1月第3週 オメンガ週報

ちょっとしたお知らせとなりますが

東京におけるプラモデル製作レンタル工房の雄
【ガイド・ビーコン】さんで
行われる予定の

☆ ツキイチ講習会 「ゾンビを塗ろう!」1月22日(日)13:00〜

に、遊びに行こうと思ってます。俺の分も塗っちゃおうかな、と。
基本的に自分は色をまったく塗れないので、俺が教えるのではなく
俺が教わりに行くんですぜ。
ちゃんと教えてもらう機会は初めてなんでちょっと普通に楽しみ。
近隣の方、ご興味ある関東方面の方はぜひどうぞ。




さて、



本日はスーフェスでCCPよりオメガマン発表されてました。

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原型師稼業では、こうした発表段階ってのはなかなかに
一段落というか、一区切り気分となりますね。

オメガマンは、原作ではかなりの長期間戦ったファンの多い
超人ではありますが、とはいえマイナー超人なわけです。

本当にキン肉マンが好きじゃないと買わない、なんとなくは絶対に買わない
決して売れ筋ではないキャラクターなのであります。
でも出したい!知性チームをコンプリートしたいというダイナマイト延藤社長と、
もはや天下一稲坂オメガマン大好き君の期待に応じて
どうにかこうにか原型を作ったわけですが、まー大変でした。

まず、自分が得意の表現が入り込む余地が一切ない。
さらにインジェクションではなく今回普通のソフビ成型となるので
どうすれば形状に影響なく成型できるか、綿密に検討し、
途中チェックで形状変更したりと、なかなかにハードルが多く厄介。

通常Ver(頭を小さい手が掴んでる)と

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オメガカタストロフ発動前Ver(背中の手が巨大化)と

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亡霊頭Verの3種を成立させるのが条件。

(画像はすべてツイッターで拾ってきたもので、原型師自身はまったく
写真を残しておりませんでした、すいません。ツイッターに上げていただいた皆様
ありがとうございます!)

加えて、その背中の巨大手の重量でまず自立が難しいため
ギリギリで安定するバランス探しも厄介。

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楽しいけど一撃でビシっと当てねばならない亡霊首達も
厄介でしたが、どうにかクリアレベルになってるんじゃないでしょうか。

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特に個人的には、スクリュー首が可愛かったすね。

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発売を熱望されながら、なかなか実現しないネジケンコンビ待ちの
ファンの期待にせめて応えるべく、ちゃんとネジはきちんと螺旋を
描いてますぜ。ただのスジ彫りじゃないですかんね。
なんかすっごくキン肉マン世界を作ってる感じがして満足。

毎度のことながら通常版はギリギリ価格を抑える方向を
選んでいると思うので、予約になったらよろしくお願いします。



で、話はすっかり変わりますが
先日、この後だいぶ余裕がなくなりそうなので、せめて早めにと
立川でやってた川瀬巴水展に行ってきました。

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デパートの催事場での展覧会なんてのはかなり久々だったんですが
さすが立川。もう驚くほどひどい。

もともと版画なんて大量生産品ですし、気軽に見られて全然いいんですが
暖房の温風で絵がカタカタ動いてたり、突如大音響でエグザイルみたいな
クルクルパー度MAXの音楽が鳴り響いたり、キャンイチ(犬)が吠えたりと
完全に物産展状態。そんで客層ももちろんマナーのマの字もないですから
大声でしゃべり続けるわけで集中できないったらない。
しばらく絵が目から入って来なかったっす。


これが銀座や日本橋だとそれなりの遮蔽だったんで、別にデパート催事場でも
大丈夫かと思ったんすが、なかなか立川手強い。忘れてた。
フロアの音が全部響いてくる。パーテーション上がガラ空きなので仕方なし。

加えて物販の頭の悪さがすごい。久々に商魂たくましいというか
バカすぎるというか、なんかもう目が点になるクルパーぶりで
ほとんどインチキ見世物小屋レベルで、ある意味斬新。

だってクリアファイルを額装して5000円で売ってる。それも何十点も。
クリアファイルも売ってんですが、わざわざそれ額装するなら
透過性を活かした半透明で後ろからライトとかやればいいのに、全部ベタ額。
つまり印刷の悪いダルダルのテカテカが入ってる。版画の魅力ゼロ。

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加えてなぜか手拭も額装。
手拭は広げて額とか、張って飾ってという文化はあるので
それは全然いいんですが、手拭として広げず絵の印刷部分だけを
額に入れて見せてるから、単純にものすごく汚い印刷の布の
ダメな部分を額装しているわけです。わけがわからない。
いやそこ、手拭というとこ隠したら粋でもなんでもないっしょっつー。

だったら精細な印刷商品を用意すれば額装は売れそうなのに、それはない。
ちゃんと刷った版画50000円コースもしくは、クリアファイルか絵葉書。

美術で商売しようというのは全然いいし、巡回展で着実に物販で利益出せて
こういう機会が増えるのであれば文句ナシなんですが、美術展である限り
色合いの再現がとかはせめて気にしないもんかな。

大味な価格帯による商品割り振りしか考えないインチキ臭がまーーーー、
すごかったっす。

肝心の展示は、点数も多く決して悪いわけではなく、本当はそれを
きっちり見たい水彩画も数点あったり、興味ある人は十分に満足行く
内容ではありました。でもそこは画家本人の残したものの凄さであって
展示順とかメチャクチャで、愛情があるわけではなかったっす。
そこで絶筆入れるなや、っつー。

という立川地獄でしたが、まだ1週間やってるのでハートが強くて
耳の中に毛がびっしり詰まってあんまし雑音が聞こえない方
ぜひ足を運んでみてはいかが?
posted by サンダーロードスタイル at 00:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

