2018年02月26日

2月最終週 ブリバリ週報

基本的に、時事ネタは扱わないようにしているこの腐れ週報。
でも今週は考えてることと流行のネタが被ってたのでそれを。


プロ野球とかオリンピックとか、バカみたいな映像作品でないものが
モニターから流れてるとスゲー損してる気になる性分なので、

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TVでスポーツ観戦することはほぼありません。
もう格闘技も全然見なくなったし。

なのでオリンピック期間は非常に憂鬱で、何年後かの東京オリンピックも
いまから鬱陶しくてしょうがない。中止で全然いい。

でもスポーツで頑張る人が嫌いなわけではなく、
マジメに道を追うアスリートはちゃんと尊敬してます。

なので解説や周辺含めてガチャガチャした鬱陶しさと、選手に自己を
投影するファン層の理解できなさの前に、Chを合わすことはなかった
わけですが、意外に見たのが女子カーリング。

ルールも知らなきゃ、興味もない。なんとなく可愛らしい子の顔の
アップばかり映す下種なカメラワークと、透けるいろんな思惑。
オリンピック周辺は醜すぎて反吐が出るぜと思ってたんですが、
なんかひっかかる。違和感がある。



まず思いだしたのがフランクロイドライトが設計した
池袋は自由学園明日館の玄関部分。

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加工が容易な大谷石(軽石凝灰岩の一種)を使用してたんですが
校舎を愛する女生徒たちが毎日一生懸命ゴシゴシ掃除するんだそうです。
ある意味容赦なく。
しかし、そんなにコスっちゃ軽石は削れてしまう。
のでコスるのを禁止したそうで。そんな彼女らがこちら。

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たしかにやめろっつーのにゴシゴシやってる感あるカーリング。でもそれが
違和感の原因ではない。競技だし。もっと別の人的要因にある気がする。
なんだろな、と思って見てたらすぐ判明。

キーキーした大会ではあるまじきエヘヘ感がその正体でした。
選手が楽しそうにやってる。

大柄な発育した外国、特に東欧選手と比べて寸が短く
ほぼコドモ。
おっかない大人に混じってコロっとしたのがケラケラ笑って
玉転がしてるというコントラスト。


なるほど、これはまさしくこの世界。

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(またか!とお思いでしょうが現在はマイ読書は日本の面影Uに突入)

イギリス人である小泉八雲が驚いた日本の娘たちの
妖精のような可愛さは、仕草や着物だけでなく笑顔にあったそうで。
男女問わず小さくニコニコ笑う、礼儀正しい不思議な人々。

しかもこの笑顔というのは彼ら外人にとってかなり謎だったそうで。
媚びるでも、言い訳するのでもなく、普通に沸いてでる笑顔の意味が
理解しがたいものだったそうで。考察しちゃうほど。

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問題は、メダルだなんだと結果的に本当に公平かどうかわかんない
どうとでもなる「賞」という後付けの名誉に対して、人々は
とてもヒステリックでしかない、という現実です。

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試合内容を見るよりも勝ち負けやメダルの色でしか騒がない。
言ってみれば造型の出来より、製品化の技術より
「この商品どんだけ売れてんの?じゃあ買うか」という層と同じく
「メダルないの?じゃあダメじゃん」というパッケージ重視の
脳タリンがメイン客という過酷な現実。

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尊敬するスポーツライター佐瀬稔は言ってましたが
勝ち負けだけ見たいならジャンケンでも見ておけ、と。
その選手がどんな思いでその拳を放ったのか理解できなければ
拳闘を見る意味がない、的な。


仕事で忙しい、締め切りが間近い、責任を問われるなど
ヒステリックに追い込まれる状況というのは社会人であれば
みんなが経験する事です。
人は平気で他人を追い込むし、追い込まれやすい人も多い。
だから人生にはそういうキーキーした状況が必ずついてまわる。


それにどう対処するか、は大きな問題です。

以前、創作のすべてがいやになって渋谷のロイヤルホストの厨房で
夜中にバイトしてた時、異常な繁忙時間がありました。

もう壁一面にオーダーシートが並ぶ。なのに外には新たな客が
並んでいるのが見える。
まさに絶望。登場人物全員が100%目が吊り上る状況。

やってもやっても終わらず、徐々に遅延は広がってきて12分提供なんて
夢のまた夢。フロントは怒りだし、準備した食材は底をついて
オーダーごとにフル対応しなきゃいけない。絶対にもう巻き返せない。

そんな時、社員の一人が笑いながら「間に合わない!楽しくなってきた!」と
忙しい状況を喜んだわけです。
当然バイトの俺よか責任の重い社員の方が、現状での遅延提供に
プレッシャーを感じてるはずなのに、まさかの楽しい発言。
あげくに「このステーキよく出来た、食えるお客さんは幸せだー!」
と、まさかの楽しさトップギア。ウソでしょ?この状況で?

目からウロコの瞬間でした。とたんに現場がラクになり、楽しくなる。
自分が気持ちを変えるだけで、こうも世界は変わるのか、と。

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オリンピックに出るくらいの競技人生を過ごしている競技者が
キーキーの洗礼の中、悔しく辛い思いをしてないわけがない。
現に他の国の選手は、余裕もギリギリでちょっと怖いくらい。

そんな中、鎧うでもなく、強がるでもなく、それが効率的かつ
自分たちをベストパフォーマンスに至らせる最良の方法として、
ああいう雰囲気作りを努力して意図してコントロールして作り上げたのは明白。

そしてそうやって身に着けたものは、きちんと身になるんですね。
バカのふりしてる奴は結果バカになるし、きちんとしようと
努力している人は結果きちんとした人になる。ポーズではなくなる。
結果、楽しそうに振る舞うことが、楽しさそのものにも変わる。

笑顔。

ヘラヘラ右ならえで他人に迎合するんじゃなく、狭いご近所で
気持ちよく共存するために感じの良い人であろうという努力こそ
他者を思いやった結果、日本の庶民が生み出した処世術であり
到達した社会性の美徳、と俺は思ってます。


「歌声が止み、踊りの輪が崩れ、うれしそうな笑い声や、おしゃべりの声が聞こえて
くるようになった。花の名前と同じ少女たちの名前を、やさしく母音のひびきを
響かせながら呼ぶ声や、「さようなら」という別れの挨拶が飛び交っている。
踊り子たちも見物人も、下駄をコロコロと大きく打ち鳴らしながら家路につく。」


盆踊りを見た小泉八雲の感想。

小泉八雲もこんな気持ちで、日本の小娘達を見てたんだろうか。


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(おじさん地獄の中で浮かない八雲の図)


WF流れで突っ込んだ造型の話を書こうと思ってたんだけど
結局、カーリング見て思ったっつーどうでもいい話を書いてしまいました。

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2018年02月19日

2月第4週 WF週報

さて、本日WF無事終了。
ご予約、お買い上げの皆様、ありがとうございました。
CCP製品&プロビデンスともども、好評で一安心でした。

で、展示はこんな感じ。

と見せる前に、ダイナマイト延藤の魂のブログの今朝の話がこれ。


ど天然。

なら今回ばかりは触れねばなるまい、目の前のスパイスシード。

ダイナマイトがちょーすげーな!!!と言うスパイス展示。
いや、こうなるのはわかってたぜ。什器に力入れてるのは
トイフェスの時でも見た。アクリル台、発光、映像パネルと
そりゃもうずいぶんなもんです。

そしてダイナマイトが、ウチはマッタイラですもんね、
と爆笑しながら手を真横にスビーっと振るのもわかってた。

「 また布だ 机に直置き シーシーピー 」

ってのが毎回すぎて季語を入れづらいのもわかってた。

だからガンマンだけは俺が(ヒストリアの時もそうだったけど)
俺がやるから、場所だけ空けといてくれ、と言っておいたわけで
原型師が原型をつくる手を止めて、シコシコと板を買い出し
文字を切り抜いて作った涙の夏休み工作展示台が