1月第2週 オネンガ週報

やっと明けましたぜ。というのも干支造形の年賀状作業が終わったので
ほんとに明けてくれたということです。マジふざけんな俺グズコノヤロウ。
作業が終わったという事実が、超めでてーす。オメデテーな。


さて、今年は何こしらえたかというと鳥年ですので鳥なんですが
このところすっかり頭に宿って消えてくれないマヤインカアステカ文明方面の
(どんだけHDDにマチュピチュの文字が転がってんだっつー)
鳥というか蛇というかの神様、ケツアルコアトルを作ろうと思い立ちまして。

というのも最初は軽くバストで、ゾンビプラモのヒロインを脅かしているくらいが
いいんじゃないかと思ったもんで、ほぼ迷わずモチーフ決定。

しかし要するに1/16サイズの巨大な化け物になるわけで、思ったよりも大きく
なって驚くのは後になってのことでしたが、この段階では疑いなし。バカなり。

ちなみにケツアルコアトルは南米の古代文明において様々な呼び名で
崇められていた神。羽毛のある蛇という事だそうですが、解釈はいろいろ。
クトゥルフ神話におけるイグは、この神と同義という話もありますが
イグは完全に蛇神で、羽根よりも鱗なんですよね。
そうは言ってもこちとら干支造形ですから、鳥度優先で作りました。

さらにちなみにゴジラザシリーズで出てきたケツアルはこれ。

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知性のなさがあふれだすデザインでカッコいい。さすが最高スタッフ。

年末の原型師忘年会ではシンゴジラの10万ソフビ買ってる人が3人もいたが
誰もゴジラザシリーズの事なんか言わないもんな。
コングのスカルアイランドがゴジラザシリーズっぽいって誰も言わねえんだから
全く信用ならねえな。


で、作業の進行はこんな感じで。

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芯を派手に作ったのはどうにもならない固くなっちゃった
スカルピーがあったんで焼いて刻んで芯にしたってだけで
作業上の意味はありません。MOTTAINAIってだけ。


で、洞窟の奥にいるのでアルビノに塗りました。
最初は派手な南米鳥っぽくしようと思ってたんですが
そうするとニワトリ感がら遠くなり過ぎちゃうのもあって、白に。


というわけで完成。

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1701027.JPGクエー!



楽しい合成

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洞窟最高!
自分は死んでも入りたくないけど、他人が入って追いかけまわされる分には最高の場所。



楽しい照明

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初めてクソの役にたった、アルティメットルミナスのイモ電球。


で、楽しい年賀状

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今回はタブロイド新聞風。目撃者の証言がギリギリ干支と証明する感じで。

さすがにバカみたいなんで複製はしないすが、WFで展示くらいはするつもり。

では本年もよろしくどうぞ。
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2016年12月26日

12月最終週 ネンマツ週報

今年最後の週報です。コノヤロウ。

現在すっかりこれのせいで俺の頭がおかしくなってるのはともかくとして

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さっき今年の週報のログをざっと見てみましたが、猿からゾンビで始まり
キン肉に追われクトゥルフで締めるという感じの1年だったようです。
なんだ、テメーほんとに社会人かっつー遊びぶりいや仕事っぷりでした。
テキトーこいててよく死ななかったな。ほんと。

ただ目下の問題

まだ干支造形が完成していない点で、マジ焦り中。
軽い気持ちで始めたものの、けっこうなパワーを使う巨大クリーチャーに育ってしまい


こんな完成予想をしてたのに

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現在、こう。

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もう殺して食うしかねー。

豚シャブ。


妥協して小さいモノに変更することも頭をよぎりましたが
いや、一歩も退くまい。もう退かない人生を生きてんだ俺は。

というわけで今年を総括して振り返ろうにも、干支造形が終わってない限り
総括はおろか振り返ってるヒマあったらシワの1本でも彫れ、てなもんで
頑張るのであります。

でもそれはそれとして、今年1年懲りずにお付き合いいただいた皆様、
ありがとうございました。結果で御礼をさせていただきます!

まずは年賀状待っとけい!
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2016年12月19日

12月第4週 ティバナガス男週報

まず
いよいよ発売となりました。
地獄のゾンビ黙示録第2弾 Day 1, 午後1時27分 ダイナー

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好きな死に様選べる、充実のコンパチ仕様。

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今回の紅一点、ウェイトレスはスカートの破れをカスタム可能。

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なかなか遊び甲斐ありそうなプラモとなっております。

買ってね!



で、さらにこちらが開催となります。

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地獄のゾンビ黙示録コンペ 合同イベントサイト


細かいルールはこちらの参加一覧ページにて
各店舗の条件を確認してください。


そして、
コンペで勝てば、希望者のゾンビ頭を俺が作るという狂気の企画。

思いついたヤツは誰だ!と問われれば、俺じゃねーですぜ。
先行したOne−Stepさんでのコンペ
アトリエイットコンペでの林さんのサービスに安易に追従したもので
原型師自ら沼地に踏み込むという暴挙の先頭は林さんです。
たぶん今後、我々の後に続く原型師も出てきましょう。


基本、審査は関係者によって急遽組織される狂信的思想集団
「ゾンビ状態特別審査委員会」が殴り合いの末に選ぶ予定。

自分に関して言えば審査基準は、ゾンビプラモとして技術や発想というより
「あ、この人死にてえんだな」と思わせてくれるような
ゾンビへの憧れと愛を評価したいと考えてます。

基本、ゾンビですからね。いい具合で死なせてやるのがいいんすよ。
箱のまんま置いといて組み立てるキッカケを失いがちな昨今
一発作ってみるにはいい機会じゃないでしょうか。

とにかく楽しく死にてえ作品、お待ちしております。



さて、

先週はというとまずこれに足を運ぶ。

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以前も書きましたが昔はバカにしてたのに、いろいろ知ったら
まったく見方が変わった作家の一人。ゴッホ。いまさらその生涯は
言うまでもないですが・・・キツかった。
ゴーギャンも少しはマトモかと思ったら、この人も十分病んでた…。
展示の最後に、2人の人生の交錯を象徴するかのような作品が
あったんですが、しばらく固まっちゃったくらいヘビーでした。

こういう意味で創作について考える、命削るタイプの作る人は、
原型師には、いや現代にはあんまいないかもすね。肉体的、技術的にはあっても。
人生の、己が存在のあるべき場所について真剣に悩む。
まさしく小手先に走る我々には、まぶしく辛い、長い青春の物語でした。

俺の周りは生きたくても生きられない人が多かったんで、
自ら死ぬ野郎には怒りしか感じず、命ナメやがってこの野郎!
そんなに死にたきゃ俺が引導を渡してやる!としか思えなかったんですが、
いまはそういう選択に追い込まれる脳があるというのはよくわかります。
救えない事が多いのもよくわかる。
そう考えるとどうにも割り切れない感情が沸き上がってきますが、
この処理は簡単です。人間社会も自然の一部と考える。淘汰もやむなし。
優しさもあれば厳しさもある。不公平も。それでも自分のやりたいように
生きられた人は、自分で選択して道を進めた人は幸福と思うわけです。
それもまた人生。目をそらさずに知ってやるのが後続の義務す。


で、実は時間的に応挙は今回無理と思ってたんですが、
あまりにヘビーで心がうずくまってしまったので、強引にネジ変えるべく
その足で応挙展へ。

いやーこちらはまったく別の圧倒ぶりで、違う意味でやられました。

不世出の天才でもありますが、実に先進的な分析とたゆまぬ努力で
多角的な才能を発揮した応挙の一端が垣間見えるだけでしたが
それでも圧倒的。

構図すごい。モチーフの捉え方すごい。観察すごい。描写すごい。
技術の習得と発揮がすごい。おふざけすごい。可愛いもすごい。
これほど才能を感じさせる絵師もおりますまいって感じ。

ちょうど先日牧野富太郎の写生を見た後だったので、
(ちなみにこちらは学術的にポイントを押さえ、印刷での劣化を
見越して的確に描写することを旨としているので、無駄が一切ない)
ますます対象を正確に描写する能力と努力に驚嘆でした。

おかげでヘナチョコマイハートもシャッキリ立ち上がり、
よっしゃこーい!という感じで復活。アブネーアブネー。
喜びは伝染しづらいけど、痛みと苦しみはすぐ伝染するからな。
だが生きて走ってる限り、絶対メソメソしないぜ。
マイナスは乗り越える。食らっても気合で必ず乗り越える。
それが先人の人生から学んだ事です。


で、先日

珍しくトレフェスに行ってきました。
客としてイベントに行くのは、相当久しぶりでガイドブックを
買うという行為は実に新鮮。なるほど、こんな感じなのか。
って、入場料高い!軽く1500円っつーけど、結構なもんだぜ。

ゲットしたのは我が家ではイワイワカネカネ呼ばわりの岩金優輝さんの

マグネット2種。

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千円札と天才。
千円札の黄色成型を引き受ける俺の気概を見よ。いろいろ考えちゃうぞ。

きちんと印刷の線も造形したりしてなかなか見ごたえある造形です。
今回、だいぶゆっくり話が出来ましたが、イベントはなるべく
出展されるそうなので、いろいろ話かけてみるといいですぜ。

そして

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HEADLONG赤尾さんの新作と、欲しかった旧作2種もゲット。

いやー、すごい。やっぱし手にとるとよくわかる。
量感もさることながら、存在感がいいす。

なんで存在感が出るのか、ってのは実は口で言うと簡単なんですが
それを短時間で本能的に繰り出してまとめるのがすごい。

話を聞けば、サラっとまたヤタケさんのアドバイスが効いてたり
いい具合で力が入ってないのが造形に出てるのがなんとも。
いずれ通販もありそうですが一人でやるのは厄介なので、それは
他に任せるかもだそうなので、次の確実なねらい目はWFですね。

しばらく赤尾ブースで話をさせてもらってたんすが
秘密を教えてもらいました。

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このテクスチャーは冷蔵庫の中から出てきたしなびたニンジンを
おお!と思ってブルーミックスで型取ったんだとか。
ってニンジン、しなびさすの結構な時間だぞ!?

その後絶滅屋の佐藤さんと豆魚雷高円寺訪問。
ゾンビコンペのチラシを置いてきたので、高円寺店訪問の方は
ぜひどうぞ。展示もありますしね。

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バサロ米山さんと本田カルリジアンさんとSW話を少々。
まったく見る気が出なかったローグワン、ちょっとだけ
見てみようかと思いました。あと東京コミコン、いったい
なんなのかわかんなかったイベントの謎を聞いてきましたが
来年は規模拡大らしく、新たなイベントとして定着する予感。

なるほどねー、ととにかく人に会って話した1日でした。俺ご苦労さん。
posted by サンダーロードスタイル at 09:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月12日

12月第3週 フィードブルース週報

先週は、別次元の超凄腕原型師と同席できる機会があったんですが
書いていいのかわからないので、割愛。でもいい話が聞けました。


というわけで別話。

先週は
大泉学園にある牧野(富太郎)記念庭園に行ってくる。

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目当てはこちら。

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先日、再放送もあったのでご覧になった方も多かろうと思いますが
埴沙萠(はにしゃぼう)氏の写真展。