こちら


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おかげさまで評判はよかったようですぜ。
ってタリメーだコノヤロウ。
俺だぜ。ガンマンをどう魅せるか、わかってる。


というわけで、毎度のドタバタのイベント展示でしたが
今回は冒頭で書いたスパイスシードで原型を担当している
九州の雄、圭ちゃん(近しい人はそう呼ぶ)こと岩倉圭二氏と
ちょっと話をするのを楽しみにしておりまして。

そもそもCCPとスパイスシード云々はともかく、もともと
造形王で岩倉さんとは知り合ったので、かれこれ3年くらいですが
ゴリゴリのスカルピー使いです。

言っていいのかわかんないんですが、最近別件での凄い仕事が
岩倉造形で、サイズも含めてその苦労とレベルを同じスカルピャーとして
非常によく理解できたので、大きいの作る時、どうしてます?話を
したかったわけです。

で、ガンマン見ながら岩倉さんとスカルピーを何度で焼く、どう工夫して
なんて話をしてたら、そこにドラゴンボールで有名な中澤さん登場。
中澤さんこそ、俺にスカルピーを教えてくれたマスタースカルピャーなので
どうしてます?何度?なんて話になったんですが、

なんと3人の温度差150度! 同じ素材を焼いてるのに!

100度あり、170度あり、250度あり。

時間も20秒から3時間までもう全っ然違う。

いやもうここをこうしますぜ、こうならこう、と久しぶりに楽しい
スカルピートーク。全員、完全に結果出せてる上での技術話なので
楽しいったらない。デジタルなんかどこ吹く風で、実に頼もしい
やる気溢れる話でした。

そんで、そのまま岩倉さんと向かいにあるスパイスシードのブースで
展示されてる原型見ながら造型話。
途中鈴木社長も交えて、けっこう突っ込んだ話を。

基本的に、戦略的にCCPの企画の中で他社を意識して
ラインナップを判断することはありません。ダイナマイトの暴走を
制御するのにそれどころじゃなく、そもそも俺からして
ヨソの仕事なんか知らねーす、テメーの事をちゃんとやりましょう、と
そういう話をうるさがる方なので、名前が出ても俺が話題を変えちゃう。

今回のガンマンも、以前説明した経緯やバッファ2,0と並べられるという
コンセプトありきで、サイズも仕掛けも全然違うわけです。

ただ同じキン肉マンのキャラクターから拾う限り、シリーズが
かぶることもあるし、キャラかぶりもある。

素材も日本である限り、レジンかPVC(ソフビ)しかないわけで
必然的にかぶってくるのは仕方がない。

商品形態はサイズ違いも含め、まあ住み分けできてると思います。
レジン中心のスパイスシードはソフビもちょっと出すし
ソフビ中心のCCPもレジンをちょっと出す。いいんじゃねーすか。

問題は

俺が気になる問題はただ一つ。

原型師の腕、だ。

今回のスパイスシードの布陣は、松浦さん、岩倉さん、高松君と
造型天下一、造形王の常連で、さらに書いていいのかわかんないけど
もう一人トップクラスの凄腕原型師が参戦している。

対するCCPは、コラー!とダイナマイトを追いかけまわす
怒りのミニ原型師サンダーと、パープリンクラゲ稲坂。

これでは・・・マジで勝てません。力量でも物理的にみても







俺が言うわけねーだろ。


全員まとめてかかってこいだぜ。しかも気合入れて、だ。

こんな手応えある敵はなかなかねーですから嬉しくなっております。

一人ずつ受けて立つ。

まずはケビン。そしてサイコマンをサンダー造型で。

ガンマンは後程岩倉さんがやるかもしれず、気合入れてくるはず。

お互い、切磋琢磨してより凄いキン肉マン造形が出る環境に
なってきているのであれば、俺は非常にうれしいです。

マジで造型超人オリンピックも夢じゃないかもしれない。

つーか、いまんとこみんなフィギュアコロシアムの参加者ばっかで
それなりの腕自慢ばっかりなので、何作ってもイイものが出来るはず。


ダイナマイトと話すのはやっぱり、キン肉マンを連載を
きっちり盛り上げたいですね、という事です。せっかく大事な
キャラクターを預かって作らせてもらってるのであれば、
コミックに、連載に、ファンに、なによりも先生に喜んでもらえるような
カッコいいフィギュアいっぱい出て、売れて、キン肉マンすげーね!!って
なってもらえれば理想です。
新しいファンが増えて、昔の良さや、今の面白さを知ってくれれば
そんないい事はないわけです。

その為にも、ドラゴンボールやワンピースのフィギュアが進化したように
キン肉マンも、原型師からの切磋琢磨で進化するなら最高です。

その為にはスパイスシードとCCPはバチバチやりあわねばならない。

造形力、塗装力、企画力、商品力含め、容赦なく選んでもらうのが
弱肉強食自然淘汰、まさに力のぶつかり合い。いやもう、楽しい。
やっぱ、そうでなくちゃ。

腕利き原型師をそろえて、いつになく自信に溢れてたスパイスシード
鈴木社長。そりゃそうだろうぜ。BFC優勝者揃いで最強チーム。
潤沢な資金力、そしてこの行動力。たいしたもんだと思います。


だが、対するダイナマイトは俺も制御出来ない爆発ファイター。
誠実極まりないパープリンクラゲと、作ってもないのに勝った!という
脳内花畑原型師サンダーの布陣は、マジで手強いと知れ。

いやー、敵が強くなってくるとドラマってのは盛り上がるんすよね。

まずは次に4月29の日のトイフェスで、それぞれの生き様を
見てやって欲しいす。キン肉マン造形は盛り上がりますぜ。



と、言ってる俺が今日のWFで朝イチで走っていってまで
買ったのは



これだ


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蓄光マンドラゴラきんどーさん。

電気消すのが楽しみだ。
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2018年02月12日

2月第3週 リザべぬ週報

もう来週はWF。もう今年2か月たっちゃうのかよ。
まだ1体しか作ってないのに。

基本的に俺は「フィギュア王&CCPブース」1−03にいると思いますが
以前告知しました、プロビデンス、少量持っていきます。

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並べて売るわけじゃないんで、ご希望の方はクソ面倒ですが
俺に直接言ってください。
型が壊れたんで、これでたぶん最終です。3000円。

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さて、だ。



えー、ガンマン予約始まりました。

こちら。

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最初に書いておきますが、
15日までの申し込みの場合、税抜き価格17000円だそうで
代引き22000円設定からすると、5000円の割引だそうなんですが


ここには少し理由があるわけです。



というわけで予約、始まったのはいいんすが・・・
まーなんつーか、マジで説教すよね。

こんな予約開始の仕方があるかっつー。

ヤベーのは造型じゃなくてそれやっちゃう感覚だっつー。

実はこないだの打ち合わせで、同席してたパープリンクラゲ稲坂
じゃなかったビッグバン稲坂も思わず顔が強張るくらいの鬼説教を
したばっかですが、もう一撃食らわせるのは確実です。まったく。



まあこっからは一連の経緯説明なので、CCPに興味のない方は
スルーで。

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そもそもが、ここしばらくの予約ラッシュがお客さんに負担すぎないか、
という話が元々進んでました。
原型的には月イチで新作出来ちゃうわけです。
でも、1万から場合によっては3万になる商品をそう気軽にポコポコ
出されちゃ、ファンの財布がもたないのは明らかです。

しかもCCP名物、モノが遅い。入金してもモノに触れるのはずっと先。
それでもまだ少し最近は発送ペースも、改善はされてきたらしいすが
もともとからして大マイナスなのが小マイナスになったくらいで
マイナスなのには変わりなく、金払って待ってるファンからすれば、
ふざけんなっつー話です。