まず、俺はいまいち牧野富太郎という人物を理解しておらず
ちょっとしたエピソードから感じる印象が、割と粗野であったり
傲慢であったりするような、どっちかっつーとマイナスのイメージが
強かったわけです。それを確かめる意味でも期待して訪れたわけで
まず牧野記念展示を見たわけですが、これがいちいち素晴らしい。

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まさしくは本物の中の本物で、真に学問する人。
俺が感じた印象は、学問ががあまりに身近ゆえの振る舞いを横柄と
勘違いしていたと判明。若い頃から晩年まで厳しく本気の人でした。
もろもろの展示は、初見ながら泣けてくるくらい素晴らしく
庭園そのものもかなりの愛情を持って運営されていると実感。

ペチャクチャ喋り続けるうるっせーババーがいなくなったっぽいので、
再び埴沙萠写真展の方に入ってじっくり堪能。

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この展覧会企画中に、埴さんは亡くなっちゃったそうですが
展示されている写真はなかなかのファインプリントで、お見事。
その後買ったポストカードセットは同じネガを使っているのに
爆発的な出来の悪さだったんで、現場の展示は素晴らしかったですよ。

そして何よりも語ってきたのがご本人の道具。

まあ道具を見れば使ってる人の人柄がわかります。
ジャイロキャプテンそっくりのテニスのヤツとか、すぐチン腹立てて
道具に八つ当たりするじゃないすか。ああいう野郎は死んでよろしい。
ギターを焼くヤツも死んでいいし、とにかく道具を大事にしないヤツは
完全に脳がバカで道徳観を共有することはできないのは自明の理。
逆に一つの小さな道具でも工夫次第で可能性を広げられるわけで
その有用性を引き出せる人であれば、いかな道具であろうと
愛情込めて丁寧かつ巧みに使いこなしているのがよくわかる。

その意味で見ると、実に人柄を感じさせる道具の使い込みと工夫ぶりで
そこに牧野富太郎にも感じられた、知性のほとばしりを感じられグっとくる。

晩年の牧野富太郎は高齢で自宅にいながらも大変に忙しく
サボテンの事について聞きたくてアポを取ったハニシャボ青年は
間違った(であろう)解釈に一言もの申してやろう、と食ってかかる気マンマンで
面会の順番を待ってたら、質問に来たと知った牧野は記者達との面会を遮って
彼は学問を志して訪ねてきたんだから、仕事で来ている人よりも優先で
お通ししなさい、と指示したとか。ハニ青年はいたくそれに感動し
気になる点を正直にしゃべると、確かにそうかもしれない、それは
あなたが研究して確かめてくださいと背中を押してもらったとか。

自分の1/3にも満たない年齢の若者を同等に扱える学問上の
上下を持たない牧野富太郎も素晴らしいし、その感動をそのままに
シャボテン研究に没頭したハニ青年もいい。

彼は後に日本が世界に誇るショッカー基地、じゃなかったシャボテン施設、
伊豆シャボテン公園の企画設計に携わったというのも力強い。


これがそのシャボテン公園です。




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違った、これはサイクロンに轢かれるゲバコンドルの写真だった。




じゃなくてこれが




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違った、これは全開楽しそうにサイクロンに乗るおやっさんだった。




じゃなくてこれが



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違った、これこそ全然関係ない、舌鼓を打つ小松方正の写真だ。
この顔面作りてーなと思って保存しといた画像だった。



そうじゃなくて、これがそのシャボテン公園だ。

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って、いい年こいて何がライダーだ。いい加減卒業しろ。

俺がしたいのは知性にあふれた植物学者の話です。

植物学。ボタニー。

ボタニーベイ。

S.S.ボタニーベイ。


カーンの逆襲で、エンタープライズを強襲した宇宙船だな

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って、バカなのかなキミは。卒業したんだろスタートレック。

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いつまでも同じ事言ってるとブットバスぞ。




でも、ゴーン届いたので、早速食わせました。

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大満足。ようやくウチのサメも成仏。年が越せるぜ。




話は戻りますが
NHKで放送された番組では老人になったハニ青年は老いた身を屈めて、
拡大レンズを通してでなければ見えない世界ながら、
実に雄大な自然の営みに美しさや愛らしさを見出し、たった一つの胞子の動きにさえ、
この子はよく動く、などと喜ぶ優しさを輝かせてました。

その構造を理解するだけの知識と、目を落としてわざわざそれを
観察しようという好奇心がなければ、その活動に気づく事さえない
足元に埋もれる微細な出来事の中に、大宇宙を観察して得られる驚異と
全く同等の驚異を感じられるのは、まさしく知性のたまものです。

与えられたものにギャーギャー騒ぐんじゃなく、自分の目で
価値を見出し意味を学ぶ。これぞ人生。カッコいいぜ。

俺の理想は、どんな小さなものを見てもその価値を見出し
感動できること。石ころでもショウジョウバエでも、きちんと
知恵を巡らせて見るならば、それはとても興味深いものになる。
小さなそこから、自然の法則から宇宙の理まで見てとれるはずなのに
俺がバカってだけでスルーしてしまうのは悲しいし悔しい。
そういう意味では、ツクシの胞子で一喜一憂するハニ氏の感性が
本当に豊かで輝いてて、うらやましく見える。

ここで初めて気づいたのは、そのペンネーム、ハニシャボウは
シャボテン大好きでシャボテンを植え、萌芽を見守るという
意味だったんすね。

小さい規模ながら、本当に素晴らしい写真展でしたぜ。
posted by サンダーロードスタイル at 00:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

12月第2週 シワスビガン週報

まず告知その1。
大阪府大阪市平野区にあるコーヒーと紅茶と手作りスイーツが自慢のカフェ
「ラルーンドエスト」さんにて
地獄のゾンビ黙示録コンペが開催されます。
詳細はこちら。

近隣の方は素敵な紅茶と血まみれ人形をロシアンティーのように
清濁併せのむのはいかがでしょう。
ウチの近所にあれば通ってるとこなんですが、今度大阪行ったら
必ず立ち寄ります。
俺の見事なシフォンケーキの好きっぷりを見ていただくしかない。
作った甲斐を感じちゃうほど美味そうにスイーツ食いますぜ俺。


そして告知その2
さらにラルーンドエストさんのゾンビコンペとも連動する形として
同じく大阪の「気軽に模型製作を楽しめる工房 craft spot One-Step」さん主催による
『〜 ゾンビなアナタ、作らせて貰います!〜 
  地獄のゾンビ黙示録コンペ
   「コンペ・オブ・ザ・デッド」開催決定!』です。
もはやOne-Stepさん名物になるかもしれない
『原型師さんにオリジナルヘッドを作って貰える権利』付きフィギュアコンペとなります。
その原型師ってのは、俺だ。

詳細は追って発表となると思いますが、こちらは全国から参加可能なので
大阪以外の方も是非ご参加ください、だぜ。


そして告知その3
こんなのが出るそうです。

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なんと売り上げ順に登場月が変わるという、どーしょもないのか
どーしょもなくないのか、受け取る側としても、人形作った側としても
よくわからないけど、デスクトップできれいな写真はかなり嬉しい
複雑アイテムとなっております。ぬー。

ご予約はこちららしいですぜ。



先週はちょっと作業的にも長丁場だった過去最大ボリュームキャラ、

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オメガマンの納品に、そのCCPまで。
今回は稲坂君がスーパー忙しいので、バリエーションを俺が
作り倒したわけですが、まー、なかなかの作業でした。

で、今後含め、3人でキッチリ打ち合わせをしてきましたが、当然ながら
特撮禁止とさらなるキン肉造形への集中はアピールしてきましたぜ。

ただ特撮はもともと俺もそっち側の人間なので、リアルアレンジOKで
ライオン丸とかタイガーセブンやってもいいですよ、なんつー
落とし穴を仕掛けられたら、まんまと落ちて行くのが目に浮かぶ。
仮にウルトラ限定だとしてもレオを内山空手アレンジとか、ネクサスを
決死の武者アレンジOKとかの罠を仕掛けられたら、抵抗する自信がありません。

ので

断じてそういうわき目を振らない為にも、まず現行連載キャラや、
ミドルよりは2世とキン肉ファン向けに話を進めておきました。
俺が手を休めて別作品キャラやるなら、素立ちのコレクション用キャラ
やった方がいいんじゃないの?ということ。
まあこのへんは稲坂君も延藤社長も異存ないようで、かなりな確率で
実現出来るんではないか、と。来年は散財覚悟しろ!くらいの勢いで
作れればと思いつつ、量産気合いれてね、とも思いつつ・・・
何と年内の納品アイテム終了!

なんと今年はもう納品しなくてよい!

まあ、締め切りの位置が違うだけで地獄状態はそのままなんですが
気持ちはいくぶんラクな気がします。とはいえ当初の予定の3倍量の
作業が確定しており、たぶん一生モンの地獄を見る予定。


とはいえ、まだまだ削る分の命はたっぷり残ってるはずなわけで
仕事で進行中のアイテム以外の造形予定は、

まず干支造形である大型の鳥年向けクリーチャーを作り散らかしますが、
こちらは翼のある蛇、ケツアルコアトルを目標とします。

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珍しい我がスクリーミングヒロインと絡ませる予定。待ってろメキシコ!
出来れば売るぜ、WFで。



で、ダニー茶屋とか温泉くじとか、もうWFでそういう悪ふざけは絶対にしない!
と心に誓って部屋を片付けてたら、ミニ回転寿司セットが出てきちゃったんだよなー。

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なので

海ショゴ、脳ショゴ、メクラペンギン追加による

「ショゴ寿司」の準備もしなければなりませんぜ。

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(イメージです)

と、

ここまではある種、GKで売ったりと多少の打算がないわけでもないすが

徹底してファン活動を嫌う俺も
完全打算抜きでファン活動をしたくてしょうがない時があります。


知り合いの原型師がアイドルが好きで好きでその造形しているのを見て
アタマおかしいんじゃねーかと笑ってましたが、完全に同じ構造で
俺は凄腕の老人が好きで好きでその造形をしようかしまいか悩み中。
もうその人を笑えない。冷静に見てアタマおかしいす。

でも崇敬する作家が展覧会をやるというのであれば、一度くらい
何か作って贈り物をすることはできないだろうか、なんて考えるわけです。

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前述のスケジュールだけでなく水面下の仕事案件が2件、オリジナルの予定が
もう1体。なにがどうなっても、これ以上物理的に出来るわけがないと
わかっておりますが!

もうそれ以上無理、と思う!

そこから先こそが!

狂気の領域であり!

男であるならば!

断じて踏み込まねばならぬ修羅の道にして

蹴破らねばならぬ常識の壁!