手紙を待ってる人に、書く時間がないなんて言わないで、とは
女の中の男、史上もっともカッコいい女優の一人
マレーネディートリッヒの言葉でありますが、そういう事。

ウチでよく言う「カッコいいスケジュール」的に、毎月商品を
発送してファンを喜ばせたい、と豪語しているダイナマイトですが
ウチでよく怒られる「それカッコいいスケジュールってだけだろ!」
なわけで現実は、いろんなトラブルがあってスケジュール通りには
進まない可能性も多く、なかなか難しい。
我が家ではカッコいいスケジュール宣言はすでに禁止となっており、
2週間もありゃ完成させるぜ、とかの俺のタワゴトに信頼感はございません。

それでもダイナマイトだから、CCPだから、と許容してくれる寛容な
ファンもいます。でもそれに甘えてはいけないわけです。絶対。


で、予約ラッシュを回避しても会社としては商品を販売しないわけには
いかないので、じゃあ別アイテムや特撮などで、という話にもなるわけですが
妙なキャラをやるくらいなら、キン肉マンの中ではある種の線引きして
考えられてる、新シリーズや2世をやるべきなんじゃないのか、というのは
かなり前から検討されてました。

そもそもはタッグ編コンプや王位編コンプを追うべきですが、新規ユーザーの
獲得もしなきゃいけない。どこかで新たなファンの入口を作るために
なんか手を打つ必要がある。
2.0だったりヒストリアだったり定番商品の安定した供給だったり。


そうこうしているうちにレジン製作チームが出来たからまずレジン用に
原型を製作して、それを1軸として新規シリーズを作業すれば、
のちにソフビ用に原型を回してストックにもなるという話に。
レジン発売の間にソフビ版も仕様を検討し、ゆっくり告知できるし
発売ペースもコントロールできる。
というような背景があったうえで、始祖編挑戦に相成ったわけです。



が!



んがー!

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結果、この調子ですよ。
興奮したら一直線。もう他の事なん全部忘れる。

しかも監修前に、販売ページを用意しておいて、監修OKと同時に
GOサイン出したらしいすが、トップページでの告知でもなんでもなく
販売ページだけアップしたところで、わかるわきゃーない。
お知らせがあって、買う気になって見に行くわけですから。
というほぼ急いだ意味がないGOサインで、ヒッソリ予約開始。

キン肉バスターに続き、またしてもこれか!
じっくり告知打つって言ったじゃん!

製作記を早めに欲しいっつーから急いで書いたのに、
製作記よりも早くコッソリ予約開始の無意味感。
じゃあ、地獄週報でアップしてもよかったじゃんか!

しかし本人は全然悪気なく「一刻も早く」と考えてたわけです。

気持ちはわからんでもないけど、それは違うでしょ、と。

いつもウチではこういう状態を「ティンク」と呼んでおります。
それはティンカーベルが、感情を一つしか持てない事の意味で
彼女は小さいから、怒る時は怒るだけ、楽しい時は楽しいだけで
一つの感情でいっぱいいっぱいになってしまう。

まー可愛いわねティンク
って、元ファイターのオッサンがそれじゃ困る。ヤベーのはそこだ。

さらに、ソフビ用も一緒に注文とり始めると言う。

いやいやいや
まだ腕出来てないですよ?というか後からだって話だったでしょ?
ってのに、レジンしか出さないで、後出しでソフビ出したらまた
文句言われちゃうから、だったら最初からと同時にします、と。
(たぶん、オメガマンで怒られたばっかなのでもう怒られたくない)

いや、それもわからんでもないけど、そこはちゃんと告知すれば
回避できる事なんでは?まず告知と説明でしょ!

でも、それがちゃんと出来ないのがダイナマイト延藤なんですねー。
野生の勘が優先で、物事をそんな深く考えない。
イベントで盛り上げて丁寧に、とかそういうのをまったく考えない。
まず出しちゃおう!全部交換しちゃおう!とか、ドンブリ勘定にも
ほどがある豪快さで攻めてくることがある。

悪魔のように細心に、天使のように大胆に、という言葉がありますが
天使のように大胆にフルチンでリングに飛び込む男、ダイナマイト。

感覚的な部分が、経営や企画を支えるのはよく理解できます。
実際、期待しているのはこのアテ感のような感覚的な部分で
バスターを作らせたのもガンマン選択もダイナマイト判断で
俺も実力を発揮できるのばっかで非常にありがたいんですが


商売でオモチャ売ってる人は、ここで我に返って欲しい。


ユーザー目線としたらどうだ。
ちゃんと告知しろ、検討させろ、期待させろ!って話です。

準備が整って、きちんと判断出来て、気分が乗ってこそ
オモチャは買って面白い。

買うワクワク感を味わってこそ、オモチャの購入です。
ある意味、予約で買うオモチャって「買う気持ちごと商品」って言ってもいい。
注文したら完全にスッキリして、届いたらどうでもいいなんてのも
あるわけです。なんつっても気持ちよく買いたいんだっつーの。

他人が大事にしているブリスターを強引に開けて中のオモチャで
遊び倒すことを信条としているオモチャ解放戦線、
ブリスターパックファッカーズの俺を、いや
オモチャ購入の気持ちをなめんなよ。

ネジケンが今回、きちんと結果につながったのは
実に献身的かつ涙ぐましいサンダーフォローも輝いてましたが
誠心誠意、告知や情報開示を惜しまなかった実直稲坂への
期待や評価、共感できたがゆえの購買決定が事実でしょう。

俺だったら絶対、ユーザーと相談して製品化検討なんかしない。
ツベコベうるっせーな敵かテメーは!黙ってみとけコノヤロウ。くらいのもん。

しかし彼は参加型(これぞキン肉マン世界の理想でもありますが)で
きちんと門戸を開いて耳を傾けて検討し、最大公約数を探る。
こういうマジメさが稲坂オペレーションの魅力でもあり、そうした
姿勢込みで誠実なスタジオ24への期待度の高さが、購入しよう、
賭けてみようという結果につながったんだと思います。

気持ちよく注文できる。これが重要です。


破天荒な感覚ファイター、ダイナマイト延藤の良さもまたあります。
着眼点や発想は、実に多彩。はずれも多いが当ててる結果は言わずもがな。
経験ゼロから一人でCCPやって、キン肉マンフィギュアで
100体以上出してんだから、文句なしです。
予想を超えた発想で生み出したフィギュアは、まさかの
キン肉マン本編にも影響を与えるくらいのインパクトがあった。
これはたぶん稲坂路線では絶対にたどり着けない方向です。
しかし延藤路線だと信頼や期待を抱きづらいのも事実。
両方混在して、実に頼もしくなってきたじゃん、って俺なんか
のんきに考えてるわけですが

告知や情報開示をちゃんとしろってのは別問題。
これは手順踏んで、ちゃんとやらなきゃいけない事。

少しでも安いなら、確実に売買契約が結べるならという事で
盛り上がりをおろそかにするのは、間違ってると思うわけです。

良かれと思ってやったオメガマンのサービスがまさかの悪い方向に転がり
余計なトラブルを呼ぶ仕様の可能性があるなら、オペーレーションナシの
価格割引の方が安全なんじゃないか、という事は、俺からも言った事なんで
守りに入ったのも事実です。トラブルが連続するのは良くない。

でも今回の告知は急いでたにしても、性急すぎて予約開始当日、
打ち合わせで会った時「もう予約開始したんすか?」と俺が驚くくらい。



おおむね、すでにダイナマイト本人には上記の事は伝えてあります。
ちゃんと話は聞いてくれるし、改善の方向にも行ってるんですが
俺らの知らない真後ろに巨大な穴を掘ってるのがダイナマイトなので
そういうのを踏まえた上で、CCPにご理解のある方は
まだ腕が出来てないけどガンマンの予約をどうぞ。
見切り発車でも信じてもらえるのであれば、実際かーなーりー安いす。
それが前述した、17000円、実に5000円引きという価格。
ずっと安いわけじゃないんで、15日までという条件付きらしいすが。