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というわけで、展覧会記念の平田弘史先生像をこしらえて、
感謝の気持ちを込めて贈りたいと無駄に熱望しておる次第であります。

いやもちろんそうは言っても無理と頭ではわかっちゃいます。
わかっちゃいるけど・・・作りてえんだよなー。
一生でそう素直に思える機会、あんまりないかもだしなー。

己が情熱を前に、一歩たりとも退きたくねえんだよなー。

ま、会期中目指してやるか、そっちは。

まずは干支造形。
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2016年11月28日

11月最終週 工芸愛週報 

今週はこれから外出地獄ですが、先週はどこにも出かけず平和な日々。
大泉学園にある牧野記念庭園に行こうと思ってたけど雪降ったしな。

というわけで、近所に散歩して茶飲みながら読書するという
優雅な時間もあったわけですが、当然今読んでるのはクトゥルフ関係。

中学高校の頃、早川と創元推理文庫の虜だった俺は暇さえあれば近所で
一番大きい本屋の文庫コーナーに通ったもんで、財産はすべてそこに
つぎ込んだもんで。
1日1冊どころか最高5冊読んだこともありますが、読むのはすべて
SFかファンタジー。探偵小説も歴史小説も一切読まず。
もう宇宙人とドラゴンと光線銃とタイムマシンと殺し合いしか読まない。
ホラーはまだジャンルとしてそんなに確立してなかったすね。
ハヤカワだとNVの中の怪奇と幻想というジャンル?

で、買うほどでもないシリーズとかは友達に借りても(幻魔大戦とか)
とにかく貪る時期ですからどうしたって読み足りない。
図書館には読みたい本ないし、買うしかないんすがまだバイトもしてないので、
お小遣いには限りがあり、たちまち買えなくなる。買いたい。けど買えない。
次何を買おうか、文庫の背表紙とあとがきをひたすら立ち読みで確かめるしかない。

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そこで新星堂の文庫コーナーの前に居座り、特殊なウンコの我慢の仕方も編み出して

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近づいてくる同級生を見かけると、これもんで

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おう金貸して、30円でいいから、ちゃんと返すって、とチビチビとお金を集め
210円たまったから一番薄いのが買える的な、知的なSFファンとは程遠い
不良カツアゲチンピラ読書ボーイだったようなそうじゃなかったような。

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そんな時期に経験した作家がラヴクラフト。

ただ当時は読みづらい、という印象が最も強く、ホジスンやブラックウッドに比べ
熱狂度は低かった記憶があります。

思えばそれ以降、読み直した事はないわけで。

読み直した事がないといえば、コナンもゾンガーもファファード&グレイマウザーも
ハロルドシェイやコルムにエレコーゼ、エルリックに戦士ブラクからリチャードブレイドまで
(全部筋肉ダンビラ振り回し系ですが)もまた、全然読み直さず。

なかなか小説なんて何度も読み直すことはないわけで、最初の出会いの印象が
一生続くといっても過言ではないわけです。

そんな中、最初の印象を変える作家もいる。

絵画で言えば俺の中ではゴッホなんか特にそうです。
昔も今も好きな作風では決して、ない。昔は特に嫌いだった。
でも今は、理解できる。何をやろうとして何が出来なくて何にこだわって
何に負けたのか、おぼろげに理解できるようになり、印象は激変しました。
今はもう泣けちゃうくらい感情移入しちゃう部分がある。

ラヴクラフトは今回読み直して珍しく印象を新たにした作家でした。
なんか拒否感があったのは、昔読んだ印象とは違う「作られた神話」感が
過剰にあるなってイメージが強くなってたから。

俺が読んで知ってるラヴクラフトは、堅く険しい日常がキリキリと異変に
すり潰されるような印象。太古の神々も、人知を超えた別系統の生物が
関わってきた自然科学の延長上にあり、理解できないもののそれはそれで
なんらかの法則にのっとった生物的闘争のようなイメージがあった。

でも最近のまとめ本とか読むと、なんか太古の神々が善と悪で、とかだいぶ違う。
あれおかしいなと思って、原典を読んでみれば、そうそう、これがラヴクラフト。
周辺の追従する連中が、いろいろいじくってんすな。この辺詳しい人に
ちょっと話を聞いてみたい。


そうした周辺の事情とか全然知らなかったんすが、生前はかなり不遇だったそうで。
にも関わらず、誰も読んだことないものを書こうと理想に燃えてたとか
非常になんというか、理解できる部分が多い。

クトゥルフの呼び声の中の一節
「内部の暗闇は質量的なもので、黒い物質が充満しているとしか思えなかった」
とかの書きっぷりは、ゾクゾク来ます。

センスオブワンダーってのはこういう部分に宿ると思う。
そう思わせたいという心意気。そう感じさせたいという意志。
溢れ出すイマジネーションをどう伝えようかというたゆまぬ努力。
これぞ娯楽や創作にあるべきものであり、作者の価値でもある。

自分で言うのもなんですが、俺が野良ショゴスの説明を書く時
「ちぎれた塊が、本体に合流できないまま、葉の上の水滴みたいに転がって、
仕方なく小さいまま頑張って生きる」というイメージのもとに作りましたが
そういう事なんですよね。ディティールではなく、そこ感じてよという
本質的な部分がモノづくりには不可欠だと思うわけです。

忠実にアリモノをなぞる。

のひとつ向こうに、創作ってのはある気がします。

トレスには決して魂は宿らない。小手先にも宿らない。

凡庸な表現にも宿らないし、奇をてらうだけの表現にも宿らない。

自然の法則と見まごうほどに確かな想像力を、骨も折れよと振り回して
どうにか届けと幾重にも工夫を重ねて、初めて生まれる物な気がします。

ラヴクラフトにはそういう矜持が感じられます。
その表現は噛み砕くに厄介で、理想は追い難い悪夢に似たものがありますが
味わったことのないものを味わわせたいという欲求には共感できる。

だから結果的にその後に出来上がった様々なものの元になったであろう
イメージが横溢している。いやあ男だねえ、と思うわけです。

そういう意味ではちょっと惚れ直す部分があったかな、っつー話。

創作物ってのは、俺どうよ!じゃなくて、これどうよ!じゃないと
魅力がねーってことですかね。俺どうよ!な作品見ると
テメーなんか知るかバーカ!ペッペ!としか思えないけど
これどうよ、と来られると、ムムムとなるもんな。

俺も私心を封じて、これどうよ!で頑張るぞ。
posted by サンダーロードスタイル at 02:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月21日

11月第4週 エケリリ週報 

まず
先日、出光美術館の仙鴻Jレンダーを頂戴しました。

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ありがとうございます!御礼は賀状にて必ず!!



さて、

先日は初参加のAKガーデンへ。
お買い上げ&ご来卓いただいた皆様、ありがとうございました。


ブースはこんな感じ。

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ゾンビの作例塗装をお願いしている緒方光太郎さんに
ご協力いただきお店を開いてきたわけですが
当日見せてもらった新しい緒方塗りが


これだ。

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色数を落とした自称ファミコン風の影バージョン。

的確な色配置と減らし具合に唸らせられます。

ゾンビプラモは本気でリアルを追及するのも一興ですが
こうしてある意味ポスター風に、自由に楽しんでいただけるのも
プラモの気軽さ。こういう作例もガンガン作ってみてください。




さて、

今回はもう一つ、ここしばらく騒いでおりました
クトゥルフ造形踏み込み第1弾としての、ショゴスを展示してきました。

前日、どうにか7体を塗り終え、

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会場ではこんな感じ。

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もともとが、ゾるま落としのテッペン用の粘土の塊があったのが
発端で、それなら今すぐ作り始められるし、ダルマ落としも数個
残りがあったので、それでも売ってみるか、と思いついたのが最初。

でも脳天穴開けバージョンだけだとちょっとな、と思ったので
一応穴がふさがった野良ショゴスもこしらえた、と。

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造形的に言うと、今回は当然ながらこれから挑む大クトゥルフ造形の
前哨戦という意味合いで、自分の特質をつかむ為にやった面があります。

正直なところ、自分にはかなり商業原型師としてのリミッターがかかっており
自由闊達に作れないきらいがあります。それは非常に強く自覚している。

まず近々ではコモダクトゥルフがありますから、これを前にリミッターで
ガチガチの俺は一体どう出るのか、と理解する必要がある。

で、まずはヘラを走らせることとしました。
そもそも1日で完成させるつもりだったので、物理的に作りながら
考えるしかなかったんですが、ダルマ落としという条件の中
俺が出した答えは、ドールアイの使用と新ツールの作成。
どちらも結果的に不可欠な要素になったと思います。

しかし、彫刻に専念してディティールで勝負する気がないという
点も浮き彫りになった感じが。


なにかにつけて問題ってのは「自己認識の甘さ」からくるもんです。

自分の能力を過信する、周囲への状況判断を甘く見るなど
基本的には読みの甘さからトラブルはこちらに導かれてくるわけで
トラブルが存在したとしても、認識がきちっとしていれば
事前にそのトラブルを回避する手を打つことが出来る。

なんたらバイアスをかけずに、まず己の力量を知ることが重要。
それで掛け値のない自己認識が出来れば、それを最適に活用する
方法と準備を生み出せるわけです。備えあれば憂いなし!

という意味でのショゴ作りだったわけですが、なるほど見えたぜ。
俺の長所と短所が。

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本来ショゴスは、地下鉄1車両みたいなドーンという肉塊が
ブニュブニュと器官を形成したり消したりしながら追いかけてくる
存在で、今回のバージョンはその時ちぎれた塊が、本体に合流できないまま
葉の上の水滴みたいに転がってって、仕方なく小さいまま頑張って生きる、
てな感じの造形。

結果的にディフォルメになりましたが、これもまた俺か、と。
塗りに関してはぎりぎりキモち悪くならないよう、一口ケーキのようなというか
寒天で一層コーティングした舟和のあんこ玉を意識しました。

全部終わってから、コモダ造形と比べて見ると、なるほど何が足りなくて
何が勝てる可能性があるのか、よく見えてきた気がします。
勝てる可能性のある部分を伸ばして勝負する。


で、販売した結果、テケリ落としは売り切れず、野良ショゴは早めに完売。
つまり悪ふざけもたいがいにしろって事ですが、バカヤロウ!
諧謔なくして江戸っ子が務まるかい!(←完全北関東群馬土人)

冬WFもこの路線は継続する予定。
posted by サンダーロードスタイル at 12:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月14日

11月第3週 ダンフォース週報

えー、まず告知ですが

きたる今度の日曜日

開催日時:2016年11月20日(日) 11:00〜16:00
会場:東京都立産業貿易センター台東館(浅草)5F.6F全室
AKガーデンに参加します。

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卓番号は「え35・36」

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ディーラーリストとかチラっと見たんですが割と
場違いも甚だしい感じで、ほんと様子見でチラっと参加してみます。

メインアイテムとしてはゾンビプラモ「地獄のゾンビ黙示録」の展示販売。
今度こそ会場購入ならではのオマケをおつけします。
前回、さんざか作ってバカが家に忘れたサンダーロードスタイル製
ポストカードですね。もう俺は成長した。忘れないで持っていくぞ。