で、腕が出来るまでアテになるか!という方はもうちょっと慎重にどうぞ。

本来俺の担当は説明係ではなく、バッキバキにカッコいい原型を
作ることなので出来てないけど腕は任せとけ、と言っておきます。

ほんと、どうよ!という原型出来ても、想像しえぬ方向から
コジらせてくるのがダイナマイトなんで、以前も書きましたが
それを楽しめる人だけ、お付き合いください。
マトモにいろいろ求めると、ストレスたまるだけです。

もちろん改善には努めてますが、いまんとこ枯れ井戸に石を投げこんでるより
ちょっとマシな感じくらいなんで、長い目で見てやってください。っつー話。

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モノは文句ナシだと思うんだけどなあ。毎度しっくりいかねえんだよなあ。
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2018年02月05日

2月第2週 G75のテーマ週報

えーまず、やっとこ発表されました、完璧・漆式ガンマン原型。

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俺の年末年始の結果がこれだ。
たぶん、WFでは色付きで飾れてるんじゃないかと思います。


WFで思いだしましたが、以前発売した「プロビデンス」。

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仕事のついでに数個複製が出来たので、全身のみですが販売します。

欲しい人はお手数ですけども、
おそらくフィギュア王×CCPブースに常駐していると思うので
俺を見つけて直接声をかけてください。

あとは挨拶まわりの時も持ち歩くようにしますんで見かけたら
聞いてもらえれば。アイボリーのレジンキットで、1個3000円。

どうしてもという人は事前に連絡しといてください。
メールとかツイッターかFBとかで。当日はネット遮断すからね。
ま、近くなったらまた告知します。


さて先週はおでかけウィーク。

出かけた先でゲットしたポストカードは

これだ。

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真ん中のペコちゃんは最新のヤツらしいすが、攻めてますね。
表情付けをここまでやるかっつー。

左は生頼展で一番良かったミッキースピレインの表紙。
絵のまとまりだけでなくまさしくスピレインの女、って感じ。

右は墓場の画廊スペクトルマン展での変身願います。
原画置いてありました。展示替えされたらまた行っちゃう気が。


めった外出しないと、何が楽しみかというと移動時間での読書。

自宅で読む本は大きく重い持ち歩けないものがメイン。
加えて、基本的に読みたい本よりは、読まねばならない本が優先であり
それが一段落して無条件で読みたい気軽な文庫本にたどり着ける時は
非常にうれしい。


ジュールヴェルヌの80日間世界一周に触発され、実際に旅した一人、
エリザベス・ビスランドが日本を訪れた際に残した文章はとても美しく
その素晴らしい表現は、俺の胸を打ったわけですが、実は日本を訪れる前の
ラフカディオハーンの胸も打ったそうで。

ハーンと言えば怪談が有名ですが、他にも有名な日本の見聞録である
「日本の面影」という本も残している。こういう本は、仕事や創作には
関係ないので、買ったままずいぶん後回しになってるんですが
ついに順番が来た。

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つーわけで読み始めたんですが、本によっては1頁読んだだけで
これは一生心に残るな、と思わされるものがあるわけです。

内容ではなく、筆致の段階で親和性があるというか、その言葉運びの
美しさや視点、気の合い具合がまずなによりご馳走という本が。

筆致と簡単に言ってもそこには作者の持つ観察眼、審美眼、美徳や
責任感が溢れており、内容はともかくとしてその文字列を生み出す
感性に触れるだけで幸福、という出会いがあるわけですが、
日本の面影はまさにそんな本。

たとえば人力車に乗って日本見物していたハーンは、その俥屋の事をこう記す。

「間違いなく彼は、忍耐、辛抱、そしてうまく客につけこむ力を備えた
典型的な車夫であろう。その証拠に、私はすでに彼に法が定めた
料金以上を支払わされてしまった。
忠告はされていたものの、余計な心づけを渡さずにはいられなかった。

かじ棒の間で速足で駆けていく、自分の前で疲れも見せずに何時間も
上下に揺れる馬代わりとなった人間を初めて目の当たりにすれば、
哀れみを寄せずにはいられなくなるだろう。
しかも人並みに希望や思い出もあり、情けも物もわかるこの俥屋が、
たまたま優しい笑顔を見せ、こちらの些細な好意にも限りない感謝を
大っぴらに見せてくれようものなら、哀れみは同情へと変わり、
思わず自分の事はさておきたくなるものだ。

おびただしい汗を流す姿も、それと無関係とはいえないだろう。
動機や筋肉のつれはもちろんのこと、悪寒、充血、胸膜炎も大丈夫かと
思わず気遣ってしまうからである。彼の衣装はびしょぬれである。
小さな空色の手ぬぎいで顔の汗を拭っている。彼は竹の小枝とそこに
とまった雀の絵が白く染め抜かれた手ぬぐいを手首に巻いて走ってゆく。」

俥屋一人だけでこの描きっぷり。もうご馳走としか言いようがない。

さらに言葉が通じないので面白くなってくるんだけど、その通じない事も
ハーンには鮮烈な体験なようで、様々な事柄が実に事細かく記され
そのすべてにいちいち感動。読んでるこっちも嬉しくなるほど。

目的地へ行きたいハーンは言う。旅館のオヤジに教わった魔法の呪文

「テラ へ ユケ!」

普段浅草とかで人力車鬱陶しいなコノヤロウと思ってる俺ですが、
これを知ったらとりあえず俺も人力車乗って、同じ呪文を唱えてみたい。
浅草寺は目の前だけども。


先日出版された谷口ジローの「いざなうもの」でもハーンを題材に
短編が描かれてますが、内容はこの日本の面影のもの。

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俺は、作品を見る時、やっぱりどうしても人を見ます。

技術や到達力に能力を全振りして、生理的に受け付けない人物の
作ったものでも、唸らざるを得ない作品ってのもないことはないすが
たいていは、作品イコール人格に見えます。
だから作り手の感性というのが非常に興味深い。

何を感じて、どう思ってどうしたかったのか。
何に笑い、何に怒りを感じ、何に涙したのか、何を信念として
取り組んだのかが、作品には出てると感じるからです。

貧しい感性の人の作品は、やっぱり貧しい。
どんだけ金かけても、どんだけ手間をかけても根本的につまらない
まったく心がざわめかない。

心を動かせないには、はっきりと理由がある。
貧困な発想。挑戦や開拓精神などの欠落による覇気のなさ。
安易な模倣とバレても小銭を稼ぎたいというさもしい根性や
思考を放棄したがゆえの一貫性のなさと底の浅さは、まー、すぐ露呈する。

産業的に成立すれば十分良い作品かもしれないけど、
それは商品であって、作品とは思えねーでしょ。
誰が作っても同じじゃん。じゃあ、テメーいらねーじゃん。ってな。

商品は生活に必要だから手に入れるもの。
でも作品は生きるのに絶対必要なもんではない。だから自分にとって
決して無駄ではない深く強く意味があるものとして
手に入れたいのかもしれないしその心底を探りたいのかもしれないす。

ハーンの感性は、100年経ってなお俺を幸せにしてくれて
こういう作品を残したい、ではなくこういう人間でありたいなと
思わせてくれる。

日々、ニュースや世界に怒りやストレスを感じたりもしますが
やっぱり世界は広く、人間は素晴らしい。

怒りや悲しみの数倍、良いことを探して、喜んで感動して
忙しくってたまらんぜ、という男になりたいもんです。
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2018年01月29日

1月最終週 ネバーベリー週報

東方憲助いわく

「クマちゃんと戦闘ロボどちらが好きか?」

ヤンキーはカワイイぬいぐるみとかムートンの敷物とか
タオル生地のジャージとかフワフワしたものが好きで
硬質なヒーローは好まない、と。


実際問題、そう問われたならば俺だったらまずなにより、
クマちゃんと戦闘ロボの「出来」を見て判断する。

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ニセもののディフォルメ(既存のラインをパクっただけのありがちで
つまんない可愛さの)のクマだったらデザインからしてアウトだし、
デザイン良くても、質感やバランスがイマイチなぬいぐるみは論外。
立体縫製なめんなよ、と思ってますかんね毎日。

戦闘ロボに関してはもう本気で見てしまうから、発想、デザイン、
成型から可動や手心地まで見たうえでよほどじゃないと納得しない。
羽根の生えたガンダムみたいのだったら頼まれたっていらねーよ、
マジでロボットっつーか巨大重機なめんな、と思ってますかんね毎日。

なんとなくどっちがいいか?なんかねーぜ。
俺に問うならちょっとそれをよく見せてみろ。
話はそれからだノリスケコノヤロウ。です。



モノをきちんと見て、自分で判断するというのは実に重要。

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モノは実はモノだけでなくモノ周辺情報もはらんでいる。
森に踏み込んで枝を1本拾っても、それはただの枝1本ではなく
どの木のどの部分がなにゆえにここに落ちているのか、という
視点で見ると、その枝が持つ背景が見えてくる。

動物が乗って折れたのか、人が手折ったのか、それとも樹木の
特徴がそうさせたのか、別の自然現象があったのか。
興味を持たない人にはただの棒っ切れでしかないが、事実、
ドラマチックな背景ごと存在した結果が、その落ちているただの枝。
その瞬間に見えてないからって価値や意味が存在してないわけじゃない。

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前述の心理テストで言えばそもそも、そういうテストをしてくる人物の
推し量りたい部分はなに?というこちらの査定が最初に発生する。
その問いの本質は何なのか?

自分の思いついたモノサシで、相手を判断してみたいのか。
話題に困って適度な会話のきっかけを探しているのか。
安易なマメ知識や能動的な態度でその場を掌握したいのか。
屁みてーなツマンネーテストを仕掛けてきて、俺をナメてんのか
脳がバカなのか、それとも死にてーのか、おうどうなんだ?と。


しかし劇中においてこの問いの使用状況は、いかにもそう言いそうな人物が
仕掛けてくる姿と切り口からして実に荒木飛呂彦らしいな、と嬉しくなる。


この「らしいな」というのも非常に重要。
らしくある、というのは期待に添っているという事でもある。
期待に添えているというのは、共感を伴っているという事。

創作物において、この共感を伴うという状況はとても重要。

見たこともない衝撃の物は本来理解すらできないもので
たいてい普通はどんなに刺激的で新鮮なものであったとしても
共感を含む何かがそこにあるから、理解する糸口になるもんです。

そして共感の度合いが高ければ高いほど、感動や感銘は高まる。
表層的なものか、潜在的なものかは場合によるとしても
感じ入る共通項があってこそ、その対象、創作物に想いを寄せられるわけです。

と、前置きがスーパー長くなりましたが

念願のいちご新聞600号記念号を手に入れまして。

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非常に素晴らしい。

可愛いデザインという無限の荒野に果敢に挑み、時代に翻弄された
職業デザイナー達の苦悩と栄光と挫折が見てとれて、
実に複雑な感情が沸いてくる労作。

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俺はサンリオが好きなんじゃなく、こういうデザインって可愛いでしょ!
と必死にこちらの胸をまさぐってくる人種が好きなんだと思います。
追及する人たちが。

で、このいちご新聞のマスコットキャラというかイメージキャラが
いちごの王様。

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ファンシーの塊みたいなデザイン、素晴らしい。
失われた初期サンリオの素敵な魅力が炸裂している。

そして王様に絞り込んだこんな本もあると知りまして

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すぐ注文したね。

で、届いて中見て驚いたね。

そもそも、いちごの王様に期待するものってなんだ?

くるりん村9ばんちや

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こえだちゃんのこりんごちゃんみたいな事だろ、どう考えても。

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しかも7人のエンジェルを従えていれば、

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もうドラマが見えてくる。メンバーのやりとりを
どんな切り口で王様がおさめるのか。王だから
威厳だけでなくお坊ちゃま的おっとりぶりや、苦労知らずの
浮世離れ感ありで、7人分の問題を処理しなくちゃいけない。
これは盛り上がる。可愛くならないわけがない。



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本が届くまでは。

なんといちごの王様は、この姿のまま普通に

「王様が大学生の時に広島と長崎に原爆が落ちて・・・」みたいな話をする。

「あれから何十年たっても世界に平和は・・・」とか。

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完全にサンリオの社長の代弁者なのであります。
というか姿かたちとは関係なく、社長本人なのであります。


いやいやいや、じゃそれなら社長の言葉でよくねーか?

可愛い社長キャラ作ればいいじゃんよ!
あるだろ、いろいろと。

こんなのとかで十分いけるだろ。

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そこをあえて可愛いイチゴの皮かぶる必要ある?

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話と容姿にあまりにギャップがありすぎて、
余計に内容が入ってきづらくなってるのがこのいちごの王様。

届いた本の中でも、中国の故事いわく、みたいな話が多い。
他民族が仲良くしたかったら、ただただ我慢しろ、みたいな。

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いちご関係なく、正気じゃねーな。道徳どうした。
2000年前のタワゴトをいまどき通用させるには、だいぶ豪腕が必要だぜ。

あげく
「王様はアメリカのCNNから取材を受けた時、キティちゃんが
この世からいなくなる時はありますかと質問され・・・」とか。
そしたら王様はまさかの
「キティちゃんの力が必要なくなるくらい世界中の人々が
仲良くなったらいなくなる」と答える。

いやいやいやいやいや!!

そういうもんなの?あの猫?リンゴ5個分の?

別に主義主張は構わないし、自分の会社だからいろいろやるのはもちろん自由。
どんなパッケージを使おうと、自分が信じる主張を伝えねば、という使命感が
あるのであれば、全然それはいい


・・・んですけど、いちごの王様の容姿見て期待してたのは
バナナ王子とメロン姫がドリアン軍のなぞなぞ兵士に追われて困ってるところを
機転でやっつける王様と7人の心配顔、みたいなものだったわけです。

しかし口から出るのはまさかの孟子や菜根譚。

いちご話だと思って金払ったのに、聞かされたこっちは


こんな顔になるっつーの。

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プロだったら、可愛いで売るなら可愛いで押し切らなきゃいけないと思う。
可愛いを追うんだったら、らしさを求め、徹するのが正しい。
キング牧師も言ってた。目的と手段は一致してないとダメだって。


ある実験で、檻の中の動物がボタンを押すと食べ物が出るようにしてあった。
しかし実際は、ボタンを押しても食べ物とは連動しておらず
モニターを見ている側が、それに合わせて食べ物出すシステムを起動させてた。
動物は、ボタン押す、食べ物出る、を関連づけて、そうした行動をとることで
食べ物を得ようとするが、本当は関連性はないのに、そこに勘違いの
パターンを見出してしまう。

難しい言い方はともかく、裏で糸引いてるのに気づかず、検証せずに
何かを信じさせられるっての気に食わないすね。意図や本質、意味が知りたい。
バットマンも言ってた。私は謎が嫌いだって。


わざわざ可愛い皮かぶっても「本気で」可愛いに徹したくはない。
可愛さの提示に責任など感じない。
可愛いを平気で踏みつけられるのであれば、可愛さがその人の中には
まったく存在してないという証拠。
創作物が背負うべき「らしさ」への期待を裏切れるヤツは、
感覚がおかしいか、根性が曲がってるかいずれにしても誠意の欠落した状態。

モノを見て、それを取り巻く周辺から推察し、その作り手の
本質はどこにあるのかと確認するのはとても重要だっつー話。
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2018年01月22日

1月第4週 アーロン週報

追い込まれているうえに、ほんと1週間、置石のように
過ごしていたので、なんもなし。

作業によっては、まったく映像を流せなくなるんすが
今週がそんな感じ。
ずっとディティールを追っているので粘土しか見てない。

なのでひたすら音楽を。


少し前に話題になったと思いますが、ある音楽配信サービスの
リスナーデータをもとに調査した内容によれば

10代の大半は、メインストリームのポピュラーミュージックを
いろいろと聴いているが20代になると、その頻度はゆっくりと落ちはじめ
30歳ぐらいになると、メインストリームのポップミュージックは
ますますその割合が減っていきます。平均して33歳までには
新たな音楽を探すのを止めるようになり、音楽的嗜好が固まる傾向がある。

だそうで。
終わるんじゃなく、固まるってのがキモですな。


確かに自分で考えると30歳くらいでメロコアに手を出したのが
新たな開拓の最後で、今はもうそれすら流さない。
でもそれだって、それまでずっと聞いてたパンクの延長でしかなく、
新レーベル追っただけでそんなに開拓ってほどでもないわけで。

流行のポップソングは昔からそんなに興味がなかったのでともかくとして
音楽的嗜好のみならず、いろんな嗜好は30歳くらいまでの経験を
基準に固着するのはさすがに当然かもしれません。つか当然です。

統計以前に生物学的に考えてもさすがにそうなる年齢だろニブチンが
って気もしますが、かつて先輩に40になったら小説を
読まなくなるよと言われ、まさか、と笑ってたけど、確かに
読まなくなった。読書はしてるけど、1つの話をじっくり追うには
あまりに時間がかかりすぎて、もはや読書は娯楽ではなく
情報取得と思考整理の手段、が目的になっている。

20代で狂うように貪った読書経験や映画経験があって
本当によかった。あの吸収が今を支えている気がします。

じゃあ現在音楽はというと、
昔に比べて真剣に聞くようにはなりました。濃く固まった。

ただそれは歌の向こうにミュージシャンの人生を見るようになったから。
好きなミュージシャンがどんどんいなくなってしまい、
思い出の彼方に想いを馳せるというような聞き方になってるのもある。
その時に発表した歌、その背景、関係性の中これを歌った気持ちは
いかばかりであったろうか、と無駄にたっぷり考えてしまう。


俺は昔のロックンロールが好きで、中学の頃からずっと聞いてました。
でも、CDに切り替わったくらいであんまりオールディーズを熱心には
聞かなくなった。大事にはしてるけど、心のターンテーブルには
あまり乗らなくなった。

それでも今でも貴重な映像が流れれば、真っ先にチェックします。
ロックンロールこそが俺の人生の基本であり、これからもずっと基本。

で、昔の映像を見てると、エルビスの腰ふり姿に失神する
ティーンネイジャーの小娘姿がよく映ってるけど、歌手見て興奮しすぎて
感極まって気絶するって、どれくらいよ?キャーー!バタっ!って
実体験でそこまで興奮するってある?
いくらなんでも感情の目盛り設定がおかしいだろ、と思ってました。

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ホルモンバランスなのか、箸が転がるだけでおかしい世代なのか
叫び声上げて喜び過ぎて失神ってもう犬のうれションレベル。
人間だったら、はいお薬処方、お大事に、な状態。


で、最近久々にエルビスを聞き直すようになったんですが
きっかけの曲はライブ映像の、サスピシャスマインド。


どんな曲かというと



サビの歌詞が

疑う気持ちを抱きながら、一緒にやってはいけない
疑いの心の上に、夢など築けはしないんだ

ってヤツなんですが、これを耳栓(ヘッドホン)状態で聞くと・・・


実はここ重要なんすが、ヘッドホンで逃げ場なく聞く音楽と
環境音込みで聞く音楽があるじゃないですか。

ロックンロールはどこかから流れてくるものであって、一人で
シコシコ聞くようなもんじゃない、という思い込みで生きてきました。

閉じていいものと、決して閉じちゃいけないものがある。
ポケットにしまい込めるものと、そうしちゃならないものがある。
俺にとってのロックンロールは決してポケットや胸の小箱に
押し込んじゃいけないもので、いつも人々が生きる町の中でこそ
聞こえてくるべきもの、大衆と共にあるものという思い込みが。


というわけで、逃げ場ない状態でエルビスと向かい合うのは初めて。

だいたいエルビスに関しても俺は少しウルセーわけです。
やっぱり確かに出征前のエルビスが素晴らしく、フリンジ衣装で
ベガスで取り巻きに囲まれてるエルビスは見たくない。くらいな。
でもサスピシャスマインドはベガスのライブでして。


で、改めてライブではなく
レコーディングしたのを聞いてみたわけですが



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おお!?




低音に伸びるエルビスの歌声が響いてきて染み込むどころか、
俺を揺さぶるったらない。ああ!素敵!
こんな歌が上手かったんだ!泣ける!
やっぱキングだ。エルビスすげえ!
俺はもうエルビスの年齢を超えてしまったというのに
何度も耳にしたはずの曲なのに
いまさら、この期に及んでなお



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これほどまでに歌声だけで俺の胸を打つのか、エルビス!!!

って、すっかりもうティーンネイジャーの小娘気分で

キャーーーー!エルビスーーーーー!(バタッ!)って

作業場で一人、失神寸前で喜んでるっつーどうでもいい話。


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2018年01月15日

1月第3週 デケーセワ週報

さて、先週末からツレアイが帰省し、現在怒涛の一人暮らし中。

この1週間、宅急便のお兄さんに
「ごくろうさまです、ありがとうございます」と声をかけ、
粉石鹸が見つからず代わりに見つかった液体洗剤の
「洗濯科学のアリエール!」と叫んだ以外は、眠気覚ましのゲームで
まさかのゾンビ百姓に追いかけられて崖から落ち、たっぷり貯めこんだ
アムリタをすっかり失って思わず「うそーん!」って大声出した以外、
なんも言葉を発せず。引き籠って黙る、ヒキダマリ。

その間変わったことと言えば、ついにあまりの寒さに根負けし、
WF前の強制乾燥以外入れてなかった作業場の暖房のスイッチを入れてしまう。

気持ち的にはもうこんな感じだったかんね。

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これほど寒いのは老いか。はたまた今が異常に寒いのか。
金属ツールを手に取って、気持ちが萎えるくらいツメテーんだもん。


去年はどうだったんだっけな、とその時の週報を見たら

テブロを開発して喜んでました。原始人。



その前の年は?と思ったらインフルが爆発した後

また2週間黙ってますね。

実は今回も、一人暮らし開始と同時にまた風邪を発病。
寒気だけでなく1週間、鼻ガビガビの咳彦でした。
ただ今回はインフルじゃなくバカみたいにうっかりソファで寝て
体を冷やし切った風邪だったみたいでダメージは全然少なく、
今はもう普通に作業出来てます。

もう今は暖房を武器にこんな感じ。

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しかし1人暮らしってのはなかなか本当に喋らないもんで
(知らずにTVに話しかけてるのは抜きにして)
自分は若い時分から同棲してしまったので、そうでなければ
ずーっとこういう生活の人生もあったのかな、と思ったり。

というのも、先日若手原型師と話した時、向こうはまだ32。
笠井さん、32の時なにしてたんですか?と言われ
んんー?と考えてしまい、ざっくり思いだしたばかり。

その時にいた原型師達はみんな美大とか専門的に学んで
この職業についたそうで。

バカ、大学なんか才能のねえヤツの行くところだろ、と
ヘラヘラ笑ってハナほじってる俺は、高卒で美術の勉強ゼロ。

高校に入った時点で、映画の造形をやりたいのは決めてたけど
大学行くって選択肢は全然なかったな。なんでだろ?
勉強する気なかったのかな?根からしてバカだったのかな?、
と流してたんすが思いだしました。
アメリカ行くつもりでバイトして金貯めてたんだ。

でも同じ造形の道でケタ違いに凄い人と会って、
自分のアメリカ行きたい欲がただのポーズだけと思い知らされ、
行くのやめたんだ。

なんで思いだしたかというと、その凄い人が
ちょうど数日前、フェイスブックで現在の仕事の写真のっけてたから。

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一緒に仕事した時期は、それこそ先週の人面犬の頃から
真・仮面ライダーの頃。まだまだ青春だった頃。

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当時からまったくブレない人で、真面目一徹。
「銀玉の芯にはインコのエサが入ってるんですよ」
「バーナーで炙ると爆発します」と爆発させたりしてました。

向こうもアメリカに行く話を進めてましたが、俺の夢物語と違って
妄想ではなく、順番に実行していく本物の計画でしかなく
自分がえらくガキじゃねーかと思いしった覚えがあります。
しっかりとした計画性、仕事への繊細さの格が違い過ぎる。
この世界で、これから活躍しようという若手がこのレベルじゃ
俺にはまったく通用する余地がねーな、と。

特に彫刻や独創性や腕前とかではなく、対人的にアウト。
例えば、誰かの顔の型を取る時に顔に印象材を塗ると

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時々パニックを起こす人がいる。もしくは過剰に恐怖を
アピールすることで落ち着こうとする人が。

その際俺は、頭をパカっと叩いて「動くな!」と普通に
やっちゃいますが、そんなメイクさんはいないすからね。
でも、死にゃあしねえのにグダグダうっせーな!
キンタマついてんだろ!という感情しか沸いてこないんだから、
メイクさんに向いてないとしか言いようがない。

というわけで、他にもその後いろいろありましたが
それしか俺の人生にはない!!と社会に出るまで信じてた映画や造形が
もういいや、と180度変わるとは自分でも予想外でした。

映画の造形目指して上京して、どうにか映画の仕事は経験出来て
凄い人と日本最高の凄い現場を見て、話作りが出来るようにならなきゃ
と造形やめて、マンガの原作目指して、ゲームやったことないのに
ゲームの企画シナリオをやって、映像会社で人事から弁当の手配まで
使いっぱしりをやって、すっかり業界に興味がなくなって、バイト仕事で
映画ばっか見て過ごし、原型の仕事に誘われ、今に至りますが
その間、もうだめ、こりゃ死ぬな、ってのも何回か。
ここでやっと32歳。

結果、今はこうした経験すべてを込められ、他人との接触を
最低限に抑えつつ、腕一本で勝負できる原型師に落ち着いて十数年。
なるべくしてなった流れかー、なるほどなーとか思います。

会う人に恵まれ、すげー救ってもらって幸運だったのが8割と思いますが、
クソばっかと出会ってホント損したなと思うのが9割なので、
あれ、計算があわねーな。
まあ、よい出会い8割が勝つんで、ほんとラッキーでした。


ちょうど成人式もあって、これから新社会人やら学生やら
新たな挑戦へと踏み出す人も多いかと思いますが
希望に満ちた日々ってのは、素晴らしいすね。
たぶんこれから予想以上にいろいろあって、こりゃマジで死ぬな
ってこともあるかもですがそんなときは視点を変えること。

これが映画なら、ここで気の利いた音楽が流れるとこだぜ、と
と考えるくらいの余裕を持ってから問題に向き合えばよろしい。
問題そのものは変わらないんだから、自分の気持ちを変えた方が勝率が上がる。

決して他人の判断に身をゆだねず、自分で考えて自分で判断して
テメーのケツはテメーで拭いて生きて行けば、たとえそれが
計画通りではなかったとしても、納得度と面白度は高い人生になります。

今、若い時の自分に何か声をかけるとするなら


意地張ってないで早めに暖房入れろバカ、か。

そしたらたぶん、いや間違いなくクチゴタエしてくるだろうから、
ハナ垂らして何言ってんだ、と頭をパカっと叩いて教育すが
もう毛が残ってねーじゃねーか!手応えがペチンって悲しいな!
と追い打ちをかけてやります。はい。
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2018年01月08日

1月第2週 ジジッチュ週報

先日、夜に原型師同士の新年会があり、せっかく出かけるならと
その前に2000年以来行ってなかったいわさきちひろ美術館に寄る。

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リニューアルされる前に行き、新しくなったらまた行こうと
思ってたのに、調べたらリニューアルはなんと16年前!
軽く時間を置いたつもりで、そんなに行ってなかったのか…。
リアルウラシマエフェクト。

いわさきちひろは思想と作風を分けて見ている画家。
しかし、そうは言ってもやはり人生と作風は分けられないすね。
なるほど今回見て憂いを拭えぬ理由が改めてよくわかりました。
繊細で美しく可愛らしく描かれた子供達から、屈託のない笑顔や
笑い声が聞こえてこないのは何故か?観察から可愛さを引き出して
いるなら、何故ここまで頑なに屈託ない笑顔を描かないのか?
仮に作風だとしても希望と未来溢れる生命の塊たる子供を描いて、
どうしてここまで明るい喜びを拒否するのか?
と思ってたんですが、納得。

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ちなみに俺が子供絵関係で手本にしている心の1枚はこれ。

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とてもいろいろ示唆されてるうえに、わかりやすくウソでホント。
いっつも頭をよぎるくらい、インパクトのある絵。
タッチの差とかではなく、モチーフへの姿勢という点でまったく真逆。


で、一緒にやってた絵本展は「日本の絵本100年の歩み」

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まさかの超有名どころが目白押しで、小規模ながらマジで!?
マジで!?を連発する展示で、見ごたえ十分でした。

で、肝心のいわさきちひろですがこれほど原画でないと
確認できない表現を備えた画家というのは少ないと思います。
筆致を確認できるなどというレベルではなく、原画にはあるけど
印刷したら間違いなく消えるという水彩のボカシの極致と
言っていいくらいで、商売で絵を描いてて(印刷物として
掲載されるのを前提で)よくこんなコトが出来るな?
と責任感を疑うほどの投げっぱなしで再現不能な繊細さなわけです。

しかし仕事人としてではなく、作家としてみればまさしく
このタッチこそ唯一無二。他人に成しえない価値がある。
しかも技術的には水彩ぼかしである限り、水墨画的一発勝負なところもあり
どれほど研ぎ澄ましてこの高みまで登り得たのかを察するに、
身震いするくらい。当然印刷に出ないとわかったうえでここまで
やってるわけですから、やっぱ身震い。エッジ効き過ぎだろ、と。

正直「これを基準とせよ!」という自分への戒めとして
原画を1枚欲しいと本気で思うくらいパワーがある。

ゆえに原画をわざわざ見に行く価値もあるわけですが


16年の間に凄い複製技術が出来てました。

その名は、ピエゾグラフ(PiezoGraph)

これはエプソンのデジタル複製技術の名称で
画像を色相、彩度、明度の要素をもった粒子に分解再構築。
様々用紙にも対応して出力可能なインクジェットプリントだそうです。
6色または7色のインクによって画像を構成し、本物と同じ紙や素材に
プリントするんだけど、担当者が責任もって確認しつつ複製するそうで
その複製レベルは、肉眼では判別できないくらいハイレベル。

モノクロ7諧調のピエゾグラフィーという写真技術もあるそうで
いまやファインプリントどころの騒ぎじゃないのかもしれません。

とはいえ、これも10数年前の技術らしいんですが、それで複製されている
展示室があったんですが、いやもう全然ぼかしを拾えてるじゃん。凄いじゃん!
印刷を超えたなピエゾグラフ!テクノロジーなめんな!やったぜエプソン!

と思って、原画コーナーに戻ってきたら、
なんだやっぱ印刷は印刷だった・・・。

根本的な原画の印象がまったく違う。原画は、言葉にしづらいオーラみたいな
というと聞こえはいいすが、要は制作時の苦労や汚れ、ヨレみたいなものから
直観的に推察させる特殊な手作り感が出てました。
ピエゾグラフ用の高解析は間違いじゃないけどあくまで色分解までで、
その先のチョイスは人生ごと理解しないと写し取れないもんなんだなあと。

たぶんピエゾグラフで精細に印刷したものを、腕利き汚しモデラーの手を
一回通して微妙な作業ウェザリングとか施したらその手作り感は出るのかも。

というわけで非常に好奇心を刺激され、面白く見られた美術館の帰り
古びた駄菓子屋を発見。吊るし玩具がいっぱいあったので見てたら
主人のおじさんが、これはねえ、ここでしか買えないよ、今、と言う。


「この年末、東京でこれを扱ってるのはウチと伊勢丹くらいなもんで…」
と駄菓子屋なのに始まるまさかの啖呵売。

当然、ほんとっすか!と乗る俺。ホントなわきゃないすが。

おじさんもノリノリで、このケースはここでしか手に入らないけど
この袋2つ分入るんだ、と。こうやって食ったら、2袋入るんだ、と。
そんで手に取った商品のケースをしきりに自分の口に当て、丁寧に
食い方を教えてくれる。フリスク並みにカッコいいぜ、おじさん!


その商品とは

これ。

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すげーじゃん。初めて見たじゃん。
ケース1個80円ってさすが駄菓子屋じゃん。

クッピーラムネは定番の味だったと喜ぶツレアイ。
じゃ、これから会う原型師衆にもお土産で買って行ってやろう。

先に買ってた子供が、くーだーさい、と言って買ってたので
こっちも負けじと、くーださーいーなっと言って買うと
レジ前でもまたスイッチが入って同じ説明を始めるおじさん。
販売を繰り返す販売マシーンだな。いや啖呵売マシーン。
その説明はもう聞いたぜ。いい加減うるせーなコノヤロウ。
切るスイッチはどこだ?ねーのか?ねーんじゃ仕方ねえ。



で、正直、俺はクッピーラムネに思い入れはゼロ。

俺にとってのラムネってのはこっち。

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口の中ですぐ溶けちゃうようなコストパフォーマンスの
悪いお菓子をクソガキは食わないすからね。
せめてガリっとこねーとな。
これとか銀玉鉄砲に入れて口に撃った憶え、みんなあるだろ。


というわけで、俺の分はヌンチャクを買う。

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で、無事新年会を終えて帰ってきたんですが
ちゃんとみんなに配ったぜ、と報告するとツレアイが、
駄菓子屋のおじさんが商品手にもって、フリスクみたいに
食べる説明してたでしょ、と。

おう、なんかしきりに食うフリしてたな。カッコよく。

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その時、口にペタペタつけた商品を、また箱に戻してたんだけど
そのおじさん味がついた手前の含め、ごっそりカゴに入れて
買ってたって、気づいてた?

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気づいてない(←考えナシに手前6個をカゴに入れた憶えはあり)

てことは、ウチ用に買ったこれか、みんなに配ったどれか一つが
おじさんの「こうやって食うと便利なんだデモ接吻」を浴びまくった
ジジキスクッピーケースって事か。

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メデテーな!
だけど、もはや確かめるスベはねーな。
あるかもしれないが確かめようのない恐怖に怯える鏡の荒野だな。



でもいいや、中身はキレイだし、だいたい駄菓子なんて
そんなもんだろ。そもそもそんなラムネ俺、食わないし。

というわけで、配られたみなさんは、こうやって食うのかな?
とパッケージのまんまチュウチュウしないように。



年輪を重ねたニガしょっぱいキスの味がするかもよ。

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2018年01月01日

1月第1週 ドッゴ週報

あっと言う間の一週間で、年明けてるし。時間コノヤロウ。

ここに来てビッチビチなので、仕事以外なんもせず。

戌年なので昔になんか仕事で犬造形やったかなと探してみたら






ありました。

これ。

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お茶犬。


可愛いのなんかラクショーよ。
俺の脳の半分は可愛いで出来ております。



あとこれ。
右側2段が一応、イヌ。

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これくらいかなあ、と思ってたんすが

ひとつ大事な犬仕事を思いだした。






これ。

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造形は当時の若手腕利きのUさん担当で
俺はメカやら毛やら作ったはず。

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見たら90年制作だそうです。

って、27年前か、すげーな。

ここから一度造形をヤメて、再び粘土を触るようになるまで
10年くらいブランクがありました。

その10年ののちに作ったのが





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どーしょもねーす。
そりゃ、ロボだ美少女だのいわゆるフィギュアとは無縁の人種だったってのも
うなづけましょうぜ。ガンダムの事を話すような友達は一人もいない世界でした。


で、人面犬に話は戻りますが
これは当時らしくなんか胡散臭いプロダクションが
テキトーに撮ってテキトーに売る安ホラービデオ企画だったんすが
犬にゴムのお面をかぶせてまして。

おどかさないように被せて撮影してたんですが
俺らが発案者じゃないにしてもクソみたいな若者らしく、
無責任にひどいことしてたもんです。

でもそのままその犬はUさんの工房で引き取られて飼うことになり
工房のメンバーがかわるがわる毎日散歩に連れて行きました。

高尾の山奥だったんですが、夏はホタルが飛びカジカガエルが鳴く
ウソみたいな山の手前で、近所の小学生を引き連れて歩き回ったもんで。
カエルの卵救出したり、水風船で怒られたり、謎の動物追いかけたり
夏休みみたいな幸福な時期でした。
全力で走っていく小学生と犬の後ろ姿が今でも思いだされます。

去年かおととし、この犬が大往生しました、とUさんから連絡を
いただいたんですが、20年以上生きたんだなー。
最後まで面倒見てもらって、幸せだったと思います。

犬の思い出話っつーと、それくらい。

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さて、今年の目標はっつーと、個人活動関係以外は
ともかく目の前のスケジュールをこなすのみ。

前回より上手く作るのと、対象への理解を深めるのは当然として
造形が商品に反映しやすくなるよう頑張ります。
あと、企画関係でもガッチリフォローできるよう。
強力な助っ人も増えたので、いい体制でいいものが作れるよう
去年の俺なんか「屁造形だった・・・」、と思えるよう頑張りやす。
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2017年12月25日

12月最終週 ネジケン週報

ヒストリアスグルが完成した時、
CCPに稲坂君がネジケンのラフ原型をもってきました。

自社であるSTUDIO24の社運をかけて企画を始め、
造形天下一にもなった彼が、いよいよフルパワーで
キン肉マンへの愛をぶつけた、タッグ編のトリを飾る原型を

サンダーーーーー




チェック!

もう老眼なんかなんのそので、可愛く見ちゃう


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って、そんなわけねーだろ。
俺がそんなに優しかったら、道端で犬が卵産んでるぜ。





実際は



こんなだ。

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凝視。
毛が薄くなったおじさんの、ぎょうし。



からのー








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説教。

あのさー、どーして君はこういうヤマっ気を出すのさ。
完全にこれ岩倉さんを意識してるだろ。好き放題やっちゃう岩倉病。
おう、知ってるよ、君が岩倉造形好きなのは。でもあれが成立すんのは
圭ちゃん天才という特殊条件があるからだって、気軽に我々が
真・似・ちゃ・い・け・な・いって・い・つ・も・・・




言ってるだろうがこのバカチンがー!

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「確かにこの筋肉を盛りまくるのは楽しかったです」稲坂浩臣談。

だろうよ、

そりゃそうだろうよ。楽しそうだなってのは見りゃわかる。
いやー不思議と伝わってくるもんだね、造形って。ゴリゴリの筋肉、
後先考えずにモリモリ盛って楽しかったなーってのが、感じられるよねー




って!

自分の持ち味殺してなに言ってんだ、このデコッパチャー!

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いいんだよヒネらなくて、まっすぐやれよ。
変化球なんか投げようと思うな。人の真似もすんな。
保坂病もサンダー病もかかっちゃダメっつってるだろ。
自分の良い部分をのばせ。というかそれをまず理解、自覚しろ。
稲坂味とはなんだ。それ考えた事あんのか!

と、締め切り間近でこりゃガッツリ作りなおさないとダメだぜと
言ってから1か月後、WFで最終原型とご対面。


なんつー騒ぎから、かれこれ半年。

いよいよそのネジケンもご注文開始という事に相成りました。

ご注文はこちらから


ここから先、今年最後の週報は

稲坂君率いるSTUDIO24が、乱入コンビ、ネジケンこと、
スクリューキッドとケンダマンの量産に至るまでの話。
俺が見てきた稲坂君の姿勢についてを書こうじゃないですか。


つーわけで予約が一週伸びたことによりジリジリと面白半分で書き足して
クソみたいに長くなったので、よほど読む気のある人だけ、

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