それと一応、初イベントの参加ということなので新作原型も作りました。

クトゥルフ造形第1弾。
「狂気の山脈にて」の可愛い肉奴隷ショゴス。

からの「野良ショゴス」

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一応イベントの性格を考え、ドールアイも入れ替え可能。

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さらに、1/12スケールのゴミ箱にもピッタリ。

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そしてそもそもの思い付きのきっかけである


ゾるま落としに続く新作ダルマ落としこと

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「手蹴落とし」


一応キットとしては差異をつけてありますが、基本的に同じです。
単体で飾れるか、ダルマ落としで飾るかの差、くらい。

目は6mmのドールアイですが、
各社によって印象が違うのは写真の通り。
赤目がオビツので瞳が小さめですね。
緑目はつるやウルトラホビー製。


サイズ感としてはこんな感じ。

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試しなので、アイボリーの手流しで抜けるだけ抜いてみますが
仕事の進行具合次第。基本、通販などは考えてません。


という感じで、次回日曜の見る限りは完全アウェイどころか
ウチなんか出ちゃ行けないんじゃないかっつーAKガーデンで
笑顔でお待ちしてる予定。

複製出来たら改めて告知します。





さて、先週はこちらへ。

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前回の東洋文庫で、自称賢いふりで本質的なバカ団体には
もうウンザリしてたんですが、展示内容そのものに
とても興味があったので行ってきました。

そもそも、浮世絵の凄い印刷が出来るということはその
周辺には相当なシステムが構築されてるわけです。

俺があまり一品物の芸術品にそれほど関心を抱かないのは
文化的背景がなくても成立し得るからです。
一人の天才がポっと出来る可能性がある。

でも大量生産品は違う。作ったらそれを増やす努力
伝える努力、売る努力、場合によっては廃棄する努力も含め
まさしく文化といえるくらい「絡む要素」が増え、派生する可能性には
学ぶべき点や興味深い点がヤマホド生まれる。

浮世絵の版木を作る技術で言えば、エッジ効かせて彫るだけでなく
重度の使用に耐えうる素材探し、それに通用する道具作りから考えなきゃ
いけないし、木製活版印刷ならば、ズレの生じない極めて精緻なベースに
面ビッタシの彫刻を施すという、制限ありありの技術。

燃える。

好き勝手じゃない状況で困難を乗り越えようという気概。燃える。

そういう意味で、昔の筆写ではない印刷書物は興味があったんですが
まあ、前回の? だいぶ金とってカラーコピーのパネルおいてた
ご立派な施設で? さもさもな知性を装う本質的には貧しい感覚の
バカな場所でヘキエキしてたので、まったく期待せず入ったら


ビバ!印刷博物館!素晴らしい!

まず展示物の凄さ。いやもうションベン漏らすかと思った。
浮世絵も状態のいいのが多く素晴らしかったんですがとにかく
所蔵している書物のレベルが凄い!

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そして解説も的確、開いたページもわかってる!!スゲー!
ここアタマのいい人が運営している!モノの価値がわかってる!!

その後用事があったんで早々に帰らねばならなかったんですが
もう一度行く。そんでワークショップも体験する。絶対。

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日本の歴史に興味があり、その国民性と技量の推移を俯瞰、理解したい人には
オススメです。

図録の印刷、超レベル高いし、絵葉書も最高。

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ちょっと駅から遠いけど、その価値ありですぜ。
posted by サンダーロードスタイル at 02:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月07日

11月第2週 とりあえず週報 

もう11月とかアタマおかしいす。
あまりの時間の流れの速さに、去年の今ごろは一体なにを
やってたのなと調べたら、海外マンガフェスタ参加報告や
パウリー発売の感想を爆発させてましたが、それが1年前か・・・
全然成長してない気がするが、困ったもんだな。

さて、他の原型師の方がどういう仕事の仕方をしているのか
わかりませんが、俺は映像を流してないと仕事できないクチです。
仕事場の半分は、ソフト置き場で、常に無線ヘッドホン着用で作業。

音楽だけだとよほどの事がない限り、悪い考えが脳の中で勝ってしまい
まーーー、悪い事ばっか考えちゃう。


だから、適度に聞きながら意識をそちらに引っ張ってくれて
適度に目を上げると刺激になる映像を流してるのが一番いい。

さすがに計算が必要な原型立ち上げ時は無音でやりますが
芯を盛る時は一番いい映像を流せる時間で、贅沢に映画を流します。

そこから煮詰める時は連続性の高そうな海外ドラマすね。
あまり入れ替えず、6時間とか流しっぱなしでよさそうなのを。

本気彫刻の時はドキュメンタリーの宇宙物や歴史物や時代劇とか。
これは顔を上げなくても、内容がバンバン入ってくる。

少し調整したり、粘土だけではない作業が入ってくる時は
特撮やアニメを流します。バタバタするので多少見逃しても
ダメージの少なそうなのを。

複製作業の時は、戦隊。

というわけで、ウチの作業場の映像タレ流し度は相当なもんな
わけですが、先日、レジェンドオブトゥモローとデアデビルを
ごっそり借りてきて楽しく流しまして。

レジェンドオブトゥモローは問題なく非常に楽しく見られました。
このことについて本当はスゲー書きたいけどやめます。

しかしデアデビル。これがいかん。

薄暗い中で無言で戦い、立ち去られたらもう勝ち負けすらわからず
さらに、ラストで2人殺されてたけど、そいつ誰!?出てた??

というわけで、俺のレーダーセンスもむなしく
これは「面倒だけどちゃんと見る箱」行き。

そんな感じでバタバタしておりますので、今週はこれだけ。

文句はオメガマンに言ってくれ。予想以上に厄介なんだぞ。
posted by サンダーロードスタイル at 04:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